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079『ガールズバンドクライ』第12話「空がまた暗くなる」、感想

 思わせぶりなサブタイでどんな暗い空かと身構えてましが、アバンは白い背景での五人の写真撮影。これだけでトゲナシトゲアリはフェスの実力が認められ、インディーズでないレコード会社と契約できたことが伺える。OP明けで、その担当が仁菜ちゃん同様、桃香さんがいた頃のダイダスのファンの三浦さんと明かされる。トゲナシトゲアリに注力するため、元々プロ志向だったルパさんと智ちゃんは吉野家のバイトをやめる。
 しかし仁菜ちゃんが桃香さんと共に意識したフェスでのダイダスとの勝負。評判と言う意味ではトゲトゲが一敗地に塗れたみたい。トゲナシトゲアリもステージを体験した観客には深く刺さったと思うけど、あちらのステージは大きいし、アイドル路線からの変更が好評だったみたい。それを仁菜ちゃんは口惜しがってたけど、トゲのない可愛らしい悔しがり方でした。
 そこであちらが申し込んで来たのが対バンライブ。CLUB CITTAでの対バンライブ。対バンと言っても日付が違ってて、一日目がダイダス、二日目がトゲトゲという実質一日ずつのワンマンライブ。勝者のご褒美はドラマの主題歌と聞いて、仁菜ちゃんは一にも二にも飛びつく。しかしバンドマンの先輩の桃香さん、芸能界を知るすばるちゃん目ざとい智ちゃんはすぐその裏にある思惑に勘づく。ダイヤモンドダストはトゲナシトゲアリを噛ませ犬として利用したいんだと。
 しかし仁菜ちゃんもリーダーの風格を感じさせる場面があった。それがレコーディングの場面で、いじり過ぎてどんどん最初のものから遠ざかっていることを桃香さんに告げるところ。ただ歌詞を自分の声に変換させているだけでなく。自分の歌を盛り上げてくれる四人の仲間の演奏を、感覚を研ぎ澄ませて聴けていたためと窺える。
 そして対バンに関してもダイダス側の思惑を知ってもなお、仁菜ちゃんはやはり受けて立ちたいという。そこまで言うならと仁菜ちゃんに賛成してくれたルパさん以外にもすばるちゃん、智ちゃんも賛成してくれ、残る一人が桃香さん。そこで弱音を吐く桃香さんに仁菜ちゃんは「知ってたよ」。仁菜ちゃんの姿が桃香さん視点なので後ろ姿。そこに私は仁菜ちゃんが桃香さんさえ引っ張るトゲトゲのバンド内関係を窺うのです。
 そして日は開け。レコーディングの完了。断片的な場面から窺うと、エンジニアもディレクターもあまり意見を挟まなかったみたい。三浦さんを含めたレコーディングに関わってくれたスタッフみんな、フェスでのトゲナシトゲアリの演奏とステージングに魅了された、少なくとも好感を持ってくれた人たちみたいで、トゲトゲの五人での答えを見つけ出す黒子に徹していたみたい。
 その曲はネットにアップされ、その評判を仁菜ちゃんが見るのが最後の場面。それこそが「暗くなる空」でした。どうしてそうなった、そして対バンライブはどうなる? 強烈な引きで最終回を待たされることになりました。私は今週が最大のドラマで最終回の来週は決意を決めた後の穏やかなドラマと思ってましたが、ガルクラは最後までドラマをやるみたい。サブタイから「俺たちの戦いはこれからだ」に落着するのは間違いなさそう。

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