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061『ガールズバンドクライ』第7話「名前をつけてやる」、感想

 確かにガルクラは、仁菜は変わった。新川崎(仮)のTシャツを売るなんてまるでぼざろだし、智ちゃんにそのバンド名を批判されたらバンド名のための作戦会議なんて、その年齢の女の子相応の、初々しい可愛らしさ。幸せな高校時代はこんな風だったんだろうなと想像できる仁菜ちゃんの表情、仕草でした。
 また今回は会話回でもありました。仁菜ちゃんのお姉さんが妹のアパートに来て、妹が都会に出た理由を(視聴者に)明かしてくれました。私も仁菜の父親、何らかの有力者だろうと想像してました。そこは少しかすっていたようですが、有力者であることが却って、娘のためにしてやることを難しくしたのではと憶測してたのです。自分の(娘の)ためにその組織、団体が二分するのを恐れたのではないかと。でも実際の仁菜ちゃんは、そんな複雑な境遇でなかったです。複雑でないからと言って困難な問題でない、ということにはならないですが。しかしここで仁菜ちゃん、お姉ちゃんから宿題を課された感じ。
 そして桃香さんの提案で遠征ライブ。PVの場面が結構あり、武道館の外観を四人が観る場面と同様、意外と思った回でした。しかし仁菜ちゃんにとっては智ちゃんの口から智ちゃん自身、そしてルパさんの境遇を聞くことが出来、二人の覚悟を知ることが出来た形。
 そしてライブ会場に着き、桃香さんの昔馴染みの人と(新川崎(仮))の五人は出会う。その関係は仁菜と桃香さん、そして仁菜とそのお姉さんを彷彿させ、やっぱりガルクラの主人公は仁菜と桃香さんと改めて実感。
 そして人と関わることに積極的になってきた仁菜ちゃん、初対面のその人に桃香さんについて尋ねる。それというのもちょっとメタになってしまうけど桃香さん、ぼざろの喜多ちゃんみたいなことを言うから。しかしこれはガルクラの世界、ぼざろのアニメが放送されたとした方が面白いかも。
 そして迎えたスタッフロールの後の一曲は、「名もなき何もかも」。私はトゲナシトゲアリの曲、実は聴いてない曲あるけど、聴いた中では一番好き。というのもPVが「爆ぜて咲く」より好みだから。しかし劇中の一曲だから、批評すべきはその映像。そこで観たのは更新したトゲトゲの量と、それに見合う、仁菜ちゃんの声をあててる理名さんの圧倒的な説得力。アーチストはこうやって成長していくんだと、虚実織り交ぜて実証してる。
 本当にガルクラ、今回の七話で化けました。化け物です。そして次回、トゲナシトゲアリの五人が既に観た『ぼっち・ざ・ろっく!』の、ぼっちちゃんに仁菜ちゃんがなれるのか、「喜多ちゃん」を引き留めることが出来るのか、楽しみです。
 なお「つけてやる」、横柄な言い方とともに、「つけて+やる」の意味もあると想像してました。そこは当たってたようです。

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