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この中って不思議な世界。

リビングのエアコンが新しくなってきちんと動いている。

昨日、

「こうなったら今日一日嘘つきになって、とてもいい人を演じてみようかと思う。

なんの事前連絡もなしに、突然「今日行くからよろしくね」と言われても「いいですよ」と言えるいい人。そんなずさんな仕事に一言も文句を言わないいい人。なんだったら業者さんに冷たいお飲み物をお出しして笑顔で対応するいい人。」

って書いたけど、このうちの2つは嘘をつかなくてすんだ。

管理会社の人間は来なかったから、気に入らないのに愛想良くするなんて醜態は晒さずに済んだし、来てくれた業者さんはすこぶる真面目で、気持ちいいほどの仕事ぶりで、ちっとも嫌じゃなかった。

だから冷たいお飲み物を「本気のありがとう」で出すことができた。
冷たいミルクコーヒーだ。
もう1人のデザイナーの人がわざわざ買ってきてくれた。
嬉しいことから嫌なことを引いたら、嬉しいことの方が多かったっていう人生って素敵。

それでも昨日他人が何時間か家にいて、色々とあれだったから今日は疲れてる。
体力じゃなくて、気持ちが。
たったそれくらいのことでと思われるだろうな。
でも人には得意なことと苦手なことがあるんだと思うから、仕方ない事だと思ってもらえたら嬉しい。

だから今日は何も考えたくなくて、いつもだったらサクサク楽しく、くだらない事がとめどもなく浮かんできて書けるnoteもゆったり低空飛行だ。

さっき一冊本を読み終わった。
Kindleでおすすめされた本 M W クレイヴン「ストーンサークルの殺人」
読書って好きな本にばかり目が行くから、こうやってお薦めしてくれたものを、あまりにも苦手そうじゃなかったら読んでみることにしてる。

この本は「英国推理作家協会賞最優秀長篇賞ゴールドダガー受賞作」だそうだ。
冠につられることも、他人の評価につられることもないんだけど、読んでみればなるほどねと思う。殺人事件と謎解きとが主なストーリーだけど、ラストの持って行き方がただの犯人探しじゃない。

犯人の生き様と主人公のやりとりにうまいことやられて、最後の方であまりにも悲しくてうっすら目頭が潤んでしまった。
賞を取るには理由があるんだね。

こういう発見もあるからオススメですを無視しないことにしている。

ある方がXで「この本いいですよ」ってオススメしてたものを読んだことがある。っていうかその人がオススメしてたものは全部読んでる。
映画とかドラマとか本とかにも詳しくて、私が今まで苦手だったSNSやnoteを始めた時、最初にフォローしてくれて、読んでくれて、スキしてくれてた人で、今はちょっとご用事があってこの世界から遠ざかっている。

「フランシス・ハーディング」の「呪いを解く者」という本を教えてくれた(いや、ただ単に投稿してた)のもその人で、その後「フランシス・ハーディング」の本は全部読んだ。
その人がおすすめしていなかったら出会わなかった本だった。

他にも今まであんまり見なかったアニメとかも、見てみたらすごく面白くてハマったりした。

次に、何を読んだら、何を見たらいいかなあって思った時、とっても頼りにしていた。

実際に存在してる人間がめんどくさくて、この中にいる人の方が心地いいのはどうしてだろう。肉体としての密度を感じなくていいからだろうか。余分なことを言ってこないからだろうか。

こういう感じって不思議だ。

おまけにその人がちょっと遠くへ行ってる今、その人がフォローしてる人の投稿を見てたら、その人も素敵な方で映画もドラマも本も良く知ってて、色々なことに一貫性がある。

一貫性があるって意外と難しい。
今はその人のオススメをありがたく楽しませてもらっている。

いつも、気になっている遠くに行ってるその人が、なんだか今日はやけに気になる。心が疲れてる時でもその人のXをみると、その人だって日常では色々あるのが当然なのに、いつも穏やかな気持ちにさせてくれてた気がするから。

少しでも元気で過ごしていてくれるといいな。
そしてまた、いろんなことを教えて(投稿して)くれるといいな。

だって、また投稿できるようになるってことは、色々なことが落ち着いたってことだろうと思うから。

この中の世界以外では、たとえすれ違ったとしても見知らぬ他人なのに、この中のお知り合いの人達が楽しい日々を送れますようにと願ってしまう。

本当にこの中って不思議な世界だ。





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