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無職日記:静岡に行く

 友人に誘われたので静岡に旅行に行ってきましたので、それの覚え書きとしてここに記す。
 はい。

 出発地は愛知県、目的地は静岡、移動手段は友人の車
 一泊二日の静岡旅行

 プランをはじめ旅行における意思決定のすべてを放棄して友人にゆだねるという形で行ってまいりました、他力本願です。
 何故なら、僕は静岡のこと何も知らないのだ。

 でも、こういう旅行にふらっと誘われて行けちゃう、といのは無職の強みかもしれません、今しかできないと思いなるべく行くようにしています。
 同時に誘ってくれる友人の、存在そのものにも感謝している。
 (行動に出ているかわからないが)

 車での旅行であれば、同乗者が多いいほど交通費や燃料代は折半になるので、一緒に行くこと自体が利害の一致というか。
 
 明日朝早く起きなくてはならない日に限って、眠れず半分意識があるような仮眠状態になるのはあるあるなんですかね?
 緊張状態でそれなりに眠りが浅かったおかげで朝遅刻せずに済みましたが。


 静岡旅行で最初に訪れたのは、浜名湖のパーキングエリアです。
 友人曰く、景色が良くてオススメのサービスエリアという事で、休憩がてら寄りました、浜名湖自動車学校のイメージしかなかったので、はじめて本物を見れました。

浜名湖サービスエリア
展望エリアから見る、浜名湖

 ここには「恋人の鐘」なるスポットがありました。
 景色が良さげな場所に割とあるやつです、1000円で販売している南京錠を買えば、周辺の柵に鍵をつけてもいいそうです、よくわかりませんがたくさんありすぎて、南京錠がフジツボみたいになっていました。

恋人の鐘、なんとなく鳴らした
フジツボみたいな南京錠

 次に行ったのは静岡のお城です
 掛川城(かけがわじょう)という城です
 この一帯の街並み歩道も道路も石畳で、テーマパークみたいな街になってます

掛川城の大手門、めちゃくちゃ太い木が使われている
大手門前の灰皿、入る前の一服を促すやさしさ

 僕は特に、お城とか史跡みたいなものにあまり理解はないので、よくわからないんですが、木造建築で復元された城が見どころとです。
 しかし残念ながら、この日は改修工事中。
 

掛川城
立派な足場です

 タイミングが悪く掛川城の天守には入れなかったけれど、敷地内には資料館があったのでそこを見てきました。

江戸時代から現存する御殿
エントランスに飾られた鎧

 中には、たくさんジャパンなものありました、あんまり詳しくないけれど。
 追記:内装がきれいすぎて気づかなかったけれど、この資料館自体が江戸時代から現存する御殿らしいです。
 江戸時代からある建物にしてはかなり状態が良すぎて全くそうは思わなかった。


 次に行ったのは、薩埵峠(さったとうげ)です。
 東海道一の絶景といわれるスポットです。
 ミカン畑の山の中に展望スポット兼駐車場駐車場があるけれど、そこまで行く道がけっこう険しい。
 道を間違えて、車1つ分ぐらいしかない険しい坂道を登っていくのはスリリングでしたね。

中途半端な登山道にあった道標
その横のオリジナル?
富士山が見えるぞ
激安ミカンの無人販売所

 やっぱ、富士山が見えてくると、テンションが上がる。
 デカいなぁと思って、撮った写真はなんか見えている富士山ほど大きく感じないので不思議です。
 雲より富士山、遠くからだ写真で見たことのある姿を見せてくれるものの、近づきすぎると雲で頂が見えなくなるということがわかりました。

 このあたりから、富士山ナンバーの車にエンカウントし始めたので、暇つぶしに富士山ナンバープレートでなおかつ、番号が3776(富士山の標高)を探し始めるという遊びを思いつく。


 次に行ったのは、宇津ノ谷隧道(めいじうつのやずいどう)
 明治時代のトンネルです。
 かなり、山の中にあり車で行くには冗談みたいな道を上っていく必要があった。自転車で行くと楽しそう。

かなり年季が入っているけれど、床はきれいになってます。
ちょっとこわい

 中はひんやりしていました。
 はい
 史跡めぐりの趣味はないので、友人の趣味で連れてきてもらったおかげで行くという体験ができました。
 なんだかんだで、物珍しいものがあるところに来てみると、なんでもかんでも発見で楽しい。
 年季の入ったレンガの壁とか、そこを歩いてみることでしかわからない何かがあるそんな場所ですね。


