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K100へのUPTの取り付け

手元にK100というウクレレがあるのですが、購入した際にオリジナルのフリクションペグからMAHALOのイルカ🐬ギアペグに変更されていました。KAMAKAだしカマイルカでいいかとも思っていたのですが、やっぱりヘッドのサイドへの出っ張りが気になります。黒いボタンもちょっとイマイチ…。購入してから数日でガマンならなくなって、結局UPTへのに交換を実行しました。

UPTに交換した状態

UPTを装着するにはヘッドの穴も広げなければならないし、木工経験がなくて不安だったのですが思い切ってやることにしました。取り付けたのはUPTのゴールドで白ボタンです。色で数日悩み抜いて、ゴールドラベルに合わせつつオーソドックスな丸ボタンにしました。ヘッドの厚みがちょうど12mmだったので、UPTLにする必要はなさそうでした。とりあえずUPTを注文しつつ、皆さまの情報を検索して必要な道具を揃えていきます。

交換に用意した道具は以下の通りです。

  • 【購入】カポ(弦押さえ用)

  • IKEAフィクサ(電動ドライバー)

  • マイナスドライバー🪛

  • 定規📏

  • 【購入】テーパーリーマー

  • 【購入】金ヤスリ(100均)

  • 千枚通し

  • 養生テープ

  • 【購入】木工用パテ(ネジ穴塞ぎ用)

カポ(1,000円)、テーパーリーマー(1,000円)、それに木工用パテ(2,000円)は新しく買ったので、結局お店にお願いする工賃の方が安かったかも…。いや、こういうのは値段じゃなく、DIYすることに意義があります。それでこその趣味です😤

さて、勇気を振り絞って手を入れていきます。ネジは手で回してもいいのですが、やっぱり電動工具が便利です。以前IKEAで購入したフィクサが便利に使えました。(安いですけれど機能十分でちょこちょこ助けられています。)

4弦のペグを外したところ

まずは試しに4限側からペグを外していきます。弦をそのまま使うため、バラバラにならないようにカポで押さえてから、弦を緩めて外します。ペグを留めているネジはイルカの目と尻尾の2箇所です。中央のネジはギアを押さえているもので、ペグの取り外しには関係ありません。抵抗もなくあっさり取れて穴が空きました。ギアを止めていたネジ跡が残ってしまいますが、ひとまずそのままにしておきます。ただし、ペグのブッシュがしっかりとヘッドに残っているので、外さなければなりません。裏からマイナスドライバーを当てて、軽く叩いてブッシュを外しました。結構しっかりついているのですが、裏からブッシュに当てる際に偏るとヘッドの穴を傷つけるかもしれないと思い、均等に叩いていきました。しばらく続けると部首が浮き上がっててきますので、続けて軽く叩いて外しました。ブッシュが浮き上がっている状態なら、表側からラジオペンチ等で引き抜いてもいいかもしれませんが、無理をしてヘッドの傷を増やすのがいやだので、裏から慎重に作業を進めました。

ブッシュもはずれ、改めて定規で確認すると8mmくらいの穴です。UPTは9.7〜10.00mmの穴が必要になりますので、テーパーリーマーで削って広げます。テーパーリーマーの歯は思ったよりしっかりしていて、結構削れそうです。まず手でゴリゴリと削って、感触を確かめます。ゴリゴリと歯で木を削り取っていく感触があります。ちょっと回したくらいでは広がって見えませんので、全て手動で回すのはしんどそうです。電動ドライバー(IKEAのフィクサ)にテーパーリーマーの六角側を噛ませて装着したら、穴に対して垂直にあてて少しずつ削り広げていきます。ここを失敗してやり過ぎたらウクレレが死んでしまうかもしれません。時折テーバーリーマーがヘッドに対して垂直になっているかを確認しながら、フィクサの速度を上げ過ぎないようにして穴を広げていきます。(フィクサのパワーはメモリ9にしていました。)応失敗してもなんとか木で埋め直しはできないこともないようなのですが、それは避けたい。少し削ってはUPTを当てて定規で測って、垂直を確認してまた少し削ることを繰り返していきます。この時、テーパーリーマーを強く押し付けすぎると、歯が引っかかってスムーズに回らなくなります。縁も綺麗にできなくなりますので、フィクサのボタンを適度に緩めつつ、そっと穴の内側の木材を削り落とすように当てていくといいようです。(一番のハイライトなのに、ここの画像を残しわすれた…😖)

