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芸宿103ギャラリー:劇団出会い頭 鑑賞レポート

 今日は、先日書いた劇団出会い頭さんの演劇を観に行ってきた。
 ネタバレしない程度にというか、演劇は体験なので実際見ないと良さがわからない。
 一番いいのは、会場が家の下の階という近さである。

 上の階に住んでいるという事で、前日から稽古の声や振動がよく聞いていたので、すごそうとか、けっこう期待はしていた。
 103のギャラリーという狭い空間でどうやってお客さんを呼んで演劇をするんだろうという興味もあった。

 いつでも入れるギャラリーに入場料を払って入るのも、なんか特別な気持ちになる。

会場の簡略図

 会場の中は、こんな間取りになっており、人を入れるとなるとかなり狭い。
 壁がいい感じにあるので、高いう間取りでセッティングしていた。

舞台スペース
展示スペースと展示してあるもの。

 舞台と客席がものすごく近いうえ、高低差のないフラットな間取りになっていて。
 後から思ったことだが、この適度な狭さが客と役者を一つの集合体にするのに装置として機能していたのかもなぁと思う。
 椅子とか机とかは、芸宿にあるもので間に合わせているのも、なんというかエコノミーでいいと思った。
 こんな場所でも演劇は可能なんだぁと思った。

 会場についてはこんなところで、次は演劇について。
 まだ、来週もやるのでネタバレにならない程度に。

 第一部の演目のタイトルは「謎解き演劇 ワーニャ伯父さんRTA」である。
 RTAとはリアルタイムアタックの略称である。
 レギュレーションとかを決めて、競技としてビデオゲームのクリアの速さを競う文化があり、そこから来ている。

 この演劇は、制限時間で謎を解き、ワーニャ伯父さんという演劇をいち早く終わらせようという内容なのだ。

ワーニャ伯父さんRTAのレギュレーション

 最近、人狼の演劇とかあるし、こういう参加型の演劇はあるよねと思った。
 しかしRTAという発想がアングラである。
 RTAは近年、大きな大会が行われ日本でも知名度は上がているが、知らない人は知らない。
 しかも、初見RTAとか、RTAネタとしても結構おかしいというか、
 突っ込みどころ満載だった。

 簡単に言うとアートすぎる演劇で、終始地味な感じで進み地味に終わる。

 結局、謎解きの正解ルートはわかりませんでした。
 正解があるっぽいと思わせて、失敗で終わるものとしてつくっているのかもしれない。
 という、見方を変えると観客を巧妙に操っているので、なんか悪いものを見せられたと思わない。

 割と謎を解こう奮闘したあまり、演劇中ずっとアーニャ伯父さんついて調べていたので、肝心の演劇の方は全く見れてなかったりする。

 いろいろ書いたりしたが、ふわっとしたユーモアが魅力と言える演劇だった。

 第二部の「熱海殺人事件:序」はガチ。

 先ほどと打って変わって、ガチ演劇。
 これも元ネタに熱海殺人事件という、昔から演劇とかで使われている作品あるのだが。
 ほとんどオリジナルと言っていい内容だった。

 とりあえず、具体的に何がガチかは置いといて。
 短い時間で嵐のように繰り広げられるドラマと、演者さんたちの応酬は荒しのようで、音楽のようだった。 
 見ている側には何が何だかわからないが、とりあえずこれもユーモアな内容というか。
 あんまり演劇を観たりしないのもあるが、人間ってこんなことできるんだ…すげぇと思いながら見ていた。
 これは、実際見ていないとわからないですね。

 序という事で続きがあるの!となる終わり方。
 とてもユーモアで楽しかった。

 鑑賞後の感覚はいい意味で裏切られたというか。
 Twitterではハッシュタグつけてツイートすれば500円なので、近場の人は見た方がいいなぁと思う内容でした。

 演劇自体は来週の11日(土)・12日(日)にもやるので、見てみた方がいい。

 詳細はこの前書いた記事を参考にしてほしい。

 来週の土日は芸宿の周年祭もやるので、会場がカオスになりそうですが、よろしくお願いします。

 それでは。

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