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064『ガールズバンドクライ』第8話「もしも君が泣くならば」、感想

 前回、バンド名は新川崎(仮)のままだけど五人編成になって暫く経っているみたいでやっと気づいたのは、ガルクラは仁菜ちゃんと桃香さんの物語だということ。五人での初ライブも、初期の知っちゃかめっちゃかも前回やんなかったから。だから仁菜ちゃんが挑発して終わった前回、桃香さんがどう答える/応えるかが見所と気づくべきでした。
 だからOP直後前は前回直後、帰りの車の中。そこでの冷戦は打ち上げで寄ったファミレスフードコートでの言い合いに発展するんだけど、視聴者の私はいつもの言い合いと、微笑ましく笑って観ていました。結局その日は結論がつかず、ルパさんは仁菜ちゃん、桃香さんとすばるちゃんを降ろしていく。
 そしてすばるちゃん、物語的にいい仕事した。素直な誉め言葉として受け取って欲しいのですが、事前に言われたわけではないけどこれまでの仁菜の言動からすれば当然、仁菜の予備校やめる発言は不思議でも何でもないと。さらにプロになることについてすばるちゃんの言葉として、ルパさんと智ちゃん、そしてすばるちゃん自身の決意を言う。ここで少々、桃香さんは追いつめられた。
 しかし桃香さんには苦い過去がある。それがタイトル画像にした高校生バンド時代のダイヤモンドダスト。何と桃香自身が他の三人の躊躇いを押し切り、高校中退して東京に出ようと誘ったと。つまり言い出しっぺがレコード会社や事務所の売り出し方に我慢ならず、一抜けた形になったと。桃香さんが自分が巻き込んだ(取り敢えず)三人に対し、罪悪感を抱くのも納得できました。
 それはBパート、桃香さんが仁菜ちゃんに現在のダイダスを見せる場面につながる。売れるとはこういうことだと。しかしもちろん、正論モンスターは納得しない。アイドル路線で売れてるのは仁菜ちゃんも理解できる。しかしそれ以外の方法で試したわけではないじゃないかと。
 そして今のダイダスの四人、ライブが終わったらしく言い合いしてる二人を見かけ、一方が桃香と気づく展開があり…。そして場所を変えて仁菜ちゃんが桃香さんを引っぱたき、壁に両手で桃香さんを押し付ける展開がある。正論モンスターの面目躍如。桃香さん、どれだけ仁菜ちゃんに想われてんだ。
 それというのも仁菜ちゃんが放送室をジャックする直前が今回、描かれてる。簡単に言えば学校、校長先生の事なかれ主義を拒否した/できたのが桃香さんがいたダイヤモンドダストの「空の箱」だったと。桃香さんと仁菜ちゃん、ガルクラの二人の主人公の過去が視聴者に暴かれ、二人の大泣きで今回は終了。
 しかし仁菜ちゃんに異見があるとすれば、アイドルやるのも大変だということ。私は桃香さんに代わって別の女の子をボーカルにして再開したダイヤモンドダスト、残された三人も相当傷ついたと想像してました。今回、突発的な形で再会を果たし、その一端が知れて嬉しかったです。新生ダイダスももがいているのだと。
 さらに仁菜ちゃんに関しては退路を断つこと、本当に実行しています。そしてバイトすることになりますが、コネでもぐり込んだと察せられるので、社会性もついてきたみたい。

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