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ざます。 / 短編小説その13

殺人の定義ってありますか?

「殺意」を持って「意志」をもち
相手の命を奪い人生を終わらせること。

こんな感じであろう。
辞書で調べたらより、詳しく単結に記載されてると思うが
私の「殺人の定義」として
今回はこれで許してもらおう。

よく昔から
TVゲームや漫画は悪影響だ!!
暴力的になる!!
人を殺したくなる!!
なんて、、、
納豆に砂糖を入れて食べるぐらいわけのわからにことが
よくワイドショーを賑わしていた。

私の息子2人は、小さい頃から
漫画やアニメを見せて育てたが
暴力はふるわないし、人も殺してない。

今のこの令和の時代になっても
ママ友の中ではこう言うことを言う人がいる。
価値観は、人それぞれ違うので否定はしないです。

が、こういうことを言ってくる人は、内容はどうでもいいから
自分が優位にたちたいから
自分を正義として他者を攻撃してくる。

もはや、この狭きくだらないママ友のコミュニティーが罪だ。

そして、今日はひどい。。。

「やっぱ、漫画は子供影響悪いわよねー、うちは絶対に見せないわ」

「ざます」
彼女の話した後に、語尾の補足として私が心の中で呟く。

「みなさんも見せない方がいいですよ、内の横の家の田中さん家…」

「ざます、ざます、ざます、、、、」
私が心の中で連打で呟く。

「向かいの竹内さんなんか、女の子なのに!!ヒーローごっこして…」

ざますは
自分の家から半径100mぐらいの家に盗聴器か、盗撮かしてるのか。

周りのママ友たちも
苦笑いで頷くだけ。

「佐々木さん家は、どうでしたっけ??」

ざますが
急に私を指名して話を振ってきた。

「なんで、ざますか?」

「ざます??」

しまった、口が滑ってしまった。

「あああ、漫画やアニメがどうこうの話ですよね??」

「佐々木さんのところは、見せてるってこの前言うて…」

ピンポイントで攻撃してくる気か。。。
昨日家で
旦那にSEXでも断られた腹いせだろうか。

「鈴木さん!!」

私は、ざますが話てる最中に
ざますの名前を呼ぶ。

「!?」

ざますが、不意をつかれたようでビックリした顔で一瞬話が止まる。

「鈴木さん、昨日そこの信号、赤信号なのに無視して渡ってましたよね?」

「それが、何かしら?
ここは車も全然通らないし、左右確認したらそんな大したことじゃないわよ。
それに今は信号無視の話じゃなくて、、、、」

「人殺し!!」

私は、ざますがはなしてる最中にまた、間髪入れず遮断し淡々と続きの話をする。

「いいですか?!
漫画がどうこうとか、そんなんで人殺す教育になるんですか?
子供は親を見て育つんです!!
あなたが信号無視をしたのを見てた子が、信号は赤でも渡っていいんだ!車きてなかったら無視していいんだ!!
って思って、信号無視して車にひかれたら、あたなは人殺しなんです!!
外を問題視するんじゃなくて、自分自身を常に振り返り問題視することが
大事なんじゃないんですざますか?」

「…」

6人のママ友の輪がシーンとなる。

しまった、勢いあまっって語尾を
「ざます」にしてしまった。。。

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