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「福島第1原発と六ヶ所再処理工場」、「モンゴル国家大会議議長と意見交換」/逢坂誠二#7542

【23年8月26日 その5845『逢坂誠二の徒然日記』 #7542
仁川で4時間待って、羽田行きに乗り換え、今朝午前零時過ぎに、帰国しました。今日は午前の便で帰函し、地元活動に戻ります。

夜明け前の都内、雲が少なく晴れです。気温は26度。日中は32度で、晴れ一時雨の予報です。モンゴルの朝の寒さを思うと段違いの気温です。

1)福島第1原発と六ヶ所再処理工場
福島第1原発の処理水について、国内はもとより中国や韓国でも問題視されています。この処理水の放出は、指摘されている通り様々な課題があることは事実です。しかし、海洋放出という点でいうと、六ヶ所再処理工場の方が福島の処理水よりも環境への負荷が大きいのです。

【1年間の放射戦影響】
福島:0.000002〜0.000003ミリシーベルト(東電資料から)
六ヶ所:0.0031ミリシーベルト(経産省資料から)

六ヶ所の方が福島よりも1033倍〜1550倍です。

【トリチウムの年間推定海洋放出量】
福島:22兆ベクレル未満(東電資料より)
六ヶ所:9700兆ベクレル(日本原燃資料より)

六ヶ所の放出量が440 倍にもなっています。

私は、福島処理水のことを矮小化するつもりはありませんが、これが事実です。福島の処理水について大騒ぎするならば、六ヶ所はもっと問題にならなければなりません。

福島を問題視し、六ヶ所をスルーするなら、それはもはや科学ではありません。福島の処理水問題が科学ではないとすれば、感情の問題かもしれません。感情の問題を解きほぐすのは、徹底した情報公開、さらに説明など、信頼を得られるようにすることしか手立てはありません。

ちなみに東電の資料による各国の原発などのトリチウムの年間放出量は以下です。

月城原発(韓国):71兆ベクレル
古里原発(韓国):49兆ベクレル
馬鞍山原発(台湾):35兆ベクレル
寧徳原発(中国):102兆ベクレル
紅沿河原発(中国):90兆ベクレル
ラ・アーグ再処理施設(仏):10,000兆ベクレル
ヘイシャム2原発(英):323兆ベクレル
セラフィールド再処理施設(英):186兆ベクレル
ピッカリング1-4原発(カナダ):480兆ベクレル
ダーリントン原発(カナダ):190兆ベクレル
ブルースA,B原発(カナダ):1190兆ベクレル

フランスのラ・アーグ再処理施設は、兆単位ではなく1京です。六ヶ所と並んで桁外れの放出量です。放出量の多寡はともかくとして、原発は環境への負荷が大きい施設であることは間違いがありません。また日本のように、ひとたび大きな事故が発生すれば、簡単に現状復旧ができないのが、原発事故の特徴です。日本のような地震の多い地域で、原発を使うのは、真に国民のことを考えるなら、私には狂気の沙汰に思われます。もちろん私は、再処理も六ヶ所再処理工場に稼働にも反対です。

2)モンゴル国家大会議議長と意見交換
一昨日のモンゴル国家大会議(モンゴルの国会)のザンダンシャタル議長との意見交換のことが先方のHPに掲載されました。ご参考まで。

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2023.8.26===

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