見出し画像

「お利口にしてないとサンタさん来ないよ」と「言うこと聞かないとコワイコワイが来るよ」とどっちが効果的なんだろうな。

この日に目標を立てるといいですよみたいな記事を読むと、なになに?そうなのかと目標を立ててみたりする。あと、この日から始めると長続きしますとか。

目標って言われても、大人になると体育会のかけっこで一等賞を取るとか、英検一級をパスするとか具体的な事柄が出て来なくて、なんとなくそういう時にふと浮かぶのが丁寧に生きるだ。丁寧に生きるって・・・。

前からそういう大人の人に憧れている。表面的にそう見える人なのかもしれないんだけれど・・・。

朝起きて、窓を開けてにっこり微笑んで、美味しい紅茶なりコーヒーなりをゆっくり淹れて、グリーンスムージーとかオートミールとか、果物なんかも添えちゃって、お顔の手入れとかもモクモクスチームの中で、化粧水とかクリームとかつけながら、BGMは小さな音でクラシック名盤集とか流してて、とにかく、食器を洗う時も、食器を拭いて片付ける時も、お風呂に入る時も、髪を乾かす時も、なんていうの、時間が緩やかーに流れてて、ドライヤーですらガチャガチャしないの。

絶対に、何分で片付けられるかとか、さっさと終わらしちまおうぜっとか思わなくて、急ぎすぎて机の足で小指ぶつけたりとかしない。
おまけに好きな食器を片付ける時とか、何秒かその食器を眺めたりするの。

あーーーー。丁寧って何?
生まれた時から違うのかなあ。書き出して見ると、やってる事は大して変わんないんだけど、微妙にどこかが違うんだよね。窓を開けて微笑むとか、クラシック名盤集とか。

お花に水をあげる時でも、ゆるりんとジョウロを傾けて、お花と会話でもしながら水滴の行方すら目で追ってみたりして、どうやったら効率的にお水がまけるだろうとか思わないから、ホースの先に切り替えできるアタッチメントなんかつけてブワーーーってベランダ中に撒き散らす勢いで水かけながら、気持ちいいねえとか思わないの。

あー本当に雪降ってきた。積もるかなあ?雪だるま、ちっこいのぐらいは作れるかなあ?
ちょっと、雪があたりそうなグリーンを移動させてくる。

さぶっ。マジで寒かった。でも楽しい。ふわふわしてる。へへっ。

だから、目標ねー。
毎日、しなきゃいけない事はやるし、したい事もしたいし、時間が足りない。
でもXとかnoteとかみてると、絶対この人の方が忙しそうなのに、なんで、こんなに充足感満載の1日が送れているのだろうと思わずにはいられない。
おまけになんだか素敵に丁寧に生きてるように見受けられる。
本当に同じ時間しかもらってないのかなあ。

子供の頃から疑ってることがある。
あー別にいつもの馬鹿みたいなことだから科学的根拠とかそういうのは別。

例えば私が「この白い薔薇、綺麗だよね」って言うとする。
すると相手が「ほんとね、その白い薔薇、綺麗ね」って言う。
「ねえ、この青い色綺麗!」って言うと「ほんとだ、青い色綺麗ね」って言う。

幼稚園の頃、ボディにソライロって書かれたクレヨンでお空を塗りなさいって言われて「おいおいおい、私が見てるお空はこんな色じゃないぞ、先生、どうかしてるのか?」と思って、意地でも塗らなかったらお母さんが呼ばれた事件があった。
それから信じていないのだ。

私の赤と他の人の赤はきっと違うし、私がみてる青い綺麗な絵は、私の頭の中では青い綺麗な絵だし、他の人の頭の中でも青い綺麗な絵かもしれないけれど、それが私が見てる青と同じ青かどうかわかったもんじゃないと。

いろんな技術が進歩して、他の人の頭の中と私の頭の中をスクリーンに映し出して見てる色を比べられたとしても、今度はそのスクリーンに映し出された状態の青を見る人がいて、その人の頭の中で青い色として認識されている色が、私と同じかどうかはわからない。

ここでハッと気付く。
こういう余分なことを考えてる時間が私の時間を奪っているのでは?
だって、こんなのほんの一部に過ぎないし、大切な時間をくっだらない事考えるのに費やしてるのは半径500m、いや1km以内では多分1位2位を争うだろう(子供は除く)。

丁寧に生きる。
目標って聞くと、なぜだかいつも出てくるんだよね。
大金持ちになるとか、100まで生きるとか、そんなのに変えられたらいいのに。
具体的に結果が出るものとしてイタリア語検定を受けるとかにしてみるか。
多分だけど、努力したら叶いそうなものは目標にならない感じがするんだよね。
ってことは、一生、丁寧に生きる事なんて出来ないと、内心わかっているのではないだろうか。

でも「大金持ちになる」とか「100まで生きる」とかも、全くもって叶いそうにないから、そこんところはどうなんだろう。
本気では望んでないから出てこないのか。望んでないもんな、ほんとはそんなの。

目標なんて、出来そうで出来ないくらいのレベルの事を選んじゃうんだろうか。
出来そうでってところがいいのかも。
なんでも、手に入った途端にどうでも良くなるもんね。

毎年、書き初めなんてしてたな。
年の瀬からきちんと御膳作ってもらって、年越し蕎麦食べて、着物着せてもらって初詣行って、おせちやお雑煮なんか食べて、元旦は何にもしないでいいようにみんなで楽しく過ごして、2日目に書き初めする。

お母さんは丁寧に育ててくれてたのになあ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?