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2021年のInstagram動向予測


こんにちは!女性向けメディアSucle(シュクレ)と、Instagram運用代行をはじめとする、SNSマーケティングを運営しているFinTの大槻です!


年が明けてすでに3週間も経っていることに驚きですね...!
昨年のInstagramといえば、実は本当にたくさんのアップデートが行われていました。
そんな2020年のInstagramの動向を振り返りつつ、今回は2021年のInstagramの動向予測を考えてみました。

企業アカウントを運用されている方はぜひチェックしてみてください。

2020年のInstagram


2020年はInstagram上では多くのアップデートがありました。

・いいね数の非表示
・やりとりが少ないフォロワーの解除を提案する機能
・ミュージックスタンプがストーリーズに追加
・飲食店のアカウントから「料理を注文する」機能が追加
・Instagramのガイドラインが改定
・新機能「リール」の登場
・まとめ機能の開始
・IGTVでショッピング機能が登場
・ハッシュタグ「旬の話題」が導入
・「バッジ機能」を一部ユーザーに開放
・リール とショッピングがメインタグに追加される

いざ羅列してみるとすごい数のアップデートがありました!実際に全てのアップデートを活用しているわけではなく、どうやって活用すべきなんだろう?と模索している機能も中にはあります。
ですが全体的に、昨年のコロナ の状況を受けて、オンラインでの購買を促すEC機能やライブ配信の機能を充実させたりと、機能アップデートを通してオンライン基準の生活にかなり寄ってきた印象があります。

正直コロナウイルスほどの大きな社会変化が起きなければ、各種SNSのアップデートもここまで盛り上がることはなかったのではないか、とすら考えています。

また、Instagramのアルゴリズムにも大きく変化があったと思っています。

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左:https://www.instagram.com/jalan_net/?hl=ja
右:https://www.instagram.com/at_cosme/?hl=ja

これは2020年に始まった話ではありませんが、Instagramはカメラの写真加工アプリとしてスタートしていた背景もあり、当初はいわゆる「インスタ映え」と呼ばれるような綺麗であったり可愛らしい写真を投稿しているアカウントが伸びていたんです。

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しかし、新機能の追加やInstagramのアルゴリズムの変化により、文字入り投稿などを中心に行うメディア型のアカウントが伸び始め、いわゆる情報収集としてのツールとしてInstagramは利用され始めました。

そのポイントは発見タブにあります。
Instagramでは複数検索(例えば、「恵比寿 グルメ」のような検索)をすることができません。
これはInstagram側が意図的に検索機能を弱くし、発見タブに「本当に自分が知りたい情報」が出てくるようにアルゴリズムをアップデートしているのではないかと考えています。そのアルゴリズムでは、滞在時間の増加や保存数などが評価されるため、文字入り投稿を用いたメディア型のアカウントが増えたのではないでしょうか。

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左:https://www.instagram.com/photoli_info/?hl=ja
右:https://www.instagram.com/moviebox_of/?hl=ja

(↑ 最近では、ニッチなメディアや個人のインフルエンサーのメディア化など、メディアが多様化している印象があります。)

つまり、ユーザーが好きそうなコンテンツを自動的にInstagramがおすすめしてくれるようになったため、フィード投稿を見なくても自分が見たい情報が手に入る状態になっているのです。

このような状況下では、フォローの目的が変わってきます
フィード投稿から情報収集するためにフォローをするのではなく、ストーリーやリールなどを見るためにフォローをするようにユーザーが変移していくようになります。

そのため、


・ストーリーでどのようにユーザーとコミュニケーションを取るか?
・どのように発見タブにフィード投稿を表示させるか?
・滞在時間や保存数を伸ばすか?


を意識する必要があると思っています。



2020年を通して感じているのは、結果としてInstagram上でできる施策の数や機能がかなり多くなっており、アカウント運用の難易度が上がっているように感じられる、ということです。それぞれの機能をどういう目的で活用するのか?をしっかり考え、アカウントの戦略設計をすることがより一層大切になってきていると思います。

また、新型コロナウイルスの影響でInstagramの利用時間が増えているのと同時に、客観的に見ても、企業が運用しているInstagramアカウントもかなり増えていると感じてています。弊社が運用しているアカウントの中にも、同じようなジャンル(例えば主婦とか、コスメとか)のアカウントがたくさんできたり、どんどん平均のリーチ数も上がってきています。類似アカウントが乱立し、多くの企業さんも頭を抱えた一年だったのではないでしょうか。

2021年のInstagram


それを受けて、次に、2021年Instagramにどのような変化が起きていくのか、私なりに推測してみます。

①コマース機能の拡大


これまでは、Instagramのショッピング機能を活用している企業さんは少ないイメージがありました。しかし、昨今のオンライン化の影響を受けて、Instagramでは投稿から直接買えるような機能がどんどん増えています。

ショッピング専用のタブができていたり、リールにも商品タグをつけて投稿することが可能になるなどアップデートを通してインスタグラム経由の購買を増やそうとしているのが伺えます。

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また、最近はライブ配信も本当によく見るようになりました。特に、リール×ショッピング機能やライブ×ショッピング機能など、動画×コマースを促進する動きがより強くなるのではないかと考えています。

今までTVでやっていたようなテレビ通販が、SNSで繰り広げられているイメージなんですが、今後は例えば、コスメに詳しいインフルエンサーが動画やライブ配信の中で商品を紹介して、ライブ配信中に物が売れていくといった流れになるんじゃないかと推測しています。

②エンターテイメントの充実


これはクリエイターの機能だと思っていて、よりリールやストーリーズがコンテンツとして作り込まれるようになると思います!

