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楽しい公共空間をつくるレシピ
楽しい公共空間をつくるレシピ
プロジェクトを成功に導く66の手法
平賀達也・山崎 亮・泉山塁威・樋口トモユキ・西田 司
読了。
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公共空間と聞いて何を思い浮かべるか、公園、図書館を自分は思い浮かべたが(よく寄るので)、学校や病院、駅、街路なども当てはまる。少し考えると、最近身の回りでも公共空間を利用した新しいイベントをちらほら見かけるようになった。
なんとなくまったりできるような場所があるといいな〜(公共かは分からないが笑)と昔から思っていたので、その情報収集として活かせないか?と本を手に取った。
内容からいくつか、面白い!と思った取り組みを取り上げて感想を述べる。
1.染の小道
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「裏の川に反物を架け渡す」という妄想が出発地点というところに、初っ端からそそられた。私の冒頭での、まったり空間のイメージもそうだが、みなさんも「なんかこういう場所があるといい。」といったイメージがいくつか頭の中にあると思う、ただそれを友人に話したことはあるだろうか。
自分は時折話すが実行には移していないことが多いので、実行する場合に模倣出来そうな取り組みがいくつもある。話がそれたので戻るが、全体に言えることは、妄想をどうやって具体化し、人を集めて、実行し、それをしっかりお金に変える事ができるかという印象を受けた。どれだけ運営者や、参加者が楽しくとも、お金にならなければ次に繋がらず、人材の育成も出来ない、なので採算をどうやって取るのか、妄想から地に足をつけるための必要なエッセンスが詰まっている。
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染の小道では、初回開催の3日間で一万人以上の動員数というのは驚いた。しかも年々増えているという記載も。妄想が人を動かし、集めるというのは凄いと同時に面白いなと感心した。スクリーンショットのように、街にいきなり、アートが出現すると、他の街との差別化や地域色をわかりやすく示せると思う。自分の住む街はベッドタウンだけれど、何を示せば良いだろう。
2.アーバンキャンプ
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これも非常に面白い取り組みで、私自身キャンプが好きで、バイクや車、キャンピングカーや自転車でキャンプをしてきたので、興味をそそられたイベント。
しかしよくある自然の中ではなく、アーバンキャンプ、都会でのテント泊、これはやったことがない。読み進めると、テントを張ったあとにどこかに映画を見に行ったり、友人を招いて同窓会を開いたり、スーツに着替えて出社する人も居たそうだ。自分はこういう、何か日常からズレているような感覚が好きなので実際にやっている所があれば、参加してみたいと思う。一番興味をそそられて運営になってもいいかなと思う。
他にもねぶくろシネマというイベントも取り上げられていたが、日常的に映画を観ているのでこれも取り入れると面白そうだ。
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防災というキーワード
という項目もあるが、着眼点は素晴らしい。私のようなフラフラどこにでも行く人間は(関係ないが、Flaneurという言葉がフランス語にあって好きだ)、ある程度耐性ができているが、災害が発生し不特定多数との集団生活を強いられるような状況では、精神的にも肉体的にもきつい(私でもきついと思う)。災害対策として、模擬的な被災体験を集団で行うというのは良い試み。
もっと取り上げたいプロジェクトは複数あるが、ざっとこんな感じで、なにかやりたいけど踏み出す先が分からない方にはうってつけの一冊のように思う。そして一人ではなく複数人で回し読みすると、実行にも移しやすいかもしれない。なんかしようかなーと私も思う、やるかわからないけどね。
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