 ここらあたりで、高速を降りて下道を少し走っているときに、富士山ナンバープレートでナンバーが3776に遭遇した。
 
初心者マークがついていたのが個人的にレアだなと思う。
 人の車なので記録がないけれど、見つけたときは意味テンションが上がった。


 駿河湾沼津サービスエリア

 何か食べようという事で、休憩がてらいろいろなサービスエリアによっているが。友人曰くおすすめの場所らしい。

 その理由がこれ

 ラブライブ!である。
 正確にはラブライブ!サンシャインという続編のキャラクターなのだが、その舞台というのが静岡にある。
 友達がラブライブのファンでライブイベントとか現地に行ったりするぐらいファンである。
 サービスエリア内でも、人形を片手に写真を撮っている人がちらほらいた。

 その友人の影響というか、次回の備えになるだろうと、この旅行のちょうど1週間くらい前に作業のお供に履修と称して一通りアニメを見ておいたのが役に立ったと思いました。


 その話を友人にしたら、じゃあ沼津まで行くしかないじゃんとなり、聖地巡礼。
 ついでの寄り道といいつつ、1時間くらいかけて沼津の内浦に向かた。

 聖地と呼ばれる一帯は、閑静な住宅とこじんまりとした砂浜に小さなフェリー乗り場が併設されている、なんというかコンパクトな場所だった。

フェリー乗り場
船です

 リゾート地らしく、ホテルが何件も建っておりこういう海辺の小さな町という印象を受けました。
 コンビニもあったりと、割と充実している。

 ラブライバーの友人にガイドを頼みながら少し散策、この砂浜は劇中でも主人公たちのグループのユニット名が決まったシーンの舞台であったので、訪れたファンはこの砂浜にグループ名の「Aqours」と書くのが作法らしい。
 その話を聞いて砂浜中書かれまくってたら面白いよねーと話しながら、現地の砂浜に行くと、実際そこかしこにそう書いてあったので面白かった。

砂浜のそこら中にAqours

 アニメのキャラクターの実家のモデルとなった場所にある店舗内には、これでもかとグッズが展示されていたり、街を巡回するバスがラブライブのラッピングバスだったりと、アニメで大成功すると、こうなるのかぁというか、ユニークな状態がここに暮らす人たちにとっては普通なのかぁという気持ちだった。

友人の案内で聖地となっている「阿蘭陀館」で飯にした、店内には所狭しにタペストリーやフィギュアが展示してある

  この現象が起きる以前からお店は存在していたし、切り盛りしている人は地元の人だ、この全振り具合を見ると、とてつもない影響をもたらしたという事がわかるというか、このアニメの凄みを感じざる得なかった。

店内の書棚には、中国人のファンが作ったとされる観光本があった
安田屋旅館で日帰り入浴、太宰治ゆかりの宿
ここも聖地だ
文豪関連の書斎のような部屋が展示されていたりした。
渋い内装のロビーにはサイン入りの等身大ポップをはじめ、グッズや雑誌などが展示されていた。
実家のモデルがこの旅館とされるキャラクターが作中では歌の歌詞を担当しているのは、文豪ゆかりの地だったからだろう

 地方の海辺の町、その土地独自の暮らしを感じる景色と共に、当たり前のようにアニメイトみたいな観光案内所があるのが、なんでもありというかカルチャーのダイバーシティ感がある。

通りにあった水槽
こういう、何気ないアングルの景色もいい
沼津内浦にあるアニメイトみたいな観光案内所
開放的な喫煙所が併設されているのが地方都市っぽくていい
玄関口はキャラクターの誕生日にちなんででかいポスター(手作りっぽい)
中はもっとすごい
関連する資料を集めまくった感じ
普通、こういうのがメインなのではと思うが
花太郎という名のウサギが飼われていた

 こういう、なんかよくわからないことになっている場所は好きで、個人的にはグッズの物量だけじゃなく、雑にウサギが飼育されているのがポイントが高かった。
 ウサギについて案内所の人に聞いてみたが、元々は小学校で飼育されていたが、数年前に学校が統廃合で無くなり行き場をなくし流れ着いたという流れ者ウサギだそうだ。

 事前にアニメを履修しておいたのもあったけど、沼津内浦が一番ディープでカオスな場所で印象に残ったかな。


 その後は宿泊のため静岡市のビジネスホテルへと向かった、知らない街を意味もなく散歩するのが好きなので、友人を部屋に置いて少しフラフラしたが、何も成果を得られませんでした。


