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情報過多な時代におけるD2Cのトレンドとは?ウェルネスブランド「KOREDAKE」のあゆこさんとクロストーク

Oh my teethでは、ビジネスリーダーや経験・才能を生かして多彩な活動をされているビジネスパーソンへのインタビューを行っています。

今回は、Oh my teethと同じスタートアップのD2Cブランドで働くあゆこさんに、仕事をする上で大切にしている考えや、D2C業界のトレンドについて伺いました。

プロフィール

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■株式会社メップル 「KOREDAKE」EC運営 中西あゆ子(以下、あゆこ)
美容・健康領域のメーカー「MTG」で5年間EC運営に従事。上場経験後、ヘルステックのベンチャー「FiNC Technologies」でアプリ内EC企画、D2C支援会社「SUPER STUDIO」でPMやCRM担当を務める。その後は菌ケアブランド「KINS」の商品PRを担当し、現在はスタートアップで「わたしは、わたしらしく。」がコンセプトの女性向け植物性プロテインを展開するウェルネスブランド「KOREDAKE」でEC運営を行う。


■株式会社Oh my teeth CEO 西野誠(以下、Makoto)
1994年生まれ。学生時代に物流スタートアップ「オープンロジ」にて創業期を経験。新卒でワークスアプリケーションズに入社し、大規模基幹システムの開発業務に従事。2019年10月、株式会社Oh my teethを共同創業。代表取締役CEOに就任。日本初の歯科矯正D2Cブランド「Oh my teeth」をローンチ。希望者含むユーザー数は10,000を超える(2021年8月30日時点)。Onlab第21期にて、最優秀賞とオーディエンス賞をW受賞。


ーこれまで多くのD2Cブランドに関わるお仕事をされてきたとのことですが、仕事として関わる上で大切にしていることや軸はありますか。

あゆこ:ブランドの考え方に心から共感できること、プロダクトが本当に広めたいと思うものかどうかという点をとても大事にしています。自分が本当によいと思ったブランドや商品を広めていくことで、より多くの人が美容・健康領域に興味を持ち、自分の心身を大事にするきっかけを作っていきたいと思っています。

事業会社から、さまざまなD2Cブランドの支援を行う支援会社を経て、今は再び事業会社で働いています。やはりダイレクトに自分が広めたいものと関われる、そしてお客様の生の声をいただけるtoC向けのプロダクト・サービスを扱う事業会社が自分には合っていると感じました。


Makoto:支援会社と事業会社では、企業やプロダクト・サービスの見方や考え方も若干違ってくるのかなと思います。そういった意味では、支援会社でのご経験も今のお仕事に活かされているところも多いのではないでしょうか。


あゆこ:そうですね。支援会社では一緒にお仕事をする方々が企業の代表やマーケティング責任者であることが多かったので、これまでと違った視点で物事を考えるようになりました。視野が広がったように思います。現在働いている会社でも、経営者と近い判断基準で考えることを心がけています。「本当にお客様のためになるのか」「ブランドらしい選択か」「かけるコストに見合う施策なのか」など、たくさんある実行項目の中から最優先すべきことを、全体を俯瞰した上で考えるようになりました。


Makoto:広い観点で物事を考えたり推進していくスキルは、特に創業間もないスタートアップでは重要ですよね。お金も人も十分なリソースがない分、一人一人が経営者に近い感覚が求められるように思います。仕事をする上で大事にしているスタンスなどはありますか?

