使える！！『計算馬券』
こんにちは、オオイシマーフィーです。
みなさんは「計算馬券」という言葉を聞いたことがありますか？
例えば１着から３着までの馬番が⑦→③→⑩だった場合、７＋３＝１０という具合に、計算式として成立するような買い目のことを言います。
ちなみに「足し算・引き算だけが計算馬券で、かけ算・割り算は計算馬券にはならない」ということでした。（以前誤った内容を記載していました、すみません）数字の中身は１０－３＝７でも１５÷３＝５でも２×５＝１０でもなんでもアリで、数字の順番などの細かい規定は特に無いようです。つまり好きに並べ替えて、それが計算式として成立すれば「計算馬券」であると。
この、「決着した買い目が計算式になるケースが妙に多い！」という着想のもと唱えられたのが「計算馬券」のようです。
僕の認識ではテレビでキャプテン渡辺さんが数年前から「足し算馬券」「引き算馬券」という言葉でこの着想を紹介し、のちに「計算馬券」と改め、今では馬券ファンや一部の専門家の間でも「計算馬券」という言葉が普通に使われていたりします。（もちろんご本人も）
計算馬券は信用できる？
この計算馬券、どの程度信用できるものなのでしょうか。
精細なデータまではもちろん出せないのですが、いま手元にある競馬雑誌の１か月分のメインレース・準メインレースの「過去１０年のデータ」を覗くと、約１３０レースのうちの約１割程度がこの「計算馬券」でした。（サンプルは少ないですが）
今回は、この計算馬券の構造について考えたいと思います。
先ほども書いた通り、先着した３頭の馬番が、足し算・引き算として成立する確率というのが、そもそもそう低いものではないのです。(この場合足し算と引き算はほぼ同じ意味ですが。)
競馬の場合は馬番が最高でも１～１８番までしかないので、この中から３つの番号が選ばれた場合に何らかの計算式として成立する可能性は低くありません。さらに、レースによっては出走頭数が減るので、頭数が少なければ少ないほど結果だけ見たときに計算式として成立しやすくなります。しかも年間を通して１８頭出走するレースは少ないので、必然的に計算馬券の出現率は上がります。
仮に馬が１００頭出走するレースがあると考えたらわかりやすいと思います。１００頭のうちの３頭の馬番で計算式が成立する可能性はとても低いですよね。言い換えたら６艇しかいない競艇ではめちゃくちゃ計算”舟”券が出ているはず。
つまり、「計算馬券はある程度の確率でコンスタントに出現する現象」であり、当然その現象自体に特別な力はありません。もしあなたがレースの結果を見ながら「また計算馬券だ」「意外と多い」ということを感じているなら、”あなたが思っているよりは多く出現する”というだけのことで、実際の出現確率よりも「確率が低いものだ」と勘違いしているだけです。
これが出現するタイミングを見極めることなど不可能ですし、その検討自体無意味です。(発走前の時点で人気の３頭の馬番がたまたま計算馬券になってるとかはあると思いますが)
計算馬券は無意味か
では、計算馬券という発想には意味が無いのか。
これは意外と「そんなこともない」と言えるかもしれません。
先ほどまでの論調からすると肩をすかされたような感じがするかもしれませんが、理由としては「本当にいらない馬かどうか再考する機会が生まれる」からです。
例えば自分の本線が⑬と⑭だった場合、計算馬券の発想があれば①の馬にも目を向けることになります。競馬の予想で大事なのは「来る馬」を見極めるのと同時に「来ない馬」も見極めることです。「消す馬」を見つけて切っていくことが大事だということは過去の記事でも書いてきています。
⑬と⑭を選んだあとに①の馬を見て再考し、「さすがに①は来ない」と思えれば無視すればいいし、「改めてよく見てみたら①の馬もありそうだ」と思えるなら①も絡めた馬券を買うといいでしょう。
話を伝わりやすくするために数字をそのまま使ったのですが、これをそのまま実行して三連単を的中させ、借金を完済したのがそのキャプテン渡辺さんで、このときじゃいさんに借りていたお金の残債６０万円を一気に返済できたそうです。
当時の連載かなにかでこのときの状況を読んだのですが、やはり「⑬と⑭の２頭を選ぶなら計算馬券で①を見てみよう。①もありそうだから一応押さえておこう」と思ったようで、それが見事にハマッたようでした。
結論、計算馬券は狭い範囲の数字だけが扱われる状況で起きやすい数字の偶然で、一言でいえばオカルトです。ただし、予想ファクターが多い競馬予想の中で、ハナから軽視して見落としていたような馬に再度着目することでそのレースの予想精度が上がるのであれば活用すべきですし、それが結果的に「計算馬券で的中させた」となるのであれば、いいことなのではないでしょうか。
ただあくまでもオカルトはオカルトなので、「計算馬券なのできっと来る！」というような過度な期待は無駄な投資を増やして回収率を大幅に下げることになると思うので控えるのが身のためです。
僕はオカルトは否定派です。オカルトに再現性は無いので。
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