NotionとEvernoteの違い: 毎日の仕事と情報を一括管理とアウトプットから比較する
はじめに
今日のお話は、NotionとEvernoteの違い: 毎日の仕事と情報を一括管理し、アウトプットするというものです。
今、海外や日本の知的ワーカーの間で人気の仕事管理アプリとして、NotionとEvernoteがあります。
この2つの仕事管理ツールを、今回は詳しく分析してみたいと思います。
日本や海外で最も人気の知識管理アプリ: NotionとEvernote
Evernoteというのは、知識管理アプリとして老舗で、日本でも大変に人気があります。一方のNotionは、最近、若い知的ワーカーを中心に人気が急拡大中という印象があります。
この2つの仕事管理ツールを、今回は「毎日の仕事と情報を一括管理とアウトプット」の観点から詳しく分析してみたいと思います。
NotionとEvernoteを比較する
このNotionとEvernoteですが、一体どんな違いがあるのでしょう。
Evernoteとは
Evernoteですが、かなり古くから始まっているアプリです。2000年、21世紀になってから既にプロジェクト自体は始まっていて、2000年代の半ば頃にはサービスがずいぶんと注目され始めてきました。
元々は、OCRで紙の情報をデジタル化するというプロジェクトで始まっているようですが、その後、Webクリッパーと呼ばれるWebページを簡単にコピーしてデータベース化するという機能が加わって一気に人気となりました。
ライフハッカーと呼ばれるような人たちが、特にこれに注目して飛びついたというような過去の経緯があるようです。
どのように管理するかというと、フォルダのように階層分けして管理していきます。もちろん、タグづけもできますし、非常に強力な検索機能というものがあったりします。
このアプリですが、アメリカや日本を中心に人気があります。
Notionとは
一方のNotionですが、ウェブページとブロックと呼ばれる構成でページを作り、リンクしていくというような流れです。
また、データベースと連携したり、あるいはチームで共有したりということで、ちょっと違ったアプローチです。元々、タスク管理や仕事管理プロジェクト管理、そして、その中にデータ知識というものを一緒に連携していくというコンセプトがあります。
比較的新しいサービスで、最近、資金調達をして大変な勢いがあります。
一部のマスメディアではNotionは今、SlackがITのコミュニケーションツール、Zoomがリモートワークのインフラになりつつあるように、IT企業やナレッジワーカーが必要としている知識管理、ナレッジマネジメントのインフラになろうとしているといいます。
Notionですが、2016年にリリースされ、2020年からの2年間でユーザーが100万人から2000万人に増加したということです。
この辺の裏事情については別途、詳しく配信いたします。
このEvernoteとNotionの一番大きな違いですが、データ管理の自由度、データベースがどこまで使えるかというようなこと、それから、タスク管理と知識管理を両方1ヶ所で管理できるかどうか。
また、チームとの共有がしやすいかどうかなどが大きな論点となっているようです。
これまでのEvernoteのユーザーがNotionへ移行したり、あるいは、若い世代で初めて知識とタスク管理に関心を持った人たちが、まずはNotionから始めるというような現象が起こっています。
NotionとEvernoteの違い
では、一体どちらを使えばいいのかという点です。
Evernoteの特徴として、とにかく大量のウェブページをWebクリッパーで簡単に集めてくることができます。ただ、その反動として、整理がつかなくなってしまっているという状況が多く起こっているようです。
一方のNotionですが、多くの機能を一つにまとめたプラットフォームという位置づけですので、初心者にはとっつきづらいということ、それから、設定が複雑だということから、意外と挫折しやすい。
初めてみたけれども、途中で継続できなくなってしまう。何か壁に突き当たってしまうという現象が多く起こっているようです。
NotionとEvernote: どちらを選ぶべきか
では、「どちらか知的ワーカーに向いたサービスなのか」という論点に絞り込んでいきます。
まず最初に、Evernoteですが、これは知識管理に特化したツールです。目まぐるしくサービスが入れ替わるクラウドの業界にあって、長年にわたって改良を重ねてきています。
したがって、しっかりとした整理の方法があれば、初心者にも、あるいはアドバンスユーザーにとっても、知識管理としては結構な使いでがあります。これだけで知識管理を全てやっている人たちが数多くいます。
しかし、ここ数年は方向性を見失いサービスの内容がぼやけてしまっているという指摘が上がっています。例えば、ジャーナリストの佐々木俊尚氏は、これを心配してEvernoteからNotionに乗り換えたと著書「現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全―脳が超スピード化し、しかもクリエイティブに動き出す!」で言っています。
一方のNotionですが、目標管理、毎日のタスク管理と知識を連動させていくというような使い方であれば、Evernoteよりもぐっと高機能で使いやすいということが言えます。
ただ、この「高機能で複雑」という課題がどうしても問題として残ってしまいます。これをシンプルで使いやすくするような仕組みがあれば、非常に強力なツールとなります。
2021年10月には日本語にローカライズされました。最近では日本でもユーザーが急増中です。YouTuberやブロガー、Webライターなどにも人気があり、解説記事やコースが多数立ち上がってきています。
このあと、使いやすい環境が広がっていくものと思われます。
結論:
知的ワーカーが求める知識管理やタスク管理は日々進化しています。プログラマやIT系の専門家だけではない、クリエーター系の知的ワーカーが使いやすいかどうかが大きく問われます。
毎日、知識と毎日のタスク管理をこのようなツールで、無意識の中で使い込んでいく。それがないと、もう毎日が動いていかないようなところまでこなしたアプリにできるか。
そしてそれを、システムとして日々の仕事やプロジェクトに取り組むことができれば、作り上げることができれば、これは非常に強力なツールとなっていくだろうといえます。
Evernoteの知識を収集、整理、管理してアウトプットまで繋げる流れには先行者の優位性があります。
しかし、知識やプロジェクト、タスク管理までをデータベース化して柔軟に一括管理するプラットフォームとしては、Notionにその将来性があるように感じます。
一体、どうしたらそんなことができるのか、どういう方法があるのか。
こういった点について、この後からも詳しく情報提供していけたらなと思います。
ぜひ、フォローしていただけたらと思います。
とにかく明るいやまけんがお届けした人生後半戦のハーフタイムでした。次回の配信もお楽しみに。
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