あゆこ事業がうまくいくために、できることは役割にとらわれずにやってみるというスタンスを大事にしています。スタートアップは良くも悪くも、状況がコロコロ変わります(笑)その時々のフェーズで自分が求められていることを柔軟にやっていくことが重要だなと思います。


ー「KOREDAKE」でお仕事をすることになったきっかけは何でしょうか。

あゆこ:Twitterで「KOREDAKE」の存在を知り、ユーザーになったことがきっかけです。

プロテイン=筋トレをする人が飲む物というイメージがありましたが、女性でも手に取りやすいおしゃれなプロダクトであること、そして何より味がおいしかったので使用を続けていました。続けているうちに体の変化を感じ、これは本当によい!と思ったので時々「KOREDAKE」についてTwitterで呟いていたところ、代表から直接連絡がきてランチをする機会がありました。もともと「KOREDAKE」のファンであることに加え、すごく魅力的なブランド・商品なのに人が足りなくて届くべき人に行き渡っていないところがもったいない、もっと多くの女性に広げたいと思いました。代表やメンバーのブランド愛がすごく、人間性に惹かれたのもありジョインを決めました。


Makoto:ユーザーから作る側になったということですね。実際入社してみてどうでしたか?

あゆこ:大変なことも多いですが、おもしろいです!よいものを提供しているのに、リソースが足りずに思うようにまだまだ広がっていないものをサポートするのが好きなので今の仕事はピッタリですね。

「KOREDAKE」は完全栄養と植物性の両面を備えているのが強みです。女性が一食に必要な31種類の栄養を含んでいるだけでなく、植物性のソイプロテインなので腹持ちもよく、大豆に含まれるイソフラボンでお肌にもよいんです。SNSで「完全栄養食なのに味が美味しい!」「気軽に必要な栄養素を摂取できるので楽!」というようなお客様のリアルな反応が見えると商品を広めてよかったなと、やりがいを感じます。

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ー情報収集ってどうしているんですか?

あゆこ:NewsPicksから情報収集することが多いです。またPR TIMESで「D2C」「ヘルステック」など気になるキーワードで検索をかけて調べることもあります。

あとはよい記事が多いメディアに関してはメディアのアプリをインストールして直接でも確認することで、最新の業界情報までのアクセスを短くして時間短縮しています。メディアのアプリだけを集めたまとめページのようなものまでスマホ内に作っています(笑)

よくチェックするメディアは、DIAMOND SIGNAL、BRIDGEです。ヘルステックはTechCrunch、美容はBeautyTech.jpというように、それぞれの分野に強いメディアもチェックしています。その中から気になった記事があった際にはTwitterでコメントをつけてリツイートしています。自分がどんな記事を読んで何を感じたかがストックされていくのでおすすめです!

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ーTwitterでの情報収集、普段から意識して行っているのでしょうか。

あゆこ:Twitterはインプット・アウトプットの両面で日常的に利用しています。気になったメディアの記事を引用してリツイートすると、企業の関係者の方々が何かしらの反応を示してくれることが多くて。すごいな、おもしろいなと思った人はどんどんフォローして情報を得るようにしています。D2Cブランドとの出会いはこういう形が多いですね。

Makoto:ブランドを運営している立場からすると自社のブランド・商品をユーザーが広めてくれるって純粋にうれしいですよね。実は「Oh my teeth」にもあゆこさんのツイートを見て気になって、というコメントがたくさん寄せられているんですよ。

あゆこ:純粋に応援したくてした行動が、誰かのためになって喜んでもらえているのはうれしいですね!好きなものを広めて、よい反応が得られる循環が生まれやすい点がTwitterの好きなところです。記事をシェアしていると、業界の傾向や流行りの共通点が見えてくるので自分自身の勉強にもなっています。マーケット感覚が培われるので仕事にも役立っていますね。

Makoto:Twitterはリアルな声が拾いやすいという点で僕もよくチェックしています。特に最近は、数多くある商品の中からどれを買うかという判断材料として、商品の口コミだったり接客対応だったりその企業の想いなどという点が重要視されているように思います。

あゆこ情報過多な現代だからこそ、「自分が本当によいと思うブランドや、信頼している人から情報を得ていいものを買いたい」というシンプルな構造に戻ってきているのではないでしょうか。企業とお客様の関係を一方通行のものにするのではなく、コミュニケーションや熱量が生まれる状態がポイントだと考えています。これまではメディアなどからニーズを汲み取ってそれに見合う商品を提供する形で商品やサービスを展開する企業が多かったように思います。今はそれに加え、例えばコミュニティを作る、インスタライブを定期的にするなど、お客様との間に熱量を生むという点も大切にしている会社が増えていますよね。


ー今気になるD2Cブランドはありますか?

