オーダー品づくり⑧【通帳④】 全パーツ接着～外周縫い～縫い目慣らし～硬化剤塗り
前回のパーツコバが済み、ようやく組み立てに入れます。
１．全パーツ接着
全てのパーツを土台となるケース本体の革に順番に接着していきます。
パーツの配置はこの通り。
２．外周縫い
縫い線引き、縫い穴あけを慎重に済ませて、外周を縫います。
今回は、ビニモＭＢＴ＃８で縫いました。
細めの糸の方が縫い目の揃い具合が見えやすいし、上品な見た目となると考えました。逆に言えば、縫い目がバラバラになっているとすぐに見えてしまう。
私は、右利きです。
左側から刺し、糸を手前に寄せてから右側の針を刺します。
すると、自然と両面斜め縫いとなります。
様々な方が縫い方の動画を出してくれているおかげで、参考にできています。
はい、縫いあがりました。
糸留めをするとき、表も裏も見える部分なので、電熱ペンで糸を焼き切っています。
ライターであぶって留めると、丸い球が見えて、「ここで糸留めしましたよ」というのが目立つためです。
とはいえ、丸い球状の糸を革にめり込ませると目立ちにくくはなりますね。
白光(HAKKO) マイペン ウッドバーニング用電熱ペン FD200-01
白光(HAKKO) マイペンアルファ 温度調節機能付き電熱ペン ウッドバーニング/カービングアート/彫金用 FD210-01
３．縫い目慣らし
糸留めのあとは、縫い目を慣らします。
私はいつも、ショックレスハンマーで、縫い目の上から革をつぶし、糸をめり込ませるイメージでたたきます。
動画に取ってみました。
E-Value ショックレスハンマー PVC 無反動構造 EV-42
PB SWISS TOOLS 300-3 無反動ナイロンハンマー (300.3) PBスイスツールズ
４．硬化剤塗り
縫いが完了した後、次の工程のコバ処理の前にコバにアルコール性硬化剤を塗っておきます。
外周のコバをヤスリがけするときに、革が固いほど削りやすいためです。
これで全ての組み立てが終わりました。
仕上げのコバ処理を残すのみです。
今回も読んでいただきありがとうございました。
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基本的には、早くて1週間、遅くとも１ヶ月で完成します。
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