Album『あの街で逢いましょう』全曲こぼれ話

こんにちは。おいちょです。
noteの日付がおかしなことになっておりますがお許しくださいませ。
※2022年12月22日に記事を投稿しました。

さて、気づけばM-1も終わり年の瀬が迫ってまいりました。

歳を重ねる毎に一年過ぎるのが早く感じるとはよく言ったものですが、現在29歳。まさに今それを実感しているわけであります。

さて、2021/12/22(水)に僕のアルバム『あの街で逢いましょう』配信リリースされました。

シングル『REGRET WALKER』を配信リリースしてから早2年。
本来は2021年の春ごろにアルバムをリリースする予定でしたが色々ありまして頓挫。ようやく形を整え、リリースとなりました。

↓各配信サイトのページ、曲のダウンロードはこちらから↓
https://linkcloud.mu/2ad22275
※Apple music、Spotify、YouTube Music、AWA、dヒッツ、LINE MUSICなど…。など各配信サイトよりストリーミング、ダウンロード可能です。

それではアルバムに収録されている全10曲について、だらだらとセルフ解説していきます。


1,海をみたかい?

今回のアルバムを作るとき、一曲目は悲しい歌詞+ミドルテンポで聴きやすい曲を、ということで用意したのがこの曲です。

悲哀の男、成就しない男、が裏テーマ。秋の海沿いの街が舞台です。

歌詞、メロディーを参考にしたのは桑田佳祐さんの『ダーリン』(2008)、大沢誉志幸さんの『そして僕は途方に暮れる』(1985)。

大学時代はアコースティックギターをよく弾いていたのでアコギを全面に押し出しつつ、エレキギターのアルペジオ、ツインギターでのハモリなど好きな要素をガンガンに詰め込んだ楽曲となりました。

ツインギターのハモリ、大サビで鳴っているエレキのメロはレスポールのフロントピックアップで弾きました。
P-90(ピックアップ)の太く甘いサウンドが切なさを演出しています。

一曲目ということでシンセサイザーで海の広がりをイメージし、これからアルバムがはじまるぞ!という高揚感も演出したつもりであります。


2,ハルのドライブ

一曲目がミドルテンポなら二曲目はアップテンポで決まりです。と、僕が勝手に思ってるだけですが。

『はるのどーらーいーぶー』というフレーズがサビにあるのですが、まずこのフレーズから思いつき、あとはトントンと仕上がった感じです。
アルバムの中で一番最初に打ち込み、ギター録音したのがこの曲でした。

余談ですが『フワフワとゆく 桃色の道』は大学生の頃、盲腸の摘出手術後に見た綺麗な桜の咲く疎水沿いの道のことです。
場所は京都の藤森駅近く。入院先から大学までの通学路?でした。

桜を眺めながら4月の淡い風に吹かれて、生きててよかった〜なんて思いましたね。今となってはいい思い出です。はっはっは!
ちなみに盲腸は再発しません。


3,お天気を待っている

ギターアルペジオとスライドギターがメインのアメリカンロックな一曲。
さらっと聞き流せるような曲を、ということでこの曲を作りました。 

コロナで自宅にいる時間が多くなった際に、ギターを持って窓際で口ずさんでいたらに不意にできた曲であります。

『陽の差し込む部屋で歌っている』はまさにその光景をまんま歌詞に落とし込んだ形です。

3分15秒と短めな曲ですが、このサイズ感の曲を量産していきたいのが本音であります。

本体はここにもう少しヘビーな曲を入れるつもりだったんですが歌詞を練り直していくうちに「お天気〜」の方がまとまってきたのでこちらを採用しました。

ちなみにスライドギター(スライドバー)はこの曲で初挑戦だった訳ですが、つい最近また練習しようとおもったら落として割ってしまいました。
机の上をコロコロ転がっていくのを止められませんでした。落ちていくまでの一瞬、本当にスローモーションになるんですね。残念無念。

