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次のGOATは誰だ「Nike FC Presents Footballverse」

Summary

スポーツの無限の可能性を信じるNIKEは、過去のワールドカップでスポンサーしているチームがインパクトを出せず、またNIKEの有名選手のキャリアが終わりに近づいていることから、ブランドの魅力や関連性が低下しているという問題に直面していた。

この問題の原因として、新世代のフットボーラー、特に次のGOAT(史上最高の選手)を待ち望んでいる若い世代の中で「これ以上のGOATは現れないだろう」という悲観的な認識がある。新しいGOATへの懐疑的な見方が、
ブランドへの関心の減少につながっていた。

しかし、その認識の奥には、「自分が次のGOATになれる可能性を信じたい」というインサイトが隠れているはず。このインサイトに応えるため、NIKEは「どんな時代でも常に、それまでを越える新たなGOATが出現してきた」というFIFAのデータに着目。このデータを活用して、次のGOATの出現を示唆し、それがターゲット本人である可能性を抱かせることができるのではないかと考えた。

そこで、過去と現在のプレイヤーが対戦できるマルチバースでお互いに競い合う中で、新世代が影から現れ、未来はもっと優れていることを示唆する、想像力と遊び心ある映像を制作した。常にGOATは出現し続けてきたことと、ターゲットにもその可能性があることを感じさせた。

このアプローチにより、「GOATは過去の偉大な選手ではなく、自分を含めたこれからの未知の選手である」という価値変容を起こし、ターゲットのブランドエンゲージメントを向上させた。



Deconstruction


Brand

NIKE - スポーツの無限の可能性を信じるスポーツブランド。

Target
新世代のフットボーラー、特に次のGOAT(史上最高の選手)を待ち望んでいる若い世代。

Objective
過去のワールドカップでスポンサーしているチームがインパクトを出せず、またNIKEの有名選手のキャリアが終わりに近づいていることから、ブランドの魅力や関連性が低下している → ターゲットのブランドエンゲージメントを向上させる。

Barrier
これ以上のGOATは現れないだろう、という悲観的な認識。

Insight
自分が次のGOATになれる可能性を信じたい。

Thought Starter
「どんな時代でも常に、それまでを越える新たなGOATが出現してきた」というFIFAのデータに着目。このデータを活用して、次のGOATの出現を示唆し、それがターゲット本人である可能性を抱かせる。

Execution
"Footballverse"
過去と現在のプレイヤーが対戦できるマルチバースでお互いに競い合う中で、新世代が影から現れ、未来はもっと優れていることを示唆する、想像力と遊び心ある映像。常にGOATは出現し続けてきたことと、ターゲットにもその可能性があることを感じさせる。

Transformation
GOATへの価値変容
過去の偉大な選手 → 自分を含めたこれからの未知の選手

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