見出し画像

札幌オーギリング配信興行「ストリームオブオーギリング」

※これは札幌オーギリング配信興行の収録直後に書いたものです。
 結果なども書かれていますのでDVD発売まで楽しみにしていたいという方は要注意

札幌で2014年から約3年6カ月に渡り行われ一度休止を挟み、
2019年に一度復活、そしてまた休止期間に入っていた大喜利イベント「札幌オーギリング」が再度復活を果たした。

札幌オーギリングとは

大喜利「お題に対して面白く答える演目」
その大喜利を対戦形式にし、マイクアピールなどを通して、長期的な物語が創られるイベント。
クロスワードの表に対して穴埋めで大喜利に答えていくクロスワード式形式などの変則的な大喜利対戦と
ベルト争い、軍団抗争、世代闘争など、プロレス的な様々なストーリーが絡み合う!
札幌で活動する芸人や役者の他、ミュージシャンや漫画家、ラジオパーソナリティーなどが続々参戦する全国で一番熱い大喜利イベント

10月某日
札幌オーギリング復活興行が動画配信となったので撮影が行われた、
2年振りのオーギリングということこともあり、ワクワク感で前日の夜はなかなか寝付けなかった。
これはオーギリングを毎月やっていた時期から変わらないことだが、当時との違いはコロナ禍ということである。
コロナに関しては一時より落ち着いてきたがまだまだどうなるか分からない。
なので今回は無観客で動画配信ということである。
さらにいつもは劇場を使用して行われていたが無観客なのでウェイビジョンが所有している「バルーム」という場所で撮影
撮影開始も夜から。興行自体は夜から行われていたが準備などもできるだけ密の状態を避けるために入り時間も遅めである。
毎月オーギリングが行われていた時の僕は入り時間はほぼスタッフの入り時間と同じ時間に入っていた。
そこで設営のお手伝いをして続々と入ってくる他の演者の人と駄弁っているのがルーティーンになっていた。
今回は既にスタッフさんが設営準備を終えて流れを確認して撮影を開始するという僕にとってもオーギリングにとってもいつもと違う状態であった。

いつもと違うオーギリングの当日
撮影開始までどうやって過ごそうか考えていた。この日は平日で有給休暇を取っていた。
朝は特別遅く起きることはなくいつもの時間に起床。
喫茶店に行ってモーニングをしに行く。本来なら朝食を取った後に会場に向かうのだが時間がまだまだあるので一度家に帰り映画を観る。
ちなみにこの時はYoutubeの企画でマーベル映画をお題にして毎日大喜利をしていたのでこの日もYoutube撮影を行った。

オーギリングのある日はオーギリングの事しかやらないようにしていたけどオーギリングまで時間が沢山あったのでサウナに入って焼き肉を食べて有給休暇を満喫した。
そして集合時間が近づいてきたので撮影現場に向かう。

設営もすでに終わっており撮影現場に入ってみるとそこはオーギリング会場があった。
小さいけれど完全にオーギリングの会場だ。
入る前はどんなものかと思っていたけど初めてやる場所で懐かしさを感じることが出来た。
ここから一気に有給休暇モードからオーギリングモードに入った。
動きを確認して本番が始まるまでどのように動くかをイメージしてチームメンバーとも軽く確認を取っておく。
新しいコスチュームを着て本番直前、無観客とはいえど緊張感と高揚感が高まっていく。
試合前の入場、僕は今回しんがりを務めた。
今回の出場選手が全員ステージ上に揃いここから新しいオーギリングが始まる。

第一試合
3対3のローテーション式大喜利
チームが一人ずつ順番に回答していくオーギリングの中ではシンプルな形式の大喜利
この試合では待ち時間の間にも回答を書くことが出来るのでいかに止まらずに答えを出すのが重要になる試合だ。
試合展開は予想通りお互いの手が止まらずに試合が進んでいった。チームとしての手ごたえもあったが相手チームの方がポイントを確実に取っていき一試合目は敗北を喫してしまった。
しかしここで落ち込んでいる暇はない。そのまますぐに第二試合へ移る。

第二試合
僕と同い年のすえひろと組んで2対2のタッグマッチ
この試合形式は三つのジャンルで10~50ポイントのお題を選び必ず二人で答える形式のタッグの強さが試される試合でサル
相手のタッグは小原アルトとヱヌの手練れの二人が相手だ。
正直言うと僕とすえひろのタッグの相性はあまり良くない。お互いの個性がぶつかり過ぎて二人となると上手く嚙み合わないことが多いのだがこの日は2人の力を上手く使えていた。
2人の悪い部分も出たが悪い部分が出ている時は調子が良い証拠でもある。それを出せるくらいの余裕も有り、いいタイミングで悪い部分の毒回答を出してしっかりと正気に戻ることもできた。
そしてこの試合は10ポイント差(1パネル分)で勝利。
ヱヌに対しては前回は1ポイント差で負けたのでリベンジを達成。そして僕個人としては年月でいうと4年振り2017年の最終興行初日以来の勝利となった。
この一勝は僕にとってもオーギリングにとっても大きい一勝となった。
そして1勝1敗で迎え最終戦に入る

第三試合
オーギリングからは三浦セピア、アルト&獄悶童鳴からはタケ堕が出てシングルマッチ
形式はダメージorリカバリー
お互いにライフポイントを5まで所持できてポイントを取ることができると相手のライフポイントを削るダメージか削られたライフを回復できるリカバリーを選択することが出来る。
この試合形式は僕も経験しており、第一試合と同じくどれだけ手を止めないで回答できるか、そしてどこで勝負を決めに行くか、決めきれることが出来ることが重要になる勝負である。
僕もこの試合の形式で戦い勝ったことがあるが勝機となる瞬間がある。この二人は必ず勝機をものにできる力があるのでセコンドにつきながら楽しみに見ようと思った。

