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観劇感想文 「Miss iD×映画監督=短編演劇 自分らしさを手放さない女の子たち」

たった今、観終わりました!
どうしよう、ちょっと興奮気味で、きっとまともな日本語にならない気がするけれど、書かずにはいられないので、書く。
ほぼ推敲なしで今回は突っ走ります。

めちゃくちゃ久しぶりの観劇。
最後に観劇したのは2/2だから、実に5か月ぶり。
マジか!そんなに観てなかったか。

観劇とは言え劇場で観たわけではなく、生配信を自宅のPCで。
上手に説明できないので、詳細はこちらを。

この演劇を観るきっかけは、本当に偶然で。
今回配信された中の作品の一つで『はるちゃん、あのね』というのがあって、それに出演されている青矢修さんという方がおられまして。

青矢修さんのTwitterはこちら。
https://twitter.com/murasakibluered

ちょっと縁あって、青矢さんとは面識があり、青矢さんがお芝居を観るのも演じるのもお好きだというのは存じ上げていたし、とても存在感のある方なので、いつか青矢さんの演劇が観られたらいいなぁと思っておりました。

先週だか先々週だかに、すっかりご無沙汰になっているTwitterにログインして、調べ物をしていると、偶然、今回の告知が。

いや、もう狂喜乱舞ですよ。
ようやく青矢さんのお芝居が観られると思って、すぐに予約。
そして、本日を迎えた次第。

考えてみると、ちょっと縁を感じるんですよね。
私が青矢さんを知ったきっかけは、今回のタイトルにも使われているポスター?の写真だったし、初めてお会いした時に、私は浅草九劇で初めて観劇(青矢さん出演のお芝居ではない)。
今回の配信も浅草九劇からだったので、なんか、色々繋がってるなぁと、そういう意味でも、思い入れのあった今日の観劇。

実をいうと、昨日の夜の時点で、今日、観劇直後に「動く青矢さん」の記事を書くことは決めていたのだけれど、そもそも、今回の短編の全てが印象的で、観ている内に、観劇人として、青矢さん一人にフォーカスするのではなく、やっぱり演劇全体に触れておきたいなと思って、急遽、観劇感想文として書くことに。

とは言え、何しろ観劇直後なので、例によって例のごとくで、まだ頭が真っ白。
個別の短編についての感想というよりは、今回の企画そのものについての感想を書いていこうかな、と。

タイトルも何もなくいきなり一話が始まって、ちょっと驚いたのだけれど、映画でもアニメでもない、紛れもない劇場の舞台が目の前に広がった時に、軽く目頭が熱くなりました。
あぁ、そうだ、演劇ってこういうものだったって。

毎週のように通っていた劇場に再び触れられた喜び。
実際には、もちろんその場に私はいないのだけれど、それでも、感じられた空気感は、私が思っていたよりも、はるかにリアルですごく嬉しかった。

4本の短編はまさしく四者四様。
全く異なる切り口、味付けで楽しかった。
未知の企画の演劇で、しかも、あまり準備の時間もなかったであろうことを考えると、想定外のトラブルに見舞われて、もっと、バタバタした感じになるかと思って、ちょっと緊張しながら観ていたのだけれど、少なくとも観ているこちらからはそれは感じられず、没頭して観ることが出来た。

そうした環境の中でも、どのお話も、守りに入らず、中には環境を逆手に取ったすごく実験的、挑戦的な演出もあったりして、その姿勢にちょっと感動してしまった。

そういう意味でとにかく圧巻だったのは『はるちゃん、あのね』。
15分という短い時間である女性の半生どころか大半を描いてしまった。
だからといって、超高速展開になるのかと思いきや、そんなことは無く、あぁ、これは敢えて途中で切って終わりにするのかなとも思ったけれど、本当に最後まで描き切ってしまった。
終盤の終盤は一気に目まぐるしくなるものの、敢えてそれを観客に見せるその大胆な手法を、ごくごく短い準備期間でやってのけてしまった事もすごいが、それを敢えてやろうとしたその心意気がすごかった。

今回の演目は、一応は演劇というジャンルに収まるのだろうけれど、カメラワークとかで、観客席からは通常であれば見えないような場面も観ることが出来たから、映画的な要素もあったかな、と。

どのお話も、生で現場で観られたら、もっとすごかっただろうなと思いつつも、オンラインだからこそ実現したシーンもあったりして、ちょっとこれまでにない観劇体験にはなった。

今回の構成は本編とその終演直後に舞台挨拶が入ったんだけど、そのトークがまた良かったな。
顔が見える演劇だった、という感じ。
終演直後の生の声、そして、それを小林さんがしっかりと引き出してくださったので、そういう意味でも見応えがあった。
アーカイブには舞台挨拶はないらしいので、生で視聴してホントに良かった。

コロナが流行り始めて、各方面で生配信というものは始まっているけれど、
「とりあえず生で配信してます」
というものが殆どの中で、こういう環境だからこそ実現したという、繰り返しになってしまうけど、攻めた姿勢の今回の企画は本当に素晴らしかったと思う。

アフターコロナ・・・というものがいつやってくるのか分からない。
諸事情鑑みれば、これから先、きっと世界はコロナをはじめとする未知のウィルスに次から次へと襲われるのだと思う。
今日の欅坂の記事でも少し触れたことだけど、ライブを売りにする演劇などは、正直なところ、絶滅の危機にすらあると思う。

それに対して、座して死を待つのではなく、演劇の新たな可能性というものを打ち出せたことが、今回の企画の最大の収穫であったように感じる。
そして、それがMiss ID、そして若手映画監督という、若い力がやってのけたことに、とても明るい希望を感じられた。
コロナだからって、悪い事ばっかりじゃないよね、ホント。

いやぁ、でも本当に素晴らしい時間だった。
推しである青矢さんの舞台の上での、生き生きとした姿を拝見できたことも幸せだったし、他の皆さんも、素敵だった。
そして、何より、忘れかけていた、演劇の楽しさというものを改めて思い出すことが出来た。
本当に嬉しい。

役者の皆様、監督の皆様、素晴らしい演劇をありがとうございました。
いつか、劇場で皆様にお会いできる日を心待ちにしております。
また逢う日まで!!
演劇、万歳!!

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