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知人に薦められたので読んでみた。

要約:
トランスジェンダーで初老のさくらは、若いトランスジェンダーの沙希と2人、大阪でプレミアム泡盛の小料理屋を営んでいる。ある日、さくらの昔の男、安藤がやってくる。老後資金として貯めていた1000万円を託してくれたら、一緒に暮らそうとさくらに持ちかけてくる。

感想(ネタバレあり):
贅沢ではないが穏やかな暮らしをしており、ザノンフィクションのようなムードでトランスジェンダーの暮らしぶりがわかった。のほほんとしたムードから一転、安藤による折檻が始まると凄惨すぎてあまり文字を凝視できなかったこともあり、結末も気になりすぎて、一気に駆け抜けたら3日で読み終わっていた。

救いようのない話だと聞いていたが、希望があったように感じた。安藤消えてくれてよかった。生きづらい世の中だけど、さくらは沙希に出会えて本当に良かったと思った。いい人との出会いも悪い男の運命も自分がやってきたことの積み重ねが招くと思うので、人に優しくしようって改めて思った。