ガラス製は割れやすいので次は金属かな…。
音の好みもあるので素材だけで判断するのもまた難しい話です。

4,REGRET WALKER (album version)

2020年9月にシングルで配信リリースしたREGRET WALKERのアルバムバージョンです。具体的にどこが違うの?っていうのを簡単に説明すると面白みに欠けるわけですが、敢えていうならばミックス作業環境の向上で、サウンドにダイナミクスが増したというところでしょうか。

よりまとまりが出ているので聴きやすくなっていると思います。

そしてこの曲のミソはやはり80年代のポップスを意識した音作りです。
稲垣潤一さん、大瀧詠一さんのようなメロウで浮遊感のあるサウンドを目指しました。『曲全体が濡れている』ように聴こえるのは当時の楽曲の特徴であります。

個人的に気に入っている箇所は、一番サビ終わり〜リフの一体感ですね。
ギターリフが鳴る中シンセが徐々に存在感を表していきます。
歌詞も相まって儚さが表現できたなあとしみじみ思いました。
あんまいうと自惚れてんのか❗️って感じですが、たまには自惚れさせてください。

メロディーラインはユーミン(松任谷由実さん)を参考にしました。


5,ケセラセラとゆく

底抜けに明るい歌詞とノリの良さを全面的に押し出した楽曲。
自分のオリジナルにはあまりない歌詞のチョイスだったり、同じコードを繰り返してみたりと、ある意味で実験的な曲であります。

所々クラップを入れたり、サウンドをシンプルにまとめたのは
LOVE PSYCHEDELICOやTRICERATOPSを参考にしたためです。
楽器やテイク数こそ多くないけれどもパンチがある、そして独特の勢いの中に余裕があるサウンドを僕も作ってみたいなと思い、一時は彼らの音楽ばかり聴いていた時期がありました。

またバンドやるとしたらこの曲やってみたいですね。
アコギジャカジャカできるしね。バリバリのバンドサウンドにアコギ鳴ってるとかっこいいですよね。スピッツみたいで。
そんでもって『It is time〜』のコーラスをメンバーにやって欲しいですね。でもコーラスってライブで再現しようとするととっても難しいのよ!!

6,パノラマ

このアルバムの中で最もキラキラ輝く80年代ポップ風の楽曲。
曲全体のイメージは『杉山清貴&オメガトライブ』を描きつつ、なおかつサビに繰り返しのコーラスフレーズを入れて頭に残りやすいメロディを作ってみました。

実は8年程前に構想を色々と練っていたものの当時技量や知識がなくて断念した少し不運な楽曲でもありました。アコギ一本でやるにしてもちょっと物足りないしね。

しばらく温存?したのが功を奏したのか、ある時『君を愛してるだけ』というフレーズが出てきた途端に曲全体のイメージが湧き、あとは殆ど生みの苦しみもなくサラッと仕上がったことをよく覚えています。

『REGRET~』とほぼ同じ時期に完成しておりまして、パノラマを先行シングル用にしようか相当悩んでいたくらい個人的に好きな楽曲です。
ちなみに、MIXとMASTERINGを担当してくださった石本さんもこの曲を 
とても気にいってくれておりました。

ちなみに3年ぶりに行った大学のOBOG演奏会でもバンドで披露することができました。今後のスタンダードになる曲かもしれません。


7,花もも

2012年くらいに出来上がっていた古めの曲。
大学生の頃ライブハウスでよく歌っていました。

今回収録するにあたり、サビと間奏にはスライド・ギターを採用。EAGLESやRESTLESS HEARTといった70~80年代のロックとカントリーを融合したサウンドから影響を受け、アレンジしました。

あいみょんの裸の心を聴いて、俺にもこんな曲あったなあって思い出してアルバムに入れてみました。(おこがましいですね!!本当にすみません。)

