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4years.を通じてご縁をいただいた皆さまへ

2018年から4years.のローンチメンバーとしてやってきましたが、2022年9月30日をもって朝日新聞社を退職することなりました。本当に多くの方々に支えていただきました。少しでも多くの方々に感謝の気持ちをお伝えできればと思い、記させていただきます。

松永の著者ページ)
https://4years.asahi.com/author/10650001

数えてみたところ、自分が取材をしただけでも18競技、年140本以上の記事を書いてきました。編集担当分を含めればその倍以上になります。取材対象の多くは学生です。「ちょっと前まではルーキーだったのにもう最上級生なんだね」「顔つきが変わってきたね」「そんなことも言えるようになったんだね」などと思うことも多々ありました。勝手に親心でした(笑)。

特にコロナ禍になってから、学生たちがたくさんの我慢をしている姿を見てきました。周りを見れば、学生生活を謳歌している人たちがたくさんいます。その中でも、公共交通機関禁止や外食禁止などと、自ら厳しいルールを設けて競技に向き合っていました。チームメートが陽性者になったため、引退試合に出られなくなった学生もいました。やり切れなかったでしょう。でもこれまで積み重ねてきたことは決して損なわれないですし、これから長く続く人生にも生きていくはずです。ある取材で「自分がこれ以上、注目されることはない」と話す学生がいました。人生は長いです。どうぞ自分を裏切ってください。

この仕事をしていなければ出会えなかった人たちが本当にたくさんいます。自分が学生だった時に憧れていた選手や自分の恩師に取材をさせてもらったり、各方面の第一線で活躍されている人たちに学ばせてもらったり、今の学生たちの感覚に触発されたり……。自分を我が子のように可愛がってくださるような人たちにも出会えました。文字どおり有り難いことです。

勝者はほんの一握り。でも大多数の方である敗者に着目するメディアがあってもいいんじゃないか、という気持ちで私はやってきました。勝利チームの中にだって、試合に出られずに涙をのんだ選手もいます。「自分が書かなければ世に出ない存在」。初代編集長の受け売りですが、そんな存在を大事にしてきました。ときには一緒に涙を流しながら、少しでも彼らの気持ちを伝えられたらと思いながら。これまで取材をさせてもらった皆さんのことは全員覚えています。これからも皆さんのことを応援していきます。数え上げればキリがないんですが、記憶に残る瞬間がたくさんあり、すべてが私の宝物です。ありがとう。

「4years.って何?」と言われるところから始まり、今では「4years.に出ることが目標でした」と言ってもらえるまでになりました。これからも多くの人々に愛され、支えられながら大きく成長していってほしいなと、私も願っています。

いったんはスポーツ業界を離れますが、これからもスポーツ業界に関わっていきたいと思っていますし、関われる手段・機会・企画を考えます。書くこと・伝えることをこれからも続けていきますが、またゼロからのスタートになります。ご報告できるタイミングができましたら記させていただきます。

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