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令和ロマンのコンテンツ理論からVTuberを分析してみよう。

はじめに

初めまして。おいもごはんと申します。

突然ですが、お笑いとサブカルが大好きな同士の皆さん、今年マッッッジで盛り沢山なクリスマスでしたね。

Vtuberの現地イベントとM-1がドン被りした私は、寝る間も惜しんで各地を駆け巡った結果持病のヘルニアが悪化し寝正月を過ごす羽目になりました。
楽しみの代償はデカいね。
せっかく楽しくめでたい日が続いたので、なんか書いてみようかな~と思って初めてnoteに手を出してみた次第です。


本題に移ります。
(挿入歌:ハロー張りネズミのテーマ)

多くの方はご存知でしょうが、2023年グランプリ 19代目王者は「令和ロマン」に決まりました。

おめでとう‼️‼️

https://www.m-1gp.com

くるまくんの胸元で慶應バッジが光ってますね。ケムケムの笑顔も𝑺𝒐 𝒄𝒖𝒕𝒆です。
毎年M-1は予選から楽しく見てますが、イチオシのコンビが優勝するのが初だったので個人的にめちゃくちゃ嬉しかったなぁ…

好きな所を書き連ねちゃうとどんどん脱線しちゃうので今回は割愛。漫才がおもしれぇのは勿論、YouTubeチャンネルやラジオも日常の楽しみに出来るので是非聴いてみてね。
●YouTube
🔗 https://youtube.com/@official-reiwaroman?si=Pii1EV3swajpey53
●ラジオ(ブラウザ)
🔗 https://stand.fm/channels/5e1d9174a6c0bf4883c32ef4

くるま式コンテンツ理論

さて、今回は高比良くるまさんが度々提唱しているコンテンツ理論を使って、VTuberが何でこんなに流行っているのか分析してみたいと思います。
唐突にVTuber⁉️と思うかもしれませんが、ラジオコーナー(「令和ロマンのご様子」VTuberオーディション)やYouTubeの企画でも度々見かけるんですよね。
多少なりとも触れていて、私もビタビタに浸かっているコンテンツなので題材として取り上げてみました。
(顔ファンが急増した界隈に抗って一石投じたかったのが本音です)

くるま式コンテンツ理論(勝手に命名)ですが、直近だと昨年12月28日に放送された「令和ロマンの娯楽がたり」でも話題に出されてました。
TVerで視聴出来るので是非そちらを視聴して欲しいですが、ざっくりまとめると以下の通りです。

くるま式コンテンツ理論の図解

コンテンツには「ベタ」・「メタ」・「シュール」の3つの見方(視聴者層)があり、どれか1つではなくこのうち2つを獲得出来るコンテンツが強いという理論。

恋リアの場合

テラスハウスを例に出していらっしゃる事が多く分かりやすいため、そちらを拝借してもう少し説明します。

テラスハウスは2012年から2020年までテレビやネットで放送されていた恋愛リアリティ番組。「台本がない」というコンセプトのもと男女がシェアハウスする様子を放送したもので、2013年からはスタジオメンバーがVTRを見て随時コメントしていく副音声付の仕様になりました。

くるま式コンテンツ理論でいうと、この副音声の追加が「シュール層の獲得」に繋がったと言えます。
ベタ視聴者としてテラスハウスを見ると、「デカくてお洒落な家でこんなドラマチックな展開が起こるのか!!すげぇ~✨」となります。
そこに副音声が加わることで、 “コンセプトを純粋に受け取ってる訳では無いけれど、それはそれとして繰り広げられる事象を神視点で楽しみたい視聴者”がテラスハウスを見るようになるわけです。
ちなみに、メタはそもそも批判してるんだから今回の場合は真剣に番組見たりしないでしょう。

「ベタ」と「シュール」2つの視聴者層を獲得出来たから、テラスハウスは恋愛リアリティ番組の中でも抜きんでて人気が出た。そして、そのシステムがその後の類似コンテンツでも真似されていっている事が構造としての強さを物語っているんだと言えるでしょう。

VTuberコンテンツの場合

では、VTuberコンテンツに当てはめるとどうなるのか。
ここからは1オタクの考察に過ぎないので、「ほぇ~そんな意見もあるのね(鼻ほじ)」くらいで読んでください。