歌詞は当時のものから少し変えたりしていますが基本はそのままです。
ゆったりとしたバラードを一曲アルバムに入れたいと思っていたので、収録できてよかったです。


8,グリコ

2016年2月にリリースした3曲入りの『記憶の中で生きる人へ』というCDに収録されていた楽曲です。
楽曲の構想は先述の「花もも」同様、2012年頃にほぼ出来上がっていておりました。

歌詞は小学生時代によくやった遊び『グリコゲーム』を題材にしております。

コーラスはUNICORNやRESTLESS HEARTをイメージし、さらに『記憶の中で生きる人へ』のバージョンからリアレンジし、より心地よく聴けるように仕上げています。

デモを作った2012年当時はテンポが遅くAメロが長かったので締まらないし、まとまらない曲だなあと思っていたんですが、歌詞とメロディーを削っていくうちに聴きやすい曲になりました。

その後サークルの後輩の紹介で仙台市内にある『クリスロード商店街』で流していただいたり、おいちょ といえばこの曲と言ってくれる人も増えていきました。
本来はボツにする予定の曲だったので、なにがあるか分かりませんね。
『諦めない』がいつも肝心であります。


9,君は他人

3年ほど前、鳥取出張の帰りに車の中でできた曲です。
突然サビのメロディーを思いついたので、慌ててスマホに録音しました。

実は数年前から似たようなサビのパターンをいくつか考えてはいたのですが
結局「これっ!」というメロディまでたどり着かず放置していました。

僕は思いついたメロディーを積極的に録音するタイプではないのですが、
「降りてきた!!」という感覚があったものですからこれはチャンスを逃すまい、ということで車を止めてスマホに鼻歌を吹き込んだわけであります。

参考にした曲はThe Pillowsの『パトリシア』(1998)。
Pillowsのような軽快で美しいメロディーラインの曲を今後も作っていきたいなあ。

個人的に、アルバムではパノラマに続いて好きな曲です。


10,  7号館

アルバムの最後は自分らしい曲で締めたいと思い作った楽曲。

自分らしい曲というのは、どこかで聴いたことがあるようなメロディーと過ぎ去った時間、ひと、モノに焦点を当てた歌詞だと思うのです。

少しだけ前向きなニュアンスを含ませて誰かと『再会』するまでの心情を曲にしてみました。

『ほんの少しの勇気と 理由を整えて あの頃の君へと 準備はもういいかい』

この歌詞は、1曲目の『海をみたかい?』の続きです。
アウトロのシンセサイザーに関しても『海をみたかい?』と同じもの、音色を敢えて使っており「最後の曲が来たから終わり」ではなく、むしろ"はじまり"を意識しアルバムとしてループするようになっています。
ライブのセトリもそうですが、アルバムの順番にも拘っているつもりです。

本来ならばリリースをしてから一週間程でこの記事が出来上がっていたはずなのですが気づけば丸一年経っていました。
自分のルーズさに嫌気がさしますがまあこんなモノでしょう。

一年経って改めて一曲目からアルバムを聴いてみたんですが、コロナに因んだ歌詞が出てきたり宅録のときここ躓いたなあ、何十回も録り直したなあって部分があったり色々悩みながら、でも曲のアレンジを楽しみながらアルバムを作っていたことを思い出しました。

特にセルフレコーディング&打ち込みでのフルアルバムは初めての試みでしたので相当気合いが入っておりました。
今聴くとここのアレンジは??だとかもっと低音凝れよ(素材の)とか色々思うことはありますが当時は当時の知識でしっかり戦えたのではないかと思います。

今も新しい曲を作ったり、昔の曲のアレンジをあーでもないこーでもないと一人で悶々としながらリアレンジに励んでおります。
今のところ未定ですが2023年、また曲を出せたらいいなあと考えてますよ。

一人でも一曲でも気に入ってもらえたら嬉しいので密かに見守っていてください。
それではまた逢いましょう!

Noteももう少し更新率を上げていきますね。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?