例えば、現在Facebook社はARショッピング機能を検証中であることを発表しています。もしこの機能が実装されれば、例えば家具の購入を考えているときにそのまま部屋の中でスマホをかざすだけでサイズ感がわかるようになってきます。
ARの精度が高くなれば、アバターのような仮装空間もInstagramで盛り上がってくるかもしれません。

リールに関して言えば、ストーリーと比べるとまだまだTiktokからの転用が多いように感じられます。
今後はよりユーザーにリールを投稿してもらうために、投稿の提案機能が登場したり、編集機能が充実していくのではないかと考えています。

③コネクションの強化


これはまだ仮説段階ですが、Instagram内でよりコネクション、ユーザー間の横の繋がりを意識した機能が登場するのではないかと考えています。

例えば、限定公開チャットの実装です。昔は投稿へのコメントが主なコミュニケーションの手段でしたが、ストーリーが導入され、現在ではDMが頻繁に使われるようになりました。
その一方で、広告量の増加やショッピング機能の拡張などの影響で、現在はユーザー間でのやりとりが薄くなってきているように思います。
広告としての投稿やショッピングの意味合いが強くなることによって、Instagramの使用用途が変わってくると、必然的にユーザー離反も起こりやすくなってしまいます。
これは運営側としてもなんとしてでも避けたいはずです。

そのため、今後離反を防いでコミュニティを強化する施策の一環として、ストーリーの親しい友達機能のように、複数人のクローズなやりとりを生み出すアクションをとるんじゃないかな、と考えています。
現在は親しい友達にしかストーリーを投稿できない機能しか実装されていませんが、もっと機能が充実されれば、将来的には動画配信やチャットなどがもっと生まれてくるのではないかと考えています!


もう一つはユーザーの興味・関心に合わせた、新しい出会いの機会の設置です。発見タブの最適化により、ユーザーはかなり「受け身」でコンテンツを消費するようになってきています。
Instagram側から言わば一方的に情報が提供されることで、ユーザーが新しい発見や情報に触れる機会が減りると、UXが低下してしまう可能性があるのです。と考えています。
Instagram側はそうした事態を避けるために、ユーザーが受け身にならず、自ら新しい情報に触れられる機会を提供していくのではないでしょうか。


打ち手の例:「こちらも興味ありませんか?」などと未フォローのユーザーやコンテンツをリコメンドする機能

この機能が導入され、実際にユーザーに使われるようになれば、インスタ内においてこれまで知らなかったようなもコンテンツに触れる機会も増やすことができると思います。

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といろいろ書いてきましたが、全てに共有して言えることはInstagramのミッションである「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」にどんどん近づくように機能をアップデートをしていると考えています。
ユーザーが好きなものを上位表示させるのも、クリエイターを応援するようなマネタイズ機能が実装されたのも、全てこのミッションに沿ったものだったと思います。
今後もどんどん機能追加されたり、アルゴリズムが更新されていくとは思いますが、
おそらくこのミッションに従ったものになることは間違いないでしょう。


おまけ:2021年のInstagramコマースの鍵「4Sモデル」


先ほど、今年のInstagramの予測として「コマース機能」の拡大を書きましたが、実際どれくらいSNSが売り上げにつながっているのかわからない、といった方も多いのではないでしょうか。
弊社としても、多くのマーケターの方とお話する中で「SNSマーケティングがどう売上に繋がっているか分からない」という課題があるように感じます。
そこで、自社では「4Sモデル」という「直接購買」と「間接購買」それぞれの増加に寄与する指標である「保存数」に着目したサイクルを提唱しています。

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つまり「商品・サービスに関する投稿の総保存数を増やすこと」が4Sモデルを成功のキーポイントなのですが、
4Sモデルの活用方法に関する詳細を話すと長くなってしまうので、また別のnoteで詳しく説明できればと思います。

より詳細に解説したセミナーやります!


この4Sモデルですが、今度詳細説明をするウェブセミナーを開催するので、ぜひ応募してみてください。SNSマーケティング事業部長のおりょうが登壇します!(追記:わたしも参加することになりました!)

Twitterでもインスタについてたくさん発信しています!ぜひフォローしてください!

今回はこの辺で終わります!ありがとうございました◎

インプットをたくさんさせていただきます!!