
歌ってみたのmixならRX上手く使えば?
先日、「誰でもMix師になれる」って記事を書いたので、そこにもう一手間だけ付け加えて楽に「少しだけマシに」を狙うと言うことを提案してみたい。
誰でもMix師になれる(Mix師 is dead)
なお、この記事はカンパ記事にしているので別にお金を払わなくても全文読めます。払いたい奇特な方だけ払ってもらえれば。
RXの機能、理解してる?
世間的にはRXシリーズってノイズリダクションの最大手で、魔法のアイテムと思われている。これは正しい。圧倒的に正しい。これで除去できないノイズは諦めてリテイクした方が早い。
ただ、こんな機能がRXのStandard以上では付いている。

これ何かというと、ここに書かれている通り音源の音の調整になる。楽曲からボーカルを消したり、ドラムの音だけを抜き出すために使う。
これ、歌ってみたと呼ばれる特殊な文化的作業ではとても便利なことに気がつくはずだ。
歌ってみたという活動にフォーカスするなら、基本的に配布されている音源は2mixされたものがほとんど。
ドラムだけ、ベースだけ、をいじることは当然ながらできない。
だがこの機能を使えばどうだろうか?
もちろん、この作業、インスト提供者がインスト音源をいじっちゃだめ!って言われたらやってはいけないけど、やり方そのものは知っておいていいのではないだろうか?
実際に分割する時の注意点

まずは画像を見てもらいたい。基本はこの通り。

つまり、こういう設定でRENDERってボタンを押すと、ドラムだけをぶっこ抜いた音源になると言える。
ドラムとかベースは音がわかりやすいので、この作業だけでほぼピックアップできる。
問題はそれ以外の音だ。
曲によって様々な音が混ざるので精度がそこまで絶対的に頼れるわけではない。ということで、こうしておくといい。

こうしておくことで、「ドラム・ベース・その他」の3つのトラックにすることができるのだ。これだけでミックスダウンのクオリティが激変する。
実際にやってみると混ざらないこともある

先日の誰でもmix師になれるの記事で書いてるが、Wavesのサブスク使えばドラムなりベースに対してのテンプレートはものすごいたくさんある。つまり、分割したからこそいい音を狙っていける。ね、便利でしょ?
問題は単純に分割したものを並べても、微妙に原曲からすると違和感が出たり混ざりが悪いと感じることも出てくる。
これは当たり前で、別のトラックにした以上は差異が発生するのだ。
なのでほぼ必須作業としては、それぞれのトラックの音を一つのバスにまとめておいて、馴染ませる作業が発生する。こればかりは工夫する必要がある。先日の続きで言うとWavesのサブスクにあるmix busってところから選べば大体そこそこに着地する。
自分でやれる範囲で工夫するぜ!って場合はアナログモデリング系のEQとコンプでやると比較的用意にまとまることは覚えておきたい。
どう言うやり方をしてもいいけど、トラックを分割した以上はまとめ直しの手間は必要になることだけは理解しておくといい。
2mix音源だけよりも少しだけよくなる可能性
当然だけど、これはあくまでも遊び方の一つだ。
根本的に配布されているinst音源は、作者の方々が「完成品」として配布しているものなので、勝手にバランスを変えて絶対に良くなるなんてことはない。ただ、やってみたい!という欲求はあるはずだ。
そう言う人にとっては、この方法はちょっと楽しいんじゃないだろうか?
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