不条理の天使

「あんた、それ頭悪いぞ」と不条理の天使が言う。
ほんとにそう言ったのかね。
さあね。
またポーかね。
まあね。

適当に拾い読んで、適当に書き写すと、それだけで詩になる。その例。

天使の思いやり、何度も何度も私の港を水で薄め、私は彼の話から、彼こそが人類の「逆時」を司る天才であり、懐疑論者を驚かせ続ける奇妙な事故を引き起こすのが彼の仕事であることを知ったのである。一度や二度、そして葡萄酒が三分の一、私が彼の主張に対して全く信じられないと思い切って表明すると、彼は実に怒り出したので、ここからを大僧正の台詞として、彼の好きなようにさせる方が賢明だと考え、私はただ目を閉じて椅子に寄りかかり、レーズンを食べたり、部屋の中で茎を弾いたりして楽しんでいた。
ところが、天使は突然、私のこの振る舞いまで軽蔑と解釈したのです。彼はひどく興奮して立ち上がり、漏斗を目の上にだらりと下げて、大きな誓いを立て、私にはよくわからない脅しを口にし、最後に低く頭を下げたのはどういうつもりだったのか、やがてギルブラスの大司教の言葉で「幸せいっぱい、常識いっぱい」と祈りながら去って行った。

不条理の天使の憎悪に満ちた脅し言葉。
大量のさくらんぼ。
要するに彼は偶然の運命を司る霊であり、不条理な出来事をおこして、たえず懐疑家たちを狼狽させるのが職務だという。

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