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むいちゃいましたではなく

小腹が空いたのでコンビニで甘栗を買って食べた。「甘栗むいちゃいました」ではない名前のむき甘栗である。むき甘栗はいろいろあるが「むいちゃいました」の印象が強すぎて、その他の類似商品で商品名をきちんと認識しているものはない。どれも等しく「甘栗むいちゃいました」みたいなやつ、という認識である。それだけ「甘栗むいちゃいました」が人々の意識に浸透しているということだろう。

他のむき甘栗だってむいちゃってることには変わりないのにこの影の薄さ。ネーミングの重要性を痛感させられる。今後知名度で「甘栗むいちゃいました」と肩を並べるくらいになるむき甘栗は登場するのだろうか。かなり難しいだろうが、各メーカー決して諦めてはいないはずである。どれも食べれば美味しいのだから、名前次第で逆転はあり得るはずなのだ。

だが、それではどんな名前がいいのかと言われると、さっぱり思いつかない。「甘栗むかせていただきました」とか「甘栗むいてパッケージに詰めました」とか「甘栗ムキムキマッチョマン」とか、「むいちゃいました」ありきのパロディのようなものしか出てこないのだ。これでダメだ。独自の路線で「むいちゃいました」と同等かそれ以上のインパクトのある名前でないと話にならない。

だいたい素人がちょっと考えたくらいでいい案が出るわけがないのだ。プロが日々目から血を流しながら考えた上で未だに正解が出ていない難問なのだから。むき甘栗ネーミングチームのメンバーからすれば、「なめんなよ、トーシローが!テメェ●すぞ!いや、●しちゃいますよ!」といったところだろう。

それを踏まえた上で、あえて私から一案出させていただくとすれば、「や~い甘栗」はいかがだろうか。パッケージの裏側に公募で集めた俳句を載せたりして。ご検討いただきたい。

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