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芸宿203 ナガヤマスイ個展「ウミガメ」

寒いです。
全く過ごしやすくない日々を皆様いかがお過ごしでしょうか。

 芸宿という場所は、寒くなると人の集まりが悪くなるし、ギャラリーも暖房が一切なく、コンクリートばりの箱ですので、この時期は冷蔵庫かってくらいに冷え込む。
 だから冬になると、何も起こらなくなるのです。

 今回の日記は、そんな寒い2月に芸宿で行われた展覧会「ウミガメ」展の感想文となります。

「ウミガメ」展

 1月29日~2月3日の期間で開催された展覧会
 ナガヤマスイさんの個展ですが美大生だという事くらいしかわからない。

ウミガメ展 フライヤー

展覧会風景

海水を使用していて、ツボの表面には塩が浮き出ている。

感想

 会場に入って、展示されている状態を見たとき僕は、注意して歩かないと蹴っ飛ばしてしまいそうだなぁと思った。
 キャプションも簡素で俯瞰的に見た配置されているものを、立って眺めているだけだとすぐ帰ってしまうような展覧会だった。
 しかし、僕は記録もかねてカメラを持ってきていたので、床にカメラを置くような位置から取ってみたり、近づいてみたりしていた。
 作品が小さいことが功を奏しているのか、けっこう一眼レフの魅力であるぼかしのある写真が撮れたりすることに気づいてからは、いろいろな構図を試したりしてたくさん写真を撮っていた。
 すぐ帰りそうと言いながら、結構長い時間この展示を観るのに時間をかけていた。
 
 要はカメラで遊べれたので楽しかったという、反則みたいな感想ではあるが…。
 写真でぼかしが成立するのは被写体と背景物の距離、物と物がある一定の距離を置くことで成立する。
 平面の写真の中に奥行きのという距離を関係性により明確に表現できるのだ。
 
 タイトルのウミガメだったり塩が作品に使われていたりと、海に関係するイメージが何かあるのだろうとは思う、結局それがなんなのか未だにいまいちピンとこない。
 それは、作品というよりテキストで補完されればいいと思う。
 
 展示されているものがツボだったり、配置の間合い位置関係に気を配ったりしていているのを見て、展示した人物は、物があることで生まれる空白に何か関心があったのかもしれない。

最後に

 全体体に小さなもので構成された展示で、ミニマリストな展示だったと思う。
 ちゃんとそろったパズルみたいな、きれいな配置をしていたからなんだと思う。
 ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドのコログ族パズルをやりすぎたからそう思うのだろうか。
 他の人と展示の感想を話すみたいなことを一切できていないので、どうなんだろうというところだが、結構切り口としては真似したくなるようなそんな展覧会だったと思う。

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