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【Elementで】宅録ノイズを手早く【簡単に】

ノイズリダクション業界では神の座におり、AIの謎の魔法でノイズはおろか残響音から何から何まで取り除く意味がわからないほど高性能なソフトRX7。コロナキャンペーン(言い方悪いけどstay homeキャンペーンね)で一気に所有者が増え、猫も杓子もRX7という状態。まぁそれだけの価値があるソフトなのは間違いない。

正直なところ、個人的には残響音除去と音割れ補完に関しては魔法以外の何も言葉がないぐらい素晴らしいと言えるものの、あれだけ多くの神機能が万人に必要かと言われるとそうでもないので、ものすごく簡単な方法で宅録あるあるノイズをとってみる。細かいやつは偉い人や公式の動画なりみればいいわけで。このご時世ってことで宅録需要が増えてきており、手軽さって大事なはずなのよね。なので使うのは廉価版のElement(機能限定版)でやってみる

なお、このテキストはカンパテキストなので無料で全部読めるのに購入ボタンがあり購入が可能。そのままスルーしてもいいし、読んだ後に購入ボタンを押すと言うカンパでもしてもらえれば気を良くしてまたなんかネタ考えるw

と言うわけでリップノイズを

宅録するまで気にもしないのがリップノイズ。案外人間って声以外の音も発生するのね、って思う人も多いはず。これ、よほど声の訓練されてないと減らすのが難しい。これは魔法の力で取ってしまいたいので【De-click】というモジュールを使おう。

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こんなやつ。
Algorithm(アルゴリズム)が気になるものの、声に当てるにはsingle-bandを選べば問題ない。というのも、他のアルゴリズムはちょっと強力すぎる。問答無用でやっつける!なら選んでもいいけど。

で、覚えておきたいのはSensitivity(感度)とClick widening(感度の幅)の二つながらわかりづらいでしょ?感度ってのはどれぐらいリップノイズに敏感に反応するかで、幅ってのがリップノイズの長さの幅。幅が狭いとその長さよりも長いものはリップノイズ認識から外す感じ。
正直なところ、感度以外は触らなくていいし、感度も上げすぎない方がいい
だってリップノイズ多すぎ状態ならリテイクすべきだしね^^

スクリーンショット 2020-05-29 16.07.01

こんな感じで試行錯誤するかと思うんだけど、(Render)したら絶対に聞いて確認。気に入らなかったらundoできるのでCTRL+Z(⌘+Z)でやる前に戻る

実はこの「確認して気に入らなかったら差し戻す」ってのが大事。あと、かけすぎないように個人的には感度低めをお勧めしておきたい。一回やって気に入らなかったらもう一回Renderすればいいんだから!

正直なところ毎回2回かけてる。感度低めで。声が削れてしまっては本末転倒なので、声が削れてないか確認して、物足りなかったらもう一回やる。それだけで比較的安全に、綺麗に、手早くリップノイズ対策できますよ、と。やるとわかる、簡単すぎて手間に感じないから。

宅録最大の敵と対峙する!

というわけで、一般家庭ではつきものの環境ノイズ。これなんとかしたい。俗に言う部屋なり(残響音)は各自対策してください。というのも、家庭内最強防音システム「お布団の中」という最終手段で対策できるので、今回は触れない。というか、Elementでは残響音対策のモジュールはないので無視!

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登場するのは【Voice De-noise
これ、使い方だけ覚えれば問題ない。細かいことや理屈は不要!

画面の左側を見ると、無音想定の部分を予め選択している。この状態でモジュールを起動するのがコツ。モジュールが起動したらここでLearnを押してみよう

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グラフが変わってるでしょ?
これは、無音想定部分の空間ノイズを分析してグラフが自動的に作られた。つまり、この魔法使いに学習させたってこと。なので、あとはそれを適用してもらうだけなので、グラフが変わったことを確認したら画面のようにファイル全体を選択。あとは躊躇うことなくRenderを力強く叩く!

ちなみに、覚えておきたいのは上のボタン類。
Dialogueってのは朗読とかスピーチとか声の類。
Musicはわかるね?
Surgicalってのは外科手術。つまりかなり強めに手術!
Gentleは優しく。
この4種類の英単語を覚えておけば自分の好みがわかるはず。随時組み合わせてね。

これも個人的には2回ぐらい適用する。1回めと2回めで別々の無音想定の部分を選択して行うと、比較的に綺麗になる、気がしてる。

Elementで割と間に合うでしょ?

細かいことやすごいことをやろうと思ったら当然上位版や最上位版を買うべきだけど、わりと一般的な用途だとElementで事足りたりする。なので、簡単に手早くというこのソフトの最大の売りを、細かいことを考えずにやってみてはいかがだろうか?ノイズリダクションに時間かける暇があるなら、他に録音したい声とか音、あるでしょ?


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教える立場なのでできる限りはワークショップなどで教えた内容を説明していこうかなと。地方の人やワークショップに事情があって参加できない人たちへのサポートが今後もやっていければと思っています。