ソメイヨシノと’染井吉野’、カニエ・ウエストとYe。あっ、それとは違うか。
ソメイヨシノが咲くのが一番早いのは東京で、今年は例年より1週間早いそうだ。
100年後の桜の開花予測をAIにさせたところ、東京ではあまり変わらず、宮崎や鹿児島では咲かなくなるらしい。
桜の花は寒い状態を経験しないと花を咲かせない。
温暖化のせいで南の方では寒い時期がなくなってしまうから、桜が咲かなくなるんだって。
1970年代までは桜は入学式の花だったのに、今は卒業式の花になってて、「出会いの花」から「お別れの花」になったと、ニュースのキャスターが言っていた。
お別れの花なんて言わないで「新しい出会いに向かう花」とかなんとかって言ったらいいのにとちょっと思った。
ものは言いよう。
まあ、別に「お別れ」が悪いわけじゃないんだけど、桜の散る様に似合いすぎてなんか悲しくなる気がしたから。
桜、桜って言うけど、一般的にはソメイヨシノがいわゆる桜と呼ばれてるものだよね。
しかしソメイヨシノって一つの木から広がってるって知った時はびっくりした。
ソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラの雑種が交雑してできた単一の樹を始源とする、栽培品種のクローンであることが明らかにされた。ってWikipediaにも書いてあった。
でもそこで変な表記をはっけん。
’染井吉野’漢字でおまけにシングルクォーテーション付き。
これは芸能人とかがなんのアレか知らないけれど、突然名前に「まる」とか「・」とか加えて字画調節するあれみたいなものなのだろうか、と、読んでみることに。
いや、それとは違うらしい。そうりゃそうだよね。それじゃ間抜けすぎる。
エドヒガンとオオシマザクラの子供たちを総称して、カタカナのソメイヨシノ。
実はソメイヨシノって言うのは、いろんな種類の総称らしい。
だからみんなが見てる、日本列島北から南まで同じ風情で咲いてる桜はソメイヨシノの中の桜のひとつの’染井吉野’。
えっ、だから結局’染井吉野’が正しいのか。
これは、どうだろう、みんながいつも見てる桜の事をソメイヨシノじゃなくて’染井吉野’って認識もしくは表記するのは難しいんではなかろうか。
音が同じだからいけないんじゃない?とも思ったけど、今まで何も気にせずソメイヨシノっていう音で呼んでたわけだから、今更「違いますよソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラの子供たちは総称ですから、今ご覧になってる桜は〇〇〇〇(ソメイヨシノと違う音で)というのが正しいのです。」と言われたところでいまいち納得しないし、罰金でも課さない限り、呼び名を変えてまで呼んだりしなさそう。
だからか、だから音はおんなじソメイヨシノで漢字表記にしたのか。
でもなぜシングルクォーテーション付きなんだろう。
あれかなあ、ただ漢字にしただけなんじゃなくて、そうじゃないソメイヨシノ感を強調するためなんだろうか。
良いんだけど、だとしたら余計にその表記に徹底させるのは難しいね。
だって、めんどくさいもん。
ごめん、簡単な理由で。
ニュースだってなんだって「ソメイヨシノの開花はー」とか当たり前のように言ってるし、今までと違う表記を説明するために「シングルクォーテーション染井吉野シングルクォーテーションの開花は」って絶対言わないと思われる。
「昔だったらプリンスがなんか名前をマークだけにした時、そうなのねと見てはいたけどやっぱプリンスって呼んでたし、特にそれ関係の以外の普通の人は「The Artist Formerly Known as Prince」(かつてプリンスと呼ばれていたアーティスト)」とか言われても、そんな呼び方してなかった気がするし(もしかしてしてた?)、せいぜい言って「元プリンス」くらいだったような。
デビット・ボウイはいいよ、音を変えたから。「ジギー・スターダスト」なんて、かっこいいもんね。「シン・ホワイト・デューク」ってのもあったか。
最近ではカニエ・ウエストか。
「元カニエ・ウェスト。俺はYe」
でも自分でも「元カニエ・ウエスト」ってつけちゃってるし、見てても聞いてても元カニエ・ウエストなしに「Ye」って書いたり呼んだりしてるの聞いた事ない。
なんて読むの?イェ?
新人とか売れてない人は、自分の名前をちょっとでも覚えてほしいみたいな気がするけど「イェ」くらいになると、そんな事、気にする必要もないんだろうな。
「俺は、Ye」でいいんだもんね。
いや、どっから話がずれた?
ソメイヨシノのお話だった。
だからシングルクーテーションがついても、音だとソメイヨシノっていう響きは一緒だから、結構、頭いいのかもね。
’染井吉野’っていう表記をつけた人。
まあ、でも新聞やニュースでこの表記を見ることは少ない気がする。
「本日、気象庁は’染井吉野’の開花宣言をしました。」
ちょっとばかり違和感。
まだ3月になったばかりなのに、もう桜の話をしたくなってしまった。
今年はカメラ持って桜撮りに行こーっと。
でも、桜って撮るの難しいんだよね。
野原に一本だけ咲いてる古い大木とかはまだいいけど、わんさか咲いてる満開の桜って、目で見るとあんなに綺麗なのに全体的に、濃淡が少ないっていうか、なんだろ、なんか写真に撮るとどれもおんなじ見えてあの感動が写らない。
山桜と違って葉っぱもないから、たくさんの花の中に花の色を引き立てる色が少ないからかなあ。
上手い人が撮ると、そうでもないのかな。
2−3日前から鶯が練習してる。
頑張れ、そのままじゃまだ春は来ないぞ。
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