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23年6月13日 その5771『逢坂誠二の徒然日記』(7468)

夜明け前の都内の路面は濡れていますが、雨は降っていません。空全体に雲が広がっています。朝の気温は20度程度で湿度は90%台後半でいかにも梅雨の雰囲気です。午前中もずっと雲の多い天候ですが、午後には晴れ、 28度程度に上がるとの予報が出ています。

1)紙の保険証の廃止反対
マイナ保険証に関するトラブルが頻発しています。この状態で紙の保険証を廃止するのは、リスクが大き過ぎます。しかし岸田総理は昨日の委員会で、「来年秋の健康保険証の廃止に向けて取り組んでいきたい」と答弁しました。

これほどトラブルが発生しているのに、紙の保険証を廃止するのは危険です。一旦立ち止まって、落ち着いてシステムを点検する必要があります。とにかく紙の保険証の廃止には反対です。

2)国民共有の知的資源である公文書
2011年4月、公文書管理法(以下「法」という。)が施行されました。法第 1条に公文書は「国民共有の知的資源」であり「国民が主体的に利用し得るもの」と規定されています。また法第4条では、意思決定に至る過程などを「検証することができる」文書の作成が義務づけられています。

この法律が施行され、日本の公文書管理は大きく進展すると期待されました。ところが森友学園をめぐる問題では公文書が改ざんされたり、政府主催の桜を見る会の招待者名簿が廃棄されたりしています。行政等の諸活動を適切に記録した公文書を確実に管理することは民主主義必須の要件ですが、法施行後も公文書をめぐる多くの不祥事が頻発し、日本の民主主義の危機ともいえる事態となっています。

この背景には、公文書に携わる関係者が公文書の重要さを十分認識していないことや、また不十分な体制の中で法の考え方を十分に浸透させ、適切な公文書を作成し難い状況にあることなどをはじめ、多くの課題があります。特に日本では、行政等の諸活動をどのように記録するかについての継続した考察が不十分である上に、現用文書に関する専門家が圧倒的に不足しています。

また現在、公文書の電子化が進んでおります。しかし電子公文書は目視では探せないことや長期保存に向かないこと等、電子化の負の側面も多々指摘されています。しかし、これらに対する対策も十分とは言えず、大きな課題です。

公文書管理をめぐる諸課題は、一朝一夕に解決するものではありません。ともすれば日本では、公文書を作成しないことや十分な記録を残さないことが、行政に携わる者にとって都合の良いことであるかのような誤解があります。公文書は行政等の公正な執行証明であり、確実な記録を残すことが行政等に携わる者の正当性を担保する手段にもなりうるのです。こうした公文書に対する認識の転換を含め、適切な公文書管理の実現は長い時間をかけて粘り強く取り組まなければならない問題です。この考えのもと、私は公文書に関する諸課題の考察を継続し、適時適切に、公文書管理に関する提言を行いたいと考えています。

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2023.6.13===

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