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22年12月1日 その5577『逢坂誠二の徒然日記』(7274)

夜明け前の都内、雲が広がり星は見えません。気温10度、日中も曇りで気温は12度程度の見込みです。師走です。来年版の天文年鑑も届きました。

1)天文フロンティア議連
昨日、私が加盟している「天文フロンティア議員連盟」の総会が行われ、天文学の現状等について、文科省、国立天文台などから話を聞きました。

冒頭、昨年12月に打ち上げられた「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、JWST」について、国立天文台の大内先生から話を聞きました。JWSTは、NASAで1989年から議論を開始し、 32年の歳月を経て実現。予算は当初想定を大幅に上回る1兆円。11年前には計画の中止が決まるのですが、一人の議員の頑張りで復活し、やっと昨年打ち上げられました。JWSTの主任務は、ビッグバンの約2億年後以降に輝き始めたとされるファーストスターを観測することだと言います。(私には難しいのですが。)

次に日米など 5カ国がハワイで建設を目指している世界最大級の望遠鏡TMTについても話を聞きました。TMTは口径30mの主鏡を持ち、JWSTに比較すると解像度4.6倍、集光力約20倍と極めて高い性能を備えています。ところがハワイの先住民などの方々からの反対運動で建設が中断されています。現在、工事再開に向け、地元の方々と丁寧に話し合いを進めている最中とのことです。

また、宇宙はどのように始まったのかという謎を明らかにするための「Lite BIRD計画」についてもその内容を聞きました。LiteBIRD計画は、広視野のミリ波偏光望遠鏡を搭載した衛星を使います。私には詳細の仕組み分かりませんが、この衛星には世界最高性能の日本の冷凍技術を使い絶対温度5度(−273度)という冷却望遠鏡が搭載されます。この望遠鏡で広い空をくまなくスキャンします。この観測によってビッグバンがどのように起こったのかを調べることになっています。この衛星は 2020年代後半の打ち上げを目指しています。LiteBIRD計画は、気の遠くなるような過去を探り出すことです。今すぐ私たちの社会に直接役に立つものではないかもしれません(私が知らないだけかもしれませんが)。

LiteBIRDの社会的意義について以下のことが説明されましたが、全く同感です。

「ライトバードが拓く新しい科学は、未来の技術・産業の礎となり、将来的な我が国の成長・発展につながる計り知れない価値を持つ未来の国民へのギフト」

日々、国会の生々しいやり取りの中で時間を過ごしていますが、天文議連で話を聞いて、心と脳のストレッチと休息をしたような感じがしています。


さあ今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2022.12.1===
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