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30までにとうるさくて

恋愛・仕事・性にオープンで、軽快に進むのだが、登場人物ごとに、釈然としなかった点を整理する。

遥:仕事にも一生懸命だったが、私情が原因でキャリアを失ってしまった。失ったのは自分のせいなのはともかく、取り戻す努力しなくていいの?と思ったし、適応障害と診断されてから、適応障害のことを知ろうとしたり調べたりしていなかったのに、とても簡単に留学を決意したように見えて、え?と思ってしまった。。
カップルセラピーに参加することで恋人との関係を修復しようとしてたけど、それも中途半端になってしまっていた。結果はともかく、セラピーから得たものがあったと思うし、セックス大切ならそれにもっと掘り下げたほうがよかった。

花音:秘書の仕事を結婚するまでの踏み台として割り切っていて好感が持てたが、ベンチャー社長のことを本当に好きなのか、社長だから好きになったのか、よくわからなかった。社長職を離れても、好きだと伝えてたので、パーソナリティに惹かれていたのは確かだが、社長なのに庶民的な一面以外にどこが好きだったのか、よくわからなかった。

恭子:そもそもなぜ、恋愛を面倒だと思っているのか、わからない。キャリアが大切だからという理由かと思ったが、病気をきっかけに子どもが欲しいということに気づいたのはよかったとしても、選択的シングルマザーにこだわりすぎて、共感できなかった。好きな人ができたらそれはそれでいいのに、と思った。

詩:この4名の中で最も冷静で芯のある女の子に見えた。彼女と1番向き合っていたのでまあ合格。仕事内容がよくわからなかった。

序盤は赤裸々でテンポもよく、アラサー時代を独身で過ごした身分としては楽しく見られたのだが、将来への大切な選択がとても軽率で、がっかりしてしまった。もう少し練っていれば日本版SATCになれたのに、と思うと残念でならない。