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"実用化までの道のりが遠くとも、その途上には十分な市場がある" OICX nights #1 開催レポート
大学発学生ベンチャーで100億の時価総額を生み出した伝説のスタートアップ拠点OICXとそのOB達は、次なるステージ「東海発グローバルベンチャー」へ挑戦を続けています。これを応援するために、世界を舞台に活躍する著名な起業家・投資家・経営者・科学者をお招きして、OICXメンバーと交流を行う、OICX nights を開催しています。
10月4日(水)に開催された記念すべき第1回目では、日本を代表する核融合スタートアップである「京都フュージョニアリング株式会社」の長尾代表取締役がご登壇。欧米プロジェクトとの協業や、核融合商用化までの長い道のりにおける戦略などについて、お話をお伺いしました。
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和やかな雰囲気の中、長尾さんの事業紹介からセッションがスタートしました。
核融合をなぜ実現しなければいけないのか。人類は産業革命以来、二酸化炭素をたくさん使ってきました。2050年までの脱炭素化に向けた技術の1つとして、核融合が注目されているのです。
今回のイベントには、実際にDeepTech市場で勝負する起業家らも多く参加していました。開始10分後には、長尾さんから少しでも多くのノウハウを学ぼうと、資金調達やピッチづくりに関する質問が溢れます。
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投資家の方々には、マーケットは世界であること、そしてとにかく当社が大きなコンセプトをもって経営していることをお伝えしています。世界の核融合スタートアップは、IT業界のビリオネアたちも一緒になって合計で数千億円単位のお金が投資されている領域です。エコシステムが出来上がっている。ただ、日本で同じような金額の投資を受けることは難しいのですが、大きいファンド・大きい事業会社の方に少しでも魅力を持ってもらえるような説明や伝え方を意識しています。
世界の核融合関連企業は40社ほど。巨大なプレーヤーも多い中で、京都フュージョニアリング社のポジショニングについて聞かれた長尾さんはこのように答えました。
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世界の核融合スタートアップの中でも、京都フュージョニアリング社
はビジネスモデルが特殊です。核融合反応を起こすために必要不可欠なプラズマを加熱する「ジャイロトロンシステム」をはじめとするキーコンポーネントの設計・開発、そしてプラントエンジニアリング全般にまで事業領域を広げています。世界で数千億調達しているスタートアップがいるということは、そこも顧客の一人として見ることができるのです。
時間も資金もかかる事が前提のDeepTech市場だからこそ、事業選びや組織づくりの戦略を考え抜く。当たり前のことですが、改めて再認識する機会を得られたと、参加者からは感嘆の声が挙がりました。
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よく私たちは、エネルギーは「資源」から「技術」へシフトできるものだとお伝えしています。日本は少資源国家です。資源がなくとも、技術があればエネルギーを生成できる時代が来ます。そのため、核融合は日本の国家戦略の1つとして非常に重要と考えます。研究開発をする段階でも、EXITを狙えるマーケットサイズがあります。実用化までの道のりが遠くとも、その途上には十分な市場がある。そう私は考えています。
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参加者からは他にも、チームづくりやピボットの背景などの質問が飛び交い、交流会を含め終始盛り上がりを見せる会となりました。わずか数十分のセッションでしたが、長尾さんの言葉はグローバルベンチャーを目指すOICX Mafia達の心を掴んだのではないでしょうか。
エネルギー革命に欠くことのできない存在になるために考え抜かれた、技術・タイミング・資金の組み合わせ(フュージョン)こそが、まさに京都フュージョニアリングの力だと感じました。長尾社長の誠実な人柄に感動です。
長尾さん、改めてOICX nightsにお越し頂きありがとうございました!
11月9日(木)開催!第2回OICX nightsもお見逃しなく!
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OICX nightsは、引き続き世界を舞台に活躍する著名な起業家・投資家・経営者・科学者をお招きしたイベントを開催しています。
11月9日(木)夜に開催される第2回目のイベントでは、日本を代表する自動運転スタートアップである株式会社ティアフォーの創業者でありCEO兼CTOである加藤氏が登壇。Autowareのオープンソースとしての全世界への公開の経緯や、起業家と教授の2足のわらじを実現させているそのノウハウやパッションについてお伺いしていきます。
現在参加者絶賛募集中です。ご興味ある方はぜひお申し込みください!
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