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体調不良と仕事

一年ぶりぐらいに風邪をひきました。年に一度くらいは風邪をひくので2024年いきなりカードを引いてしまった感じがします

会社員なので有給休暇が使えるのでもう惜しみなくぶっ放しました。ダダ余っていたのでもう体がいいと言うまで使ってやろうと、今この記事を書いている今も休んでおります。

最初は熱が出てふせっていたのですが、熱が下がったタイミングで近所のかかりつけ医に行って検査や薬をもらいに行ってきました。もう治りかけの風邪なのであとは咳がおさまったら出社してヨシとのこと。

正直だいぶおさまっていたのですが、業務上管理職の立場にいるため私が咳こんでいたらよろしくないため徹底的に休んでやろうという気持ちで臨んでいます。

風邪を振り返ると仕事も結びついて思い出すんです

久々に家でゴロゴロしていたので色々なことを思い出していました。冒頭で年に一度くらいは風邪をひくと書きました。色々な仕事をしてきましたが滅多にひかない風邪だけに、風邪をひいた時を思い出すとその時していた仕事と結びつけて思い出すことが出来ます。今回はせっかく思い出してみたので書き出してみようと思います。

真っ先に思い出すのが20歳から26歳ぐらいまで働いていたマスコミ業界。出版社で記者や編集者をしていましたが、まあ想像どおりでございます。時代のせいもあるのでしょうが、風邪で休むという発想が皆無でした。今でも夢で悪夢として出てくる業界です笑。

入社して半年ぐらいだったかな、原稿を書いていた時のこと。猛烈な頭痛に襲われクラクラし、一応置いてあった体温計で熱をはかったら39度近い体温。どうしよう…とデスクに相談するも「とりあえずその辺で寝てれば」との返し。

温和な先輩記者がうろたえる私を見て、「ここはさ、風邪をひいても誰も休めなんて言わないからさ…」とテキパキとサマーベッドを組み立ててくれて、私を横たわらせてくれました。

アポを取っている取材がある、もうスケジューリングしている撮影がある、代わりの人間なんていないんだから、休ませねえぞ。他のやつに迷惑かかるだろ! 基本そういう業界でした。ちなみに休むと鬼電と出社してからの怒号、イビリ、人によっては竹刀で殴られる(マジです)というク◯極まりない環境でした。

それでなくとも会社で寝るのがデフォな期間もあるため、私も徐々に抵抗がなくなり、床にダンボールを敷いて寝るとかイスを組み合わせて背骨に負担をかけて寝るという日々が続きました。5年半くらい働いたかな。

お次は出版社の後に働いたIT業界でした。まだそんなに大きい会社ではなく上り調子のベンチャー企業だったので社長を初め経営陣もイケイケでした。なんとなく嫌な予感がしそうですが、めっちゃ優しい会社でした笑 アジア系の外資企業だったのですが、その辺はものすごくハートフルだったので助かりました。

風邪をひいたっぽいですと言うと社長も役員も「大丈夫? すぐ病院行って! 無理しないで休んで!」という具合。出版社でボコボコにされていた私には眩しすぎる扱いで戸惑った記憶が鮮明に残っています。

その代わり社長や役員といった経営陣もフツーにガンガン休みます。風邪(二日酔い)というカードも豪快に切っていきます。なので社員はみんな安心?して体調不良時は無理することなく休むことが出来ました。上がそれを率先垂範にすることはとても大事ですね。これは本当に勉強になりました。

それでも会社は回り、ガンガン売上を上げていたので今振り返っても大した人たちだったなぁと思います。8年半くらい働きました。

そこからはサービス業編に突入します。結果3社の飲食系の会社でサラリーマンしていました。累計6年位働いたのかな。ここも基本的には出版社の時とあまり事情は変わりませんでした。

接客業でしかも従業員もいるのに体調不良で休めない店長、社員…。なんなんでしょうね。人員不足とかビジネスモデルそのものが絡み合っているのは間違いないのですが、思考停止でボーっとした状態で働いていた記憶が残っています。もう熱をはかることすらしていませんでした。どうせ休めないので。

色々な業界を知っているわけではないのでなんとも言えませんが、人時売上みたいな計算式が重要視されているような業界はどこも同じような状況なのかなと思います。人が一人休んだら回んねーぞ! でも人回さねえからな! その分利益出せるんだから良かったじゃねえか! ガハハハ!みたいな。

当然、風邪を無理して出させると当たり前ですが店がプチパンデミックになる。そういう現場は他にも色々問題が多いので、結果的にバイトは辞める、社員は辞める、店長も辞める。何一つ良い循環にはならないのはご想像どおりです。

社員の一人が風邪をひいたので帰らせて、店舗の席数の一部の稼働を止めて少人数で営業していたら幹部が怒ってきたことがありました。売上も良い店舗だったので気になるのは分かります。

なので色々端折りますが部長など経営陣の方々、嫌がる彼らを会議で言いくるめて自分の店舗に1週間現場勤務させることに成功しました笑。1週間終わった後、彼らに「風邪とかインフルの状態でこれやるのキツくないですか?」と聞いてみました。すると現場で同じ釜の飯を食った仲になっただけに、「そうだよなぁ…」と流石に神妙な態度を見せションボリしていました。

でも喉元過ぎれば熱さを忘れるとよく言ったものですが、こういうことをやっても結局体質はその後何も変わらなかったのが現実でした。難しいですね。ああ、これはもう何か根本のシステムが変わらなきゃあダメなんだろうなと思わざるを得ませんでした。

もちろん飲食のすべてを知っているわけではないので、そうでないところも沢山あると思いますし、時代も変わってきていると思います。でも根っこの雰囲気は似たようなものだと思っています。

無理しない!が通る仕事を選びました

20代・30代はなんかもうヤケクソな働き方が多かったので40代に差し掛かる頃にはもう体が疲れ切っていました。40代は無理せんとこ…と。

なので無理しない!が通る会社を選んで転職しました。結果、年収は下がりましたが、その分寿命は伸びたような気がするし、年収なんてまた上げていけばいいじゃないかと思っています。

そもそも無理しない!が通る会社への転職でも年収が下がらないパターンも当たり前ですが沢山あると思います。

無理をする先に同僚や取引先、お客さんへの被害、もちろん自身や家族への大きな被害が想像出来るならもうしないに越したことはないな…と、40代でようやく至るようになりました。

長くなっちまいましたが、健康第一よホント…。

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