見出し画像

セカンドブレインのナレッジを成果に結びつける (セカンドブレイン #3)

セカンドブレインのナレッジを成果に結びつける インターネットや書籍、その他あらゆる情報源から集めたデジタル情報は、セカンドブレインのジャスト・イン・タイムのシステムを使って具体的な成果へと結びつけられます。その方法論を詳しく解説します。


これまでの2回の配信で、「セカンドブレインとは?」と「情報を収集してナレッジとして管理する」をお届けしました。

今回のその第三弾として、収集してナレッジまで凝縮した知識をいかに毎日の仕事やプロジェクトに活用して成果へと結びつけるのか、その内容に入っていきます。


3.ナレッジを行動に活用して成果に結びつける(シェア)

3つ目の構成要素は、実際の仕事に活用し何らかの形でシェアすることです。

ここでは、これまで情報をキャプチャして収集し、PARAや段階的要約法で知識から凝縮したナレッジの断片をプロジェクトごとに割り振ります。

ここでの目的は、物理的な第一の脳をクリアにしてセカンドブレインで整理されたナレッジを使って創造的な活動をプロジェクトで成果へと結びつけることです。

セカンド・ブレインの特徴は、収集し要約された情報を現在進行中のプロジェクトやタスクと連動して活用できることです。

ナレッジとして管理された知識の断片は、ジャスト・イン・タイムのナレッジ管理でいつでもどこからでも実際のプロジェクトに使うことができるようになります。

画像3

これは、トヨタのカンバン方式の生産方法に影響を受けたものです。実は、これは世界中の工業生産や流通に大きな変革をおこした事実として知られています。

これまでのノートアプリの欠点は、単に収集した情報を集めて後から使おうとするだけで、実際の成果へとつなげる道筋がなかったことです。

セカンド・ブレインでは、ジャスト・イン・タイムで現在進行中のプロジェクトにフレキシブルな活用を可能にします。また、Getting Things Done(GTD)や制約理論などから多くを取り入れています。

画像1

ジャスト・イン・タイムのナレッジ管理では、セカンド・ブレインのフレームワークとして機能するPARAによってカテゴリー化されたナレッジを、GTDのフレームワークでタスク管理ソフトとナレッジ管理データベースと連携しながらタイムリーに連動した形で進められます。

これにより、収集された情報は行動性(アクショナブル)の度合いと高度に要約されたナレッジからアウトプットへとつなげられます。そして、ネットワークや読者とシェアしコミュニケーションしフィードバックを得るループへとつなげていくことで、より良い成果を創造できるようになっていきます。

セカンドブレインのパーソナル・ナレッジ・マネジメントの方法論では、デジタル化されたナレッジが知識ベース・アプリ、タスク管理、カレンダー、クラウドやPCのフォルダと連動します。

これは、本やブログ記事の執筆、研究論文、企画書、レポートなどに限らず、音楽や芸術、その他の創作活動に生かすことのできる実地ベースのシステムを提供します。


セカンド・ブレインとは、1つのアプリやソフトウエアではありません。それは、第二の神経システムと言った方が近いかもしれません。

情報がナレッジとなり行動へと移り変わる流れでありプロセスです。

情報を収集しナレッジへと転化させる。そして、目的に沿った成果へと掘り下げていく。これこそがナレッジによるブレークスルーとなるのです。


この記事の終わりに

セカンド・ブレイン(Second Brain)は、TiagoLabsを運営するティアゴ・フォーテ(Tiago Forte)が提唱する全く新しいパーソナル・ナレッジ・マネジメント(PKM)の考え方であり方法論です。

ティアゴ・フォーテは、テクノロジーコンサルタントたちから「次のディビッド・アレン」と呼ばれるパーソナル・ナレッジ・マネジメントの新しいリーダーです。

私たちは大きなテクノロジー、経済、そして人間の行動を大きく変革するパラダイムシフトの時代を生きています。

このセカンドブレインは、パラダイムシフトを生き抜くためのスキルとフレームワーク、そしてマインドセットを提供してくれます。

私はコロナ感染の緊急事態宣言期間中の大変なタイミングでセカンド・ブレインに出会いました。今、自分自身のみならず、日本のナレッジワーカーが一番必要としているスキルでありマインドセットだと強く感じています。

そこで、日本のナレッジワーカーだけではなく、情報を日々の仕事で扱う全ての方たちにこれを伝えていきたいと決心しました。そこで、ForteLabと掛け合って日本で情報配信しセカンド・ブレインを広めていく同意を得ました。

私、大山賢太郎は日本におけるBuilding a Second Brain(BASB )のエバンジェリストとして、この後からもこの「セカンド・ブレインと読書術」でセカンド・ブレインをより詳しく解説する記事を書き続けていきたいと思います。

また、セカンド・ブレインを深く理解し実践へと結びつけるための同好会として、「セカンドブレイン(Second Brain)研究会」を始めます。

画像2

ご興味のある方は是非ご参加ください。この後からご案内いたします。

また、この記事に「スキ!」をしていただくと、noteの機能により記事の配信が届きやすくなります。

もし気に入れば、メール、LINE、TwitterやFacebookでシェアしてお友だちにも教えてあげてください。


より詳しい解説については、以下の記事を参照してください。

セカンドブレインとは? 読書と知識管理にブレークスルーを起こす | 本の棚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?