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最近のこと色々

おひさしぶりです。

今年は花粉の量がめちゃくちゃ多いという噂。
私は元々花粉症なのですが、前まで鼻の症状だけでそれだけ我慢したら問題なかったのに今年は目の症状もプラスで襲ってきていてつらい。

皆様はご無事でしょうか。

さて。漏れがなければ恐らく出版された本全部を網羅できているのではないかというぐらい、私は川上未映子さんが好きでございまして。
最新作である黄色い家ももちろん読ませていただきました。

未映子さんの文章は読みながら口の中で復唱したくなるような文章で、いわゆるリズム感というのか、所々うわぁこの言い回し好きやってなる部分があるのが読んでいて毎回堪らないのかもしれない。

黄色い家はお金や犯罪が絡む話なのですが、いわゆるドロドロ、血生臭い感じは不思議と全くありません(暴力描写などが殆どないというのもあると思います)
主人公がやっていることはまぁ犯罪なんだけど、純粋にただ生きるために、自分が守りたいものを守るためだけに罪を重ねていて、それって何があかんのやろうって、いや法に触れることなのであかんとは思うけど、でもその生きるための必死さを犯罪だからとバスッて切り捨てていいもんなのかいなと読んだ後もぐるぐる考え続けてしまうようなお話です。
主人公は花ちゃんといいます。
その花ちゃんももちろん好きですが、私は黄美子さんが好きです。最初と最後で黄美子さんの印象がガラッと変わるのもそうですが、サッサを持ってお掃除をする黄美子さんとかテレビが好きな黄美子さんとかとても可愛いです。
もしまだ読まれていない方がいれば読んでいただければと思います。600ページぐらいありますが、面白いので一瞬で読めます。

写真はサイン会でご本人に書いてもらった黄色い家のサイン本。
私、サイン会の会場で並んでいる時からご本人がまだ見えていないのに涙目になったり並んでいる状況がなんか面白くなってきて一人で笑いを噛み殺したりと感極まり過ぎて不審者みたいになってしまっていた。
未映子さんに対面してからも、めちゃくちゃ会うのを楽しみにしていたというのにろくに喋れず、「このあとどこに行くの?」と聞いて下さっていた(後から考えると質問内容も私が喋れないからかなり気を使わせてしまっている)のにわかりませんとあほみたいな返事をしてしまったのだった。
本当は自分用の剛毛対応のヘアブラシを買いに行くんですと素直に言うたらいいものを。
今度いつお会いできるのかもわからないのにもっと本気出せよ「普通のブラシだと髪が硬過ぎて折れるから強めのブラシを探しに行ってきますうへへ」ぐらい返したらよかったのに。
あの時の自分を叩いてやりたい。
そんな私にも未映子さんはとても優しかった。

またお会いできるかな。
もしお会いできるのなら「あの時はブラシを買いに行くつもりでした」って言いたい。
いや違う、ずっとずっとこれからもファンなんだって言いたい。
未映子さんにお会いできるまでは諸々を頑張ろうと思った次第。

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