結論から述べると、VTuberコンテンツのも恋リア同様「ベタ」と「シュール」を獲得できており、「シュール」目線は暗黙の了解の上で半ば無意識的に「ベタ」と同居出来ているのが面白い‼というのが私の見解です。

ベタ層のまなざし

「ベタ」は図解の中でも示したようにコンテンツをそのまま純粋に受け取る層です。
例えば、 “スーパーアイドルになる夢を持つ激かわ小学生VTuber”がいたとします(既出であればごめんなさい)。この子が年をとりながら、アイドルになるべくダンスや歌の練習・お披露目を配信上で行っている時、「立派なアイドルになるように頑張れ!」の目線で応援するのがベタ層。
メタいことを言いますが、YouTubeはそもそも13歳未満はチャンネル登録できないという利用規約があるので本物の小学生はチャンネル開設すらできません。
そんなキャラクター設定の真偽は気にせず、アニメキャラを応援するような感覚でVTuberのロールプレイを受け入れています。

上記の例は大袈裟ですが、実際にある職業を属性にもつVTuberの設定をそのまま受け入れるのは、VTuberコンテンツ初心者にはあるあるなのかなと思います。かく言う私も最初は全部ホンモノだと思っていました。

シュール層のまなざし

一方の「シュール」は、コンテンツを俯瞰して楽しむ層。
恋リアではスタジオメンバーの副音声ありきで番組を楽しむ人達を当てはめていました。

VTuberの場合は、 VTuberの“設定”を理解したうえで楽しんでいる視聴者を指すのかなと思います。
このシュール層が複雑になっているのが面白い所だと思っていて、「メタ認識タイプ」と「無自覚シュールタイプ」がいると思います。
私が発見できていないだけでもっと色んなタイプが存在するはず。

メタ認識タイプは、「VTuberは人間がキャラを動かしているだけに過ぎない。」「誰が演じているかも分からないコンテンツに盲目になれない」等の意見を持つであろうメタ層をある程度認識したうえでVTuberコンテンツを楽しんでいる層。
さっきの小学生VTuberの例でいうと、小学生だと思ってみてはいないが可愛らしい声や容姿に惹かれて応援していたり、ロールプレイが上手くいっていない時に面白おかしくコメントで絡んでいくようなタイプ。
アバターを操作する演者の正体を知っている人もここに当てはまるかもしれません。

無自覚シュールタイプは、 “中身ありきのコンテンツ”を無意識に受け入れている層。言葉だけだと説明が難しいので、「オフコラボ」と呼ばれる配信を例にしてみます。
オフコラボとは、VTuber同士が実際に会ってコラボ配信や動画企画の撮影を行う時に用いられる言葉です。VTuberのコラボはゲーム上のボイスチャットやその他音声電話ツールを用いて簡単に行えるので、基本的にオンライン上で完結します。なので、実際に演者同士が会う場合はわざわざ「オフコラボ」と銘打って配信を行う場合が多いです。
VTuberの配信をまだ積極的にみたことがない人には理解しがたいかもしれませんが、オフコラボならではの距離感や仲良さそうな雰囲気は特別感があってみてて楽しいです。言語化するとだいぶ気持ちが悪いね。
こういった、演者ありきのパフォーマンスをコンテンツとして受け入れて楽しんでいるのが無自覚シュールタイプなのかな、と思います。

おわりに

ここまで、くるま式コンテンツ理論を基にVTuberがなぜ人気コンテンツとなったのか考察してみました。
VTuberも恋リア同様「ベタ」と「シュール」の2つを獲得できているのが強みとなっているのではないか、というのが1オタクの考えです。

ですが、副音声の追加のように新しい要素が加えて獲得層を増やしたのではなく、複雑なコンテンツが故に色んな見方が出来る、という点では過程が異なる気がします。
それに、VTuberはライブ配信を行うことが多いので、 コメントによりコンテンツ主とリアルタイムで交流することが可能です。この点をもっと深堀りしたらまた違った見方も出来そうですね。

お笑いも、コロナ後劇場の仕様に変化があったりYouTubeに進出したりと近年の動向を分析したら面白そうだな~。
また気が向いたら書いてみようと思います。





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