気づいてもらえた、あげ続けた手〜マザーハウス山口絵理子さんの講演会で起きた奇跡
今日は憧れている方の講演会に参加しました!
その憧れている方とは、「途上国から世界に通用するブランドを作る」とマザーハウスを創られた山口絵理子さんです。
私が子どもの発達について学んでいる
発達科学コミュニケーションのコミュニティーに
山口絵理子さんが来てくださったのです。
道なき道を作っていかれる山口絵理子さんの生き方を学びたく、
時差で夜中の1時開始でしたが、
どうしても同じ空間を共にしてみたく、
チャンスがあればと質問も整え、
参加させていただきました。
今日は、講演会の内容ではなく、個人的にちょっと感動したエピソードを書き留めて置こうと思いました。
1.発達科学コミュニケーションラボでの山口絵理子さんの講演会
発達科学コミュニケーションラボは子どもの発達が加速する親子のコミュニケーションの方法とその背景にある理論を学べる場所です。脳科学、心理学、教育学をベースにしているので、色んな国で育つ子の発達を考える軸を整える最高の学びの場です。脳の働きを見る技術が開発され分かってきた脳科学の研究を、子育てに活かせる形で還元してくださっている、世界で一番分かりやすい場所ではないかとお思っています。まわりと比べるのではなく、その子の発達を伸ばす眼を養えます。
今回は発達科学コミュニケーションを広めるために起業しようと決意した起業家ママ向けの講演会でしたが、私のようなリサーチャーとして学び続けているママにも山口絵理子さんの著書2冊を読み感想を送ることで参加チケットが得られるチャンスが与えられました。
その2冊とは
この2冊を読んで、
-語られていたこと
-感じたギャップ
-心に響いたこと
-これからラボ活動の道をどう歩みたいか、どう置き換えたいか
-山口さまに質問したいこと
以上5点をまとめたレポート提出が参加チケットとなりました。
(脳の発達を専門としているグループだけあって、レポートもかけば書くほど頭が整理され、脳が発達できる仕組みになっている素晴らしさ。お母さんにもこのような機会を提供していただける発達科学コミュニケーションラボ、最高です)
もともと「裸でも生きる」は発達科学コミュニケーションラボでの課題文献なのでそれも読んでいましたし、Kindle Unlimitedで読めた「Third Way 第3の道のつくり方」も「自分思考」も読んでいる私は山口さんのお話しを直接(といっても画面越しですが)お伺いできるのが何よりも楽しみでした。
2.気づいてもらえた、あげ続けていた手
山口絵理子さんのスタイリッシュな等身大の発表をお聞きした後、待ちに待った質疑応答タイムが始まりました。
できるだけ早く手を挙げましたが、なかなか当ててもらえず、それでもと想い、ZoomのRaise hand機能の力も借りてアピールを続けました。
しかし、起業家むけの講演会なのでもちろん、リアルで集まり起業家合宿をしながら参加している起業家の方の質問が優先。もう終わる時間を過ぎていたので、あきらめかけていた時、なんと山口絵理子さんが、直接、「オンライン参加の方でも質問ある方いらっしゃいましたら」と振ってくださったのです!
もしかしたら他にも発言されたい方がいたかも知れませんが、これはチャンス!と勇気を出してMute外し講演会で得た正直な気づきと質問2つさせていただきました。
後から気づいたのですが、主催してくださった方から「時間が来ているので切り上げてください!」とチャットに個人メッセージを頂いていたのにも気づかず、図太く最後まで質問してしまっておりました。気づかなかった申し訳無さ、起業家の悩み相談の場での場違いな質問への申し訳無さに自己嫌悪に陥りそうになりましたが、『自分思考』から学んだことを思い出し、そして、このようなチャンスをいただけたことに、心から感謝します。
感謝の気持を込めて、得られた気づきを一つシェアさせていただこうと思います。
3.ストーリーコネクターとしての「お金