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オッズの意味を理解しろ

こんにちは。三連単スラッガーのオオイシ・マーフィーです。

突然ですが、みなさん去年のダービーを覚えていますか?

1番人気単勝1.4倍のコントレイルが勝ちました。
100円の単勝馬券が140円になる払い戻しでした。

みなさんに質問です。



15番人気のコントレイル

去年のダービー、コントレイルのオッズが15番人気単勝150倍だったら、あなたはコントレイルを買っていましたか?


・・これは、「買っていた」と即答しなければいけません。

もし即答できなければ、あなたはまだ馬券のことが理解できていないということになります。

1番人気だろうが15番人気だろうが、単勝オッズが1.4倍だろうが150倍だろうが、コントレイルはコントレイルです。馬の実力が変わらずにオッズだけが上がっている状態なら、むしろよろこんで「買う」と即答できるようでなければなりません。馬の実力は、単勝人気やオッズには左右されないのです。どちらかといえば少数派だと思いますが「買う」と即答できた人は、馬券のことをよく理解している方でしょう。

競馬で勝つためには、オッズについて正しく理解する必要があります。


オッズの正体

人気やオッズは、競馬ファンの推測や思い込みで作られます。
「オッズは競馬ファンの集合知」とも言われており、オッズが低い馬ほど信頼されていると言え、馬券に絡む確率も高いのは事実です。が、オッズというのはいろんな要素で変動するので、オッズの低い馬が必ずしも馬券に絡むわけではないのです。たとえば、自分の馬がレースに出走する大金持ちの馬主が自分の馬の単勝に莫大な資金をつぎ込めば、その馬のオッズは下がります。馬主に限らずとも1人の太客によって1番人気に推されるケースも、理論上は有り得るのです。

つまり「みんなが強いと思っている馬と、実際に強いレースをする馬は必ずしも一致しない」のが競馬で、「みんなが強いと思っていないけど実は強い馬」を見つけるのが馬券で勝つための生命線と言えます。


オッズを決める要素

オッズというのはある意味で、競走馬の実力のバロメーターという側面があることは認めなければなりません。しかし、先にも書いた通り必ずしも実力を正しく反映しているとは限りません。

例えば、3場開催の東京12レース。東京はメイン開催になることが多いので、その日開催されるレースで一番最後のレースとなっているはずです。

競馬というのは、やはり1日を通して負けている人の方が圧倒的に多いです。その日の最後のレースとなると、「この最後のレースで取り返したい」と考える人が多くなります。そうなると、人気馬に投票が集中します。発走の10分前くらいに1番人気だった馬が、人気が人気を呼ぶ形で過剰に人気になるケースがあります。実際には3.5倍程度の信頼度の馬が、締め切り時点で1.4倍になり、元々1.4倍になるような馬ではないので普通に負けるということが多く起こります。

競馬以外の話で言うなら、行列のできているラーメン屋と行列のないラーメン屋、味に差が無いと仮定したとしても、行列のできてるラーメン屋の方が繁盛しそうなイメージが湧きませんか?やはり「行列ができている」ことが信頼となり、「行列が行列を呼ぶ」状態を生み出すのです。

「1番人気に推される」というのは、「人気が人気を呼んでいる」ケースがあるということで「正当に支持されているのか、人気が人気を呼んでいるだけなのか」を自分で見極めることができれば、オッズが高くついている「本当に強い馬」を買うことができます。

逆に、「一発逆転を狙って大穴馬を狙う」という派閥が一定数いることも事実ですので、実際の最終レースで僕たちが狙うべき馬は多くの場合で「3~5番人気あたりの実力馬」となるかもしれません。

いずれにしても、最終レースはいろんな思惑が交差して「オッズがゆがむ」と言われています。「人気が人気を呼んでいる怪しい人気馬」をズバッと切って、「オッズに妙味のある実力馬」を探すのが継続的に高い配当を掬い取っていくポイントとなるでしょう。


「ただの人気」の人気馬

先日の中山グランドジャンプ、オジュウチョウサンが2番人気2.2倍に支持されていました。

結果は5着。オジュウチョウサンは昨年まで同レース5連覇しており得意な舞台と見られていた部分もあると思いますが、やはり単純にジャンプレースのスターホースであるということで「応援される人気」があったものと考えられます。

結果論的でもありますが、こういった「実力が劣っているスターホース」を見抜いて思い切って馬券から切ることも競馬で勝つためには必要です。(ちなみに僕はこのレースの予想が三連単3頭BOX6点(三連複1点)で的中しました)

オジュウチョウサンはジャンプレースで活躍している時期に平地戦にも出走したことがあり、2018年に1勝クラス2勝クラスは勝利していますが、それ以降は有馬記念を含め惨敗しています。(有馬記念は9着とはいえ0.8差なので、健闘はしていますが)。その後3勝クラスの六社Sにおいては1番人気3.4倍で10着と大きく負けていて、「年齢も8歳だし、上位クラスの平地レースで勝つほどの力は無い」と冷静に判断できた人はうま味のある馬券を獲れたかもしれません。

オジュウチョウサンは残念ながら先日のレースで骨折してしまい復帰を目指しているとのことなので、またどこかのレースに出てくる可能性があります。素晴らしい馬なので無事に復帰してほしいですが、復帰戦でオジュウチョウサンを買うべきかについては冷静に検討し、基本姿勢としてはやはり切った馬券を狙う必要があると思います。

ちなみに「スターホース人気」の話をするなら「スタージョッキー人気」もあります。特に女性ジョッキーは特定の条件で人気になるケースがあり、馬に力が無いと判断した場合は積極的に切っていくことで馬券で恩恵を受けることができます。


人気の無い実力馬の見つけ方

ここまで話してきたのは、いわゆる「危ない人気馬」の話であり、無駄な馬券を削るのに活用できます。ただ、1番人気を切れても2.3.4番人気で決着するとそれほど配当面では大きな恩恵を受けられない可能性もあります。

つまり、馬券で大きな配当を得るには「人気は無いけど券内に入ってくる馬=人気の無い実力馬」を見つける必要があります。

危ない人気馬がいて、人気の無い実力馬がいるレースで、人気馬が4着以下に敗れて、人気の無い実力馬が3着以内に入ったときが、大きな配当になります。

この「人気の無い実力馬」の見つけ方を有料記事に書いておくので、今まで競馬を「当てるもの」「当てればいいもの」と思っていた人は競馬観の見直しのために読んでいただきたいと思います。古参の競馬ファンの方でも使える方法があるはずなので、馬券収支で伸び悩んでいる方は読んでみてください。

春のG1シーズン真っ只中ですが、一発大きな馬券を当てて楽しい一年にしましょう!

(補足:今後有料記事の価格は変わる可能性があります。ご了承ください。もし迷われている方がいたら早めのご購入をおすすめします)

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