見出し画像

ギャラクシークリティカルロングビーチオンザスペースソニック / 短編小説その8

ここのBARは穴場だ。
駅近くでありながら、いつ来てもお客さんは少ない。少ないというかいない。

たまに私が飲みきてるお金で経営が成り立ってるんじゃないか?と思うぐらいだ。

たまに。
そう私もそんな毎日通うほど裕福な生活を送れるわけではない。飲み会の帰りや、休み前にちょっと飲みたいという時に寄るぐらいなので、月1-2回程度だ。

お客様お待たせしました。

「ギャラクシークリティカルロングビーチオンザスペースソニック」

でございます。

え?私に?

「私そんなギャラクシーペニスみたいなの頼んでないですよ。」

いえ、あちらのお客様からです。

マスターが差し伸べる手を追って
振り向くと
そこには誰もいませんでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?