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読まれなかった遺書

ついにこの日がきてしまいました。
いろいろなことを考えてきたけれど、やっぱり無理みたいです。
もう耐えられない。

自分がこの世界にいることが嫌でしかたがなくて。

僕はずっと、変わらない物が欲しかった。
自分を含め、人、世界、気持ち。全て変わってしまう。すぐに。

今の僕は自分も人も現実も信じられない。
だんだん汚れていくから。
ずるくて、ひきょうで、人を信じることも出来なくて。
この世界も同じ。もう汚くなりたくない。

きっと地獄があるのなら、僕はそこに行くでしょう。
美しいものや信じるべき物がある中で、
こんなことしか出来なくなってしまったから。
うまく清いままでいられなくて、ずっと自分が生きるために
誰かを傷つけて、でも自分が傷つくのは嫌で、勝手で。

世界は人は救いようの無い物だと思う。
神様がいるなら、僕に関わった人
出来るなら世界中の人が幸せでいられる様にお願いしてきます。

この世界で今まで生きてこれたのはみんなのおかげです
ありがとう。ごめんなさい。

2003/8/30



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読まれなかった遺書を書いた日

この日夜中に死のうと思って近所の高いビルを探して歩いた。
なかなか良い場所が見つからず、夜中2時くらいに13階建てのマンションから飛ぼうと思ったけれど足がすくんで出来なかった。
だから僕は今も生きています。

生きるか死ぬかなんて、実は紙一重だと思う。

自分も死にたいと思ったことがあるから、
自殺をしてしまうことを否定はできないです。

本当に死にたいと思ってる人が目の前にいても
「死ぬな」って強く言えないかも知れない。

でも一個だけ僕が知ってるのは、雨が止むのと同じ様に
生きていたら、気持ちが晴れる時は来るということ。

もちろん晴れ間は一瞬の可能性もあるし
また曇ったり、雨が降るかもしれない。

辛いよね。しんどいよね。
僕は苦しみから解放されることを否定しない。
でも、苦しんでる貴方が僕と同じ様に、
また青空を感じられたら良いなと心から思います。

2020/9/27

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