永遠の15秒
先日画面を見ずにストップウォッチを15秒ちょうどで止められるか、という流れになり、僕もやることになった。はるか昔にやった記憶はあるが、ずいぶん久しぶりだ。
場を盛り上げる意味でも、できれば誤差1秒以内に収めたい。目を閉じて意識を集中させる。よし、やるぞ。
(スタート)
焦らぬように、急ぎすぎないように、意識の中で15秒をカウントする。余計なことを考えないように。時計の秒針だけを思い浮かべて。くれぐれもペースを崩さないように。落ち着いて、落ち着いて。
(ストップ)
よし、いい感じだ。これはけっこういい線行ったんじゃないか?
画面を見た。
「27秒」だった。
周りは盛り上がるどころか「えっ……?」みたいな空気になっていた。わざとおちゃらけたと思われたかもしれない。違うんだ!僕は真面目に取り組んだんだ!その上でこの結果なんだ!
と、主張したかったが、僕の弁明でさらに時間を食うのも申し訳ないので、黙ってストップウォッチを次の挑戦者に渡した。
サポートって、嬉しいものですね!