自責と他責について思うこと
自責について私が思うこと
かれこれ、いわゆるsalesを22歳から20年間やっている。
さして優秀でもなく、かといって忍耐強くない私は、これまで転職を7回ほどした(改めて数字にすると多いな。)
salesをしていてぶち当たる壁は主に3つ。
①担当顧客にニーズがない
いわゆる、必要がない、おなか一杯状態のものを提案する状態
②自社製品に強みがない
自分でも売るのが申し訳ないぐらいの激弱製品の場合。
ラスボス線にステテコパンツとひの木の棒で臨むぐらいの、弱い商材を扱っている場合
③社内政治が面倒な場合
売り方も分かっている。クライアントの目星はついている。にも関わらず、社内の部署の通し方の方が大事な場合。まず自分の部署内の〇〇という上司に頭だし共有をして、そこから▲▲というマーケターに提案をして、執行役員の××さんを味方につけて・・など、この〇〇だか▲▲だか××だか、キーパーソンを1人間違えるだけで提案すらできない場合。
このような状況は、意外とスピード感が速いはずのベンチャー企業で起こりうるケースが多い。
と、これまでまるでsalesのロジックを伝えるような文章になってしまったが、私が言いたいことはその先の打ち手でも何でもない。
というか、頭の中で考えていて、noteのみなさんとも考えたいのが主題にあげた、自責について思うこと、のテーマになる(まわりくどくてごめんなさい)
これまで、①と②と③の相談を社内の人に相談すると、すべからく言われたのが以下の言葉である(すべからく、ってはじめの一歩かよ?という突っ込みはさておき・・)
他責思考だよね?
そう。この話題を相談すると、アイアム他責思考になっちゃうのだ。
参考までに、他責思考とは、他人のせいや商品のせいや会社のせいにして、自分自身の成長はまったくない、そんな事を指す。
そっか。そりゃそうだよね。と聞いている時は思う。
顧客ニーズがないなら、ニーズを想起させる努力をするべきだし(幸い、巷には怪しげなトップセールスマンのyoutubeやら、自己啓発本やらコンサルの教え等あふれている)自社製品が弱いなら、強くなるように改善点を洗い出せばいいのだし、社内政治は自分が思っているだけで、会社が良くなるために誰も政治なんか気にしてないよ?ってね。
おいおい。ここまで書いて、脳内ツッコミ止まらないし、皆さんも自分のケースと当てはめてみて思わなかった?
矛盾してるぞ!って。きれいごと言いやがってって。
ニーズを想起するもなにも、なにもねえよ!とか。
自社製品なんて強くなるきっかけがあったら、とっくになってるだろうよ?とか。
社内政治あるやんけ!!とか。
私が言いたいのは、問題定義を自責という言葉で逃げてません?ってこと。
ぜーんぶお前が悪い、って言ってしまえば、そりゃ悪いところもあるだろうよ。けどさ、悩んでるから話したんですけど??って毎回思ってた。
つまるところ、自責って言う奴ほど、問題を自分事に捉えない他責人間なんじゃ・・?と、今も思っているし、思う人もいるんじゃないか?って。
全部自分のせいです!改善する!成長する!と目をランランに輝かせて発言している前向き人間の方が、私的にはある意味怖い。本当にあなたが言い聞かせている改善や成長って、何を指しているの?って。
百歩譲ろう。もし、もしよ?自責にして行動を変えたうえで、何も変わらなかったら・・・?
その時は自責思考じゃなくて、素材のせいになりそうじゃない?
素材っていうのは、あなただから売れなかった、という超無責任他責になりそうじゃない?
一般的には、自責は尊い、他責は今の現代世の中ではNG!ってなっている。それってさ、企業がそう考えた方が説明もつくし、人を使う上で楽だからじゃないの・・?って思うの。
日本人は素直だから言われたことを疑問を挟まずにアクションに移すことが得意だし、それで成果が上がる人もたくさんいる。(まあ、海外の人がどうかなんて分からないんだけど)
とはいえ、その自責は本当に自責?その他責は本当に他責?
常に自分のこめかみに銃口をあてるように、言葉の意味について考えないと、操られてしまう。言葉の意味より雰囲気で空気を読んで苦しいことになるのではないか、最近、そう思うことが多い。
皆さんは言葉の定義、ちゃんと考えてますか?
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