見出し画像

話題のドラマを観たけれど

最近になってようやく話題のドラマ『VIVANT』を見始めた。最初は楽しく見ていたのだが、「実は○○は××でした!」的な展開が重なるにつれてだんだん状況が把握できなくなってきて、第5話の段階で完全に心が折れて離脱してしまった。

最初からそんな予感はしていた。僕は複数の組織が駆け引きしたり裏切ったりしながら進んでいくタイプの話を理解するのがとにかく苦手なのだ。どうやら『VIVANT』もその系統っぽい匂いはしていたのだが、もしかしたらいけるかも、という僅かな希望を胸に参戦し、案の定振り落とされた。どうせそうなるとは思っていたが、皆が当たり前に楽しんでいるものが楽しめないのは(しかも好みに合わないとかではなく理解が追いつかないという理由で)悲しいしすごく惨めだ。

まず劇中で説明されたことを長期間覚えていられない。というかすぐ忘れるので、「あのときのあれが」みたいに言われてもぼんやりと「なんかあったような気がするけどなんだったっけ」としか思えない。そしていつのまにか登場人物の行動の目的がよくわからなくなってきて、なんだかわからないが警察から逃げていたり、なんだかわからないが誰かを追っていたりするのを眺めることになる。「○○だと思っていたあいつが××だった!」的サプライズも、前提の○○がおぼろげなので「なんか驚くところなんだな」くらいにしか認識できない。

不明点が処理できていないのに話が進み、それによりさらにわからない部分が増え、次第に何がわからないのかもわからなくなる。阿部寛が何かを説明して「そういうことだ」と言っていても、それがどういうことなのかさっぱりなのだ。え、ごめんなさい阿部さん今のもう一回言ってもらっていいですか?今って何をしようとしてるんでしたっけ?ていうかそもそも何が目的なんでしたっけ…?

状況把握ができない、説明を理解できない、人の顔と名前を覚えられない、人の感情がわからない。この手のドラマや映画にたまに挑戦して挫折する度に、実生活でも感じる自分の弱点を再認識させられて落ち込む。そして、だから自分はダメなんだ、というモードに入っていってどんどん気持ちが沈んでいく。

多分『キングダム』とか『ワンピース』とかも読み始めたら途中でこうなってしまうのだと思う。それが嫌で興味はあっても手を出せていない。もうこんな思いをするのはうんざりだ。

この間仕事先で「うわ!この人確実に知っている人だけど誰だっけ!?」となった人が担当マネージャーだったりしたので、なんかもういろいろ厳しいのかもしれない。

サポートって、嬉しいものですね!