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36日目。GW最終日、ひとりがんセンターへ

5/5(水)、こどもの日。おばあちゃんは、みその柏餅が好きなんだよな〜と思い出す。最近はお餅が歯につくからと、多分食べられていなかったけど、この時期スーパーとかお団子屋さんで並ぶ、みその柏餅を見ると「おばあちゃんに買いたい」衝動に駆られる。

今日はGW最終日。朝起きたらママから「がんセンターひとりで行ける?道覚えた?今日予定はない?」。予定は特になく(本当は午前中からどっかにこもってPC作業したかったけど)ひとりで行けるので、がんセンターまで洗濯物を届けに行ってきた。弟と犬ズの写真を撮ってセブンで現像し、おばあちゃんに手紙を書いて。まえから食べたいと言ってた「いわしのおせんべい」を探しに道の駅まで行って(なかったので、はまぐりのおせんべいとスイートポテトパイ、栗のどらやきを買った)、薬局でコーヒースティックとふりかけを買って、持っていった。

道はすいていて、スムーズに着いた。正面玄関はしまっているので、東口の玄関から入り、守衛さんにシールをもらって5Fにあがる。ナースステーションで「洗濯物を届けにきました」と伝えたら、とってもいいかんじのナースさんが「お洗濯ないか見てきますね」と笑顔でチェックしにいってくれた。帰ってきたナースさんは手ぶらで「今日は午後にシャワーに入るので、まだお洗濯はないわ〜って言ってました」という感じで笑顔で戻ってきた。おばあちゃんのマネをしているようだったけど、それだけでほっこりした。コロナで面会できない今、ナースさんが橋渡ししてくれる。洗濯物も差し入れも。本当はおばあちゃんからもメモや手紙がほしかったけど、収穫0。「そうなんですね、わかりました。次は土曜日に来る予定です」「その時は洗濯物ありそうですね」「そうですね」という感じでナースステーションをあとにした。エレベーターに乗り込む際、なんでかうるっときてしまった。

ナースステーションの廊下の壁には、たくさんのがんの本やチラシがはってあって、ここに入院している人たちの深刻さが物語っていた。みんながんばってほしい。

滞在時間は一瞬で、来た道をもどってあっという間に帰ってきた。朝のうちからでかけたので、家についたのはお昼頃。「帰りにPC作業するためどっかカフェよってくるから」と言っていたのだけど、どこに寄ろうか考えていたら家までついてしまった。すぐにでようかと思ったけど、ママが家の片付けをしていたので手伝うことに。金曜にグランドピアノが引取られる。月末にはおばあちゃんの部屋のじゅうたんをフローリングに変える。そのために、リビングやら庭やらを掃除や片付けをする必要があり、それの対応にママも追われていた。懐かしいものとかを掘り起こしたり、ほこりに驚愕したりしながら、片付けた。

お昼をたべてちょっと手伝って、今。近所のファミレスにきた。明日の朝一番で送りたい原稿をまとめて、たまっていた友人からのLINEを返した。そしてこのnoteを書いている。家だと時間がとれなかったり、眠くて作業ができなかったりするので、今後も定期的にファミレスとかに逃げた方がいいのかもしれない。

ここ数日、イライラが止まらない。イライラして泣けてくる。おばあちゃんのことが心配で悲しくて流れる涙ではなく、イライラしてそれを消化できなくて辛くて自己嫌悪の涙。苛立ちがおさまらない。イライラの原因はパパの小言と、家族のいろいろ。こんなに怒らなくてもいいことなのに、というのもあるかもしれないけど、100%でムカついてしまう。自分に余裕がない。とてもない。ストレスを発散できることもなく、ひとりの時間もなかなかとれず、次から次へとやること考えることがやってきて、しんどい。

このストレスをどうやって解消すべきだろう。コロナで友人にも会えず、パーっと遊びに行くこともできず、映画に没頭することとかもできず。どうしたらいいのだろう。

おばあちゃんが今後退院したら、今よりももっと大変なことになると思う。精神的にも身体的にも、今よりもっとヘビーになるはず。それも怖い。そうなったときに、自分がちゃんと対応できるのか、自分をたもっていられるのか、心配でたまらない。

人に当たってしまう前に、おばあちゃんが入院中の今、少しでも自分を保つために、ちょっとだけでも一人暮らしの部屋に帰ろうか迷ってる。溜め息ばかりでてしまうな。

18:20。3時間ほどの息抜きだった。これから帰ります。明日から仕事も頑張ろう。ドキドキするな。

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