あゆこ:海外のブランドですが、糖尿病予防のための完全代替食「Teatis」が気になっています。糖尿病予防にフォーカスしているのが珍しいですし、見た目もおしゃれで水に溶かすとスムージーやラテとして飲めるので続けやすそうだなと思っています。Twitterで結構反応があって、関係者の方いわく日本でも展開予定だそうなのでチェックし続けたいです。

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あゆこ:去年くらいから日本で注目されはじめていた吸水ショーツも盛り上がりを見せているように思います。あのユニクロも今年発売をはじめました。特に気になっているのはフェムテックブランド「Rinē(リネ)」です。吸水ショーツというと生理のときに使用するものというイメージがありましたが、デザインも品質もよいので、普段から履きたくなるものになっている点がポイントだと思います。

コロナ禍で自分の身体やケアに投資する人が増えたことも追い風になっているように思います。身体にやさしく、機能性・デザインが良くて無理なく続けやすい、そんなブランドが好きなのでもっと増えてほしいですね。


ー最近キテるな!と思う領域や、それに合わせてやっていきたいことなどはありますか。

あゆこ栄養バランスのとれた食品、発酵食品、大豆ミートなどの置き換え食のようなヘルシーフードやフェムテック、ウェルネス、睡眠・メンタルヘルス領域はよく目にするようになった印象です。「KOREDAKE」のプロダクトは現在プロテインのみですが、企業のミッションとして掲げている「 “がんばらないウェルネス” を、あたりまえにする。」を実現させるために、食領域だけではなく食の枠を超えてアプローチできるのではないかと考えています。

Makoto: “がんばらないウェルネス” というフレーズは、「Oh my teeth」にも通ずるところがありますね。歯科矯正って高いし通院も必要だし、正直ハードルが高いものだと思います。興味はあっても今は目の前のことが忙しくて利用に踏み切れない、そんなビジネスパーソンにも気軽に無理せずできるという点を強みとしてサービスを展開しています。

あゆこ:「Oh my teeth」は見た目の面でも矯正のハードルを下げてくれていますよね。いくら治療とはいえ、やっぱりワイヤーの歯科矯正だと躊躇してしまう人も多いと思います。目立たない矯正という点で利用を決めた方も多いのではないでしょうか。

「KOREDAKE」も、見た時に美しく邪魔にならないという点を大事にしています。一般的なプロテインは派手な色合いや筋力アップという文字が目立つものが多く、部屋に置いたときに馴染みにくさを感じる人も中にはいると思います。なので「KOREDAKE」は、置いていても部屋に馴染みやすい、使いたい、むしろ置いておきたい、そう思ってもらえるようなデザインにしています。

Makoto:「KOREDAKE」のメインターゲットは女性ですが、男性ユーザーも中にはいると聞いたことがあります。確かにパッケージを見てみると、よい意味でかわいらしすぎずシンプルな作りなので、男性も気軽に手に取りやすいというのがあるのかもしれませんね。

あゆこ:男性では特に忙しいビジネスパーソンのお客様が多いですね。限られた時間の中で効率よく栄養を補給できる点で支持をいただいています。心身の健康のための「ウェルネス」領域は今後注目される分野だと思いますし、よりよいものを提供できるように頑張っていきたいですね。


あゆこさん

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ウェルネスブランド「KOREDAKE」


マウスピース矯正「Oh my teeth」とは

Oh my teethは従来の歯科矯正が抱える「通院回数の多さ」「金額の高さ」「継続の難しさ」を解決するために生まれた、日本初の歯科矯正D2Cブランド。テクノロジーに精通したメンバーと、歯科矯正専門家がタッグを組み、未来の歯科体験を生み出しています。

このnoteではOh my teethのプロダクトやサービスの裏側や、ビジネスパーソンのための仕事や身だしなみ、歯のケアに関する情報をお届けしていきます。


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