 二日目に行ったのは
 日本平ロープウェイ
 
こっからロープウェイに乗り徳川家康が埋葬された地である、久能山東照宮(くのうざんとうしょうぐう)へと行く。

 有名な観光地で、朝一で行ったけれど、小栗旬が家康を演じるドラマがやっているのもあり結構人が居ました。

展望台の棒看板、背景にはロープウェイが
高いところは基本眺めがいい

 ロープウェイ乗り場は家康の等身大パネルがありました、結構ちっちゃいんですね。

金ぴかシルエット

 記憶にないので、初めてロープウェイに乗りました。
 肉眼でドローンのような視点で山や木々を真上から見るのが楽しいなと思いました。

 ロープウェイを降りると、久能山東照宮です、徹底的に手入れされた美しい寺です。
 周りの緑と極彩色がいい感じで混ざり合っていると思います。

正門の写真
ドラマの宣伝がされている

 カラーリングと装飾が派手でした。
 晩年の家康の権力が凄かったてことですかね、よくわかりません。
 「どうする家康」というドラマで小栗旬が徳川家康をやっているという事で小栗旬人気でどうにかしたいという意気込みは感じました。
 小栗旬の等身大パネルとかはなかったです。

極彩色の派手な建築
家康公の墓、復活しそう
家康の墓の後ろにあった、愛馬の埋めたところ、もっとなんかこうあるだろうと思った

 帰りもロープウェイで戻ります。
 ロープウェイ乗り場の売店にはミカンジュースの出る蛇口がありました。
 出るところが蛇口のジュースサーバーですね。

蛇口みかんジュース、小さなカップ1杯で200円
ゴールド聖闘士、小栗家康

 久能山東照宮、あんまり史跡に興奮しないので軽く見て回りました。
 観光客に紛れて、とりあえず見るという
 友人は”逆さ葵”(さかさあおい)という、東照宮の建築内にそこら中にある家康家の家紋がたまに逆さになっているのを探すという事をしていました。
 ウォーリーを探せみたいで、根気がいりますね。


 最後に行ったのは超長い木造の橋。
 島田市にある、世界一長い木造歩道橋「蓬莱橋」(ほうらいばし)

 長897.4m、通行幅2.4mもあるそうです(HP参照)

柵が低いよ

 ここも改修工事中で、半分くらいで通れないようになっていました。
 通常時だと渡ろうとすると交通量がかかるけれど、向こうまで渡れないのでこの日は無料で橋の上を歩けました。
 
 自転車でも渡れるそうなので、楽しそうですね。

 あー、木造の橋だねぇー高いねぇーって思いながら散歩するくらいしかしませんでした。
 向こうには何があるのかわからないまま帰ってきました。


 ここを最後に、今回の静岡巡りは終了。

 高速で愛知県にまで帰りました。

 おしまい


 以上が今回の静岡旅行のまとめでした

 という事で、いろいろ行きすぎてどうやってまとめたらいいのかわからず、適当にまとめた感じになっちゃったけどまぁいいか

 普通の旅行って、1ロケーション2トピックの活動くらいで終わると思うけれど、今回だけでも、なんと5個以上の場所を巡ったという事で、もうこれ静岡に行ったという表現をすしかない。僕はずっと助手席に座っているだけだったけど、めっちゃ疲れた。

 ずっと運転してくれた友人の体力というかバイタリティが恐ろしい。
 その分、飯もたくさん食べる。
 こんなハードなことを休みの日にしていて平気なのおかしいだろと毎回思っている。

 しかし、そう思っていたのだが、今回の旅を終えて数日たったくらい、いつも通りの生活をしていると、ふと何かをロスしたようなそんな気持ちになり、あの景色をみているときのような幻視をする。

 軽い禁断症状みたいなもので、なんか無性に家にとどまっていられないというか満たされないような気持ちになる。
 なんとなく、あれだけ疲れることを休みの日にしていても友人はそれが気分転換になるからという意味が分かったと思う。
 例えば喫煙者が喫煙行動を無性にしたくなり、なおかつリラックスできると思うのは、ニコチンに依存しているからだ。そして時間と共にニコチンが体から抜けるとそれ自体をストレスと感じ、無性に喫煙したいという衝動が起こる。
 快楽を生成する受容体は喫煙を行うことで脳に機能が生成される。
 それに似たような、旅行によってなんらかの快を受容できるメカニズムが、何度か旅行に同行するうちに僕の脳にも誕生した。

 ・・・依存症のメカニズムで旅行したくなる人の気持ちを説明してしまうと何か極めて不適切だと思った。

 追記:友人のフィードバックという名の校正が入ったので修正したり追記  したりしました。
 ありがたい。
 文章書けない、読めない自信がある僕より、その校正能力の高さがあるなら、ぜひい一度記事を書いてみていただけないでしょうかと思うのだが…。 

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