空いた!
(カポで弦を押さえている様子が端に写っています。)

さて、慎重に進めて10〜15分程度かかったでしょうか。穴の径も9mmも半ばを超えて、UPTもグッと押し付けられるようになってきました。もう少し削り広げてUPTのペグの空回転を防ぐためのトゲをぎゅ〜っとヘッドに押し付けます。トゲの跡が付いたら、千枚通しをぐ〜っと押し込み棘の穴をトゲと同程度の大きさに広げます。UPTを通す穴のすぐ側にありますので、木材を欠いてしまわないように慎重に力を入れます。ここまでできたら、UPTを仮装着します。

しっかり装着されました!
表もしっかりついています。
ゴールドがヘッドの色味にあいます。

うらからUPTの本体を通し、トゲの位置を確認して押し付けます。穴のサイズが10mmより少し小さい目なので、かなり力を入れてUPTを押し込んでいきます。あまりやると良くないかもしれませんが、穴が広がり過ぎてガタガタするのは避けたいところです。表から朝見込んでいきますから多少ゆるくても問題はないのでしょうが、こういうものはタイトに組んでいきたいです。最後にモンキーレンチでしっかり嵌め込んでいきます。これも締め付けすぎるとヘッドを痛めてしまうので、強過ぎず適度な強度にします。

かなり上手く装着できました。あとは同じ作業を残りのペグにも施していくだけです。穴を広げすいないように注意をすれば、さして問題はなさそうです。フィクサに活躍してもらって、3つの穴をグイグイと広げていきます。その際、一度出来上がった穴にテーパーリーマーを通し、養生テープ(クラフトテープの方が扱いやすいかな)でどこまで削ったかをマークしておきます。残りの穴はこの深さまで広げてOKです。UPTを当てつつ慎重に進めはしますが、どこまで削るかの目安があるのと格段に作業スピードが上がります。


残りの穴もあきました!

着々と作業が進み、さして問題なく穴を広げられました。本当はこの時点で、試しに装着したUPTも一旦外して、前のペグを止めていたネジ穴に木工用パテを埋め込んでおくと綺麗に仕上げやすかったのですが、一刻も早くUPTを装着したくて、一気に作業を進めてしまいました。焦るとよくないですね〜。とはいえ無事に4つのUPTを装着することができました。

4本装着できた

表から見ても綺麗に装着できています。色を迷ったのですが、ゴールドがkkのデカールの色ともマッチしています。オリジナルのフリクションペグはクローム色ですしフレットの色に合わせるべきか判断がつかないところだったのですが、とりあえず間違いない感じです!

表面もきれいになって、
元の弦も無事に巻き取れました。

カポで抑えていた弦も張り直して無事に元の姿に戻りました!出来上がりは冒頭の写真の通りです。チューニングをして弾いていましたが、問題があるのは自分の腕くらいなもので、音色等に影響はないようです。きもちよく音鳴ってくれています。弾きながらぱっと見た時のヘッド周りの印象が、とってもスッキリしました。万が一壊したらどうしようか、鳴らなくなったり音が変わってしまったらどうしようかと心配しましたが、やってよかった…。

ここまででおおよそ2時間くらいかかりました。2回目をすることがあれば、1時間くらいには短縮できるかな〜。

残り作業は前のペグのネジ穴の処理です。穴が空いたままでも問題はないのですが、ちょっと見た目が痛々しいので、木工用のパテを買って埋めていきます。これはまた後ほどご報告できればと思います。

いや〜、自分の手が入ってますます大切に身近に感じられるようになりました。カメちゃん(Big Island KT-CTS)にも手を入れたくなってきました…。ピックアップ取り付けとかかな。🤔

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