オーダー品づくり① 下ごしらえ(型紙づくり~荒裁ち~床面処理~貼り合わせ)【パスポ・通帳】
昨夜依頼が入った2件のオーダー。
本日から早速作製開始です。
1.型紙づくり
新デザインのもののオーダーに関しては設計図を描き、依頼者に確認を得たあと、型紙に起こします。
前回イラストに描いたのが大まかな配置図
こちらがサイズを書き込んだもの
実際の型紙
2.荒裁ち
型紙に合わせて革を3~5mm大きく切り出します。
床面処理をするときに処理剤が銀面の方へあふれ出て、銀面を汚す可能性を少しでも減らしたいので、私の場合少し大きめな切り落とし方です。
3.床面処理
床面に革や布を貼らないパーツは、床面処理をします。
床面処理剤(トコプロ、トコノールなど)を塗り、スリッカーでこすると、毛羽立ちが消え、処理剤に入っている糊の効果で平らに固まります。
クロム革は繊維の方向を揃える程度になりますが、何も処理をしないよりかは革クズが出なくなるので、処理した方が無難です。
ヌメ革・コンビ革はスリッカーでこすると、かなり平らにビシッと固まってくれます。
乾燥させるときには、ただ置いておくのでなく、革がロール状に丸まっていることが多いので、その癖を取る必要があります。
板状のものを上に置いて、水分が乾くのを利用して丸まり癖を取っていきます。
こちらも同様に板を置いて平らに乾くようにしているところ。
組み立て時によりスムーズに革を扱えるようになります。
4.貼り合わせ
①曲げ貼り(曲げながらのベタ貼り)
手帳型のものを裏地ありで作るとき、中央部を曲げた状態で作ると開閉が楽になります。
表革と裏地革を貼るとき、半分だけ接着し、残り半分を下のような治具に当てながら接着します。
押えるときに便利だと思っているのは、紙です。
どんな形にも変形できるし、あふれ出たボンドを吸収してくれるし、手で触っても汚れないという良いところだらけです。
さらにセロハンテープなどで固定しておけば、この形をキープできます。
②平らな状態のベタ貼り
こちらは、平らなテーブルの上で、裏地となる革にボンドを塗り、上から表側を貼って紙を置き、さらにプラ板を置いておもりを乗せて乾かしているところです。
断面図はコチラ。
紙を1枚挟むだけでかなりきれいな状態のまま抑え込むことが出来ます。
ボンドを乾かす時間は3時間以上は乾かした方がいいです。
半乾きで本裁ちしてしまうと、さらに乾燥が進んで、寸法が狂ってしまうからです。
水分を含んだ状態から乾くと革は縮みますからね。
1~2mmは縮みます。
寸法の狂いは0.5mmまでなら許容範囲だと考えているので、今回作っている手帳型のものはできるだけ狂わないように乾燥時間を長めに取ります。
中にカードやお札や通帳、手帳など、入れたいものの寸法に合わせて作るのが革小物ですから、出来るだけ狂いなく作りたいものです。
だから毎回緊張してしまうんですよねえ。
修正が効きにくいですからね。
レザークラフトは。
今回も読んでいただきありがとうございました。
【お知らせ】
現在のオーダー状況は、
6月第3週まで埋まっております。
次にご注文される方は、最速で6月第4週までに発送できます。
基本的には、早くて1週間、遅くとも1ヶ月で完成します。
下記ネットショップで販売、オーダー受付をしています。
クリーマ
https://www.creema.jp/c/ojamalegaful
「#ojamalegaful」と入力すると商品が見つかりやすいと思います。
ミンネ
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「ojamalegaful」と入力すると商品が見つかりやすいと思います。
※「#」は外してください。
メルカリ
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②さらに、それらのページを下にスクロールして読み進めると、出品者のアイコンが出ますので、そちらをタッチ。
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