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『ガールズバンドクライ』note

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ガルクラについての私の感想です。
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#遠藤ミチロウ

088 メタで語る『ガールズバンドクライ』⑤

 次のアニメの題材にロックを選んだことで、テーマはロックにならざるを得ない。題材がポップスでテーマがロックなら、『【推しの子】』という格好の例がある。しかし偶像破壊というロックの志向があまりにもドラマチックなエンタメに消費されてしまい、反抗や反発と言うロックの思想になってないきらいがある。  『ぼっち・ざ・ろっく!』はまずもって表現がロックだけど、ぼっちちゃんは確かにロック魂を持ってるから、間違いなくロックの物語で。しかしアニオリでロックの話を企画するとなると、ロック畑の人間

085『ガールズバンドクライ』第14話「誰にもなれない私だから(ED)」

 終わって一週間以上経っている『ガールズバンドクライ』、(敢えて言います)第一部終了のその後について、noteでもファンの間で楽しい議論が出てきました。その筆頭はトゲナシトゲアリ、結局事務所を退所したのかという問題です。私は明言はしてませんでしたが、退所を前提にnoteしました。そしたら簡単に退社退所できないはずと、説得力あるnoteを読んだのです。  極めて論理的な論です。一方で私は今発売中の「アニメージュ」を読む前、インディーズでの活動を単なるアマチュアとも思っていなか

045 メタで語る『ガールズバンドクライ』

 『機動戦士ガンダム』の原作者の自伝小説『だから僕は…』を読んだのは遅く、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』が公開された年。だから名義は富野由悠季だけど、それを読んで虫プロのアトム班かと驚いたものです。  富野(当時は喜幸名義)は『鉄腕アトム』を二年目から関わったけど、途中からもう一つの手塚治虫原作『ジャングル大帝』にスタッフをごっそり引き抜かれ。アトム班に残った富野は貧弱な制作体制を味わったという。その境遇、正規の軍人がいないホワイトベースと瓜二つ。外的な状況で振り回される