散策

思想、春泥の庭に知るを取る
門に結ばれた隅の庭は雨を聞くが、我々、春の草かも知れないと、傘をさして歩く
菖蒲は良き所に

風を読み、塵を縛るために笑って行く、傘を噴射する
吾山(わがやま)手の塵(ちり)花(はな)の塵(ちり)

都会の別荘を歩く、小径に立ち寄る
風の壷がささやく
春は泥を読む
牡丹の角、去年の泥、その前の泥
雨を踏みながら男を踏む、茶屋と隅の庭に落ち

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