悪評を書くインフルエンサーがいない理由

あの有名人は、物事の良い面しか発信しない！

悪い面もちゃんと言わないのは信用できない！

世の中にはそんな風に考える人も多数いるかと思いますし、私もなんかそういう悪評みたいなものを発信しないの？と聞かれた事も実際にありました。

実際世の中にはお店やサービスの悪評を広めるインフルエンサー的な人もいると思いますが、例えばもし、「良い評価しかインターネットに書かない人」「悪い評価もインターネットに書く人」がいた時、あなたはどちらを信用しますか？

あまり深く考えずに、「良い事しか書かない人はお金のために良い事を書いている」と思う人も中にはいるでしょう。「良い事も悪い事も公平に書いている人の方が信用できる」と。

でも少しだけ立ち止まって考えてみてください。上記の考えの方は残念ながら非常に騙されて利用されやすい人です。

なぜなら

もし私がインフルエンサーに広告を依頼する立場であったとしたなら、私はそんな良い内容のPRをインフルエンサーに依頼しないんです。

例えば5万フォロワーのインフルエンサーにね、何円払えばどれくらいPVがあって、実際そのPRしてほしい商品やお店がどれくらい利益を得られるのかなんて、相場も何もわからないですし、その反響が得られる保障だってないわけです。

もし私が、仮に広告を依頼する立場であれば、同じ予算で

フォロワー1000人くらいの人を30人くらい集めて、敵対する企業の評判を落とすレビューを投稿してもらいます。

インターネットの世界は、「悪い評判」の真偽を確かめる事なく、悪い評判であればあるほど広がるのが早いからです。

で、そんな悪評も書く人が何かを褒めた時、人の心理はもっと大きく動きます。「良い事も悪い事も書く人」の方が、実は「お金のために書く人」であることが多くなるわけですね。

さて、ここでなぜ「良い事も悪い事も書く人」を信じる人ほど騙されやすいのか？という話になりますが

単純な話で、悪い事も書く人を信用して⇒フォローする

とするじゃないですか。

一度悪評を信じた人は、もう次から次へと悪評を信じてRTとかしちゃうんですよね。

そうなるともう思う壺です。もしかしたら本当の悪評しか投稿していないかもしれませんが、その真偽を確かめられていないなら尚更だめ。

偽情報でもガンガン共感してRTしているアカウントのリストを作って、詐欺グループなんかに売る事だってできますよね。

あくまで可能性の話ですが、事前にこれくらいの可能性を考えられないなら、インターネットの悪評は信じるに値しません。「自分はデマか真実かを見分けられない人間です」という自己紹介に他ならないからです。

でも私だけでなく、普段から良い事しか書いてない有名な方々は、きっとそういうね、悪評を書く事そのものに信憑性的なメリットがない　という事に気付いているんだと思います。

もちろん私は、何かを書いてお金を貰う事が悪い事とは思いませんよ。

私はそんな小銭に興味がないのでしませんが、その人たちも自分の持つ才能の中で生きるのに必死なんだと思いますし、依頼する企業の方々も必死なんだと思います。

でも私はそういうのって全然面白くないと思うんですよね、結局現状でお金をいっぱい持ってる人だけが楽しい世界になっちゃいますし、完全に平等とはいかなくても

せっかくありとあらゆる人が撮影機材も、個人でもSNSからメディアを作れる時代になったんですから、他人に迷惑をかけない範囲で誰にでもチャンスがある世界の方が面白いと思うんです。

私は別に、私自身が有名にならなくてもいいですが

これまでの、特定のメディアが取り上げた世界だけが盛り上がるんじゃなくて

誰でもチャンスを得られる世の中だからこそ、これまで想像もできなかった方向から新しい何かが生まれて、またそこから次の、私には到底思いつかない何かが創られていく

そんな世界の方が、私は楽しいんじゃないかなって思うんです。

でも世の中はそんな単純ではないですし、みんなが私みたいにお金に不自由しない人ではないので、最初は崇高な志ではじめた趣味でも、結局お金が絡んで色々変わっちゃう人もいると思います。

幸い私の周りには、とても私に近い感覚で生きてくれている人も少しばかりいて、共感してくれる事が救いですが

人を騙そうと思っている人は、騙しやすそうに見える人を狙います。

狙われる絶対数が増えれば、単純に騙される可能性も増えます。

姿の見えないインターネットの世界だからこそ、本当に信じられるものを自分でちゃんと考えて信じる力が必要なんだと思います。

もちろんこの記事だって、読者の皆様にとって信頼に値する文章になっているかは私にはわかりません。これは私の主観に基いた記事なので。

しかし考える機会を設ける事は、決して悪い事ではないでしょう。

皆さんはこの記事を読んで

「良い事だけを書く有名人」

「良い事も悪い事も書く有名人」

どちらがより信用できると感じますか？