▼僕がやった時の試合

2人の試合は攻防が目まぐるしい激しい試合となった。
最期の第三ラウンドで追い込まれたセピアさんがポイントを取りリカバリーをせずにダメージを選択しタケ堕を窮地に追い込んだ。
ここでセピアさんが勝負に出た。無観客の中でセコンド、そしてスタッフも大盛り上がり。
この選択は正しい。セピアさん、そしてタケ堕の二人に勝機が訪れた。
しかし少しの差でタケ堕の手が上がりそのままポイントを取ってタケ堕が勝利をおさめた。
負けはしたがセピアさんは素晴らしい大喜利をした。
そしてタケ堕も敵ながらアッパレ。いい勝負を見せてもらった。

オーギリング対獄悶童鳴
結果は1-2で負け越してしまった。しかしこの負け越しが次回のオーギリングに対して僕の熱をさらに熱くする。
このままで終わる僕ではない。ここから更に腕を磨き次回のオーギリングでは獄悶童鳴を完膚なきまで叩きのめす。
負けっぱなしは趣味じゃない。俺が勝つまでやり続ける。

この日のオーギリングが終わった。
無観客で初めての動画配信。どうなるかと思っていたけど終わってみれば「オーギリングをやったなぁ」という充実感。
次に向けてすでに考え始める感じも全部懐かしかった。舞台をバラシてその日は解散。
またいつもと違うのは打ち上げがないこと。
オーギリングがコロナ前に開催されていた時は出演者、スタッフ含めて30人以上で打ち上げを行っていた。もう打ち上げというより宴会である。
打ち上げ会場で今日の出来はどうだったか、さらに大喜利を始めたりと大はしゃぎして朝まで飲んでいたのに今回は打ち上げがない。
一番変な感じがしたかもしれない。
僕が打ち上げが大好きすぎるというのもあったが「あっ、これで終わりか」という寂しい気持ちになった。
家路につくために地下鉄に乗り自宅の最寄り駅に着いた。駅から家まで5分程度だけどそこから1時間歩いた。
打ち上げが出来ないという気持ちではなく興奮と消化不良が合わさった不思議な気持ちで歩き続けた。
あの時の回答をああしとけば、次回はこうしようとか考えながら遠回りして帰った。これなら現場から歩いて帰れば良かったかもしれないけど家に着く前に気持ちが高ぶって来たのだ。
興奮状態も収まり緊急事態宣言も解除されていて夜中でもお酒を提供している店が開いていたので一人で打ち上げみたいな感じで飲んで帰ろうかなと思ったけど皆で盛り上がっている打ち上げの幻影で寂しくなりそうなのでコンビニでお酒とおつまみを買って家で飲んだ。

寂しかった




ここからは配信終了後に書いたもの

今まではオーギリングが終わった直後に感想などを発信できたが今回はネタバレや動画を見てくれた人のために本当に極一部の事しか発信できなかった。
語りたいけど何も言えない。王様の耳はロバの耳みたいな状況だった。

配信開始まではとにかく待つしかなかった。なによりオーギリング出演者、スタッフはモヤモヤしていたのではないだろうか。
エゴサーチができない。
オーギリングメンバーは興行終わりのエゴサーチがかかせない。
打ち上げ会場でもエゴサをしてみんなで共有をしている。なのにオーギリングが終わった後にエゴサしても何も出てこない状況。
無観客だったのでどう映っていたのか気になってばかりいた。
そして動画配信がスタート共に「#オーギリング」を検索窓に常に待機させ5分ごとに更新。
オーギリングの監視人として夜を過ごした。
すると配信初日からポツポツと感想が上がってきた。そこにはオーギリングを楽しみにしていた。面白かった。また見たい等の嬉しい言葉ばかり並べられていた。
そして今回の配信興行で良かったところは道外の人がたくさん見てくれていたこと。
オーギリングが休止されていた間も噂だけが独り歩きをしている状態だった。
今まではDVDやYoutubeで見てくれている人がいたが所謂後追いで見るのでリアルタイムで追えないという点があった。
しかし今回は配信ということで全国津々浦々、みんな仲良くお手手を繋いでオーギリングを共有できるのであった。
最近僕はオンライン大喜利で全国の人たちと大喜利をやる機会が増えてオーギリングの告知もしてきた。その甲斐あってか興味を示していたくれた人がオーギリングを見てくれて、また見たいと言ってくれた。
これはメチャメチャ嬉しい。オーギリングは札幌という地方でやっているライブ。
それが全国でも戦える大喜利ライブになれていると自信が持てた。
今後も何らかの形で全国にオーギリングを広めるのであれば僕は積極的に手伝いをしたい。
それくらいオーギリングはみんなに見てほしい大喜利ライブなのである。

次のオーギリングは未定。
だけど今回の配信興行で終わったわけではない。僕は次のオーギリングに向けて準備をし続けている。
次のオーギリングが決まった時はもちろんお客さんを入れた状態でやりたい。次はそれしかないと思っている。
なのでオーギリングを楽しみにしている皆さん。もう少しです。
もう少しで皆さんの前でオーギリングが出来ます。
それまでお互いもう少しだけ辛抱しましょう。オーギリングを最高の大喜利ライブにするために。

最後となりましたが配信興行「ストリームオブオーギリング」をご視聴いただきありがとうございました。
次は会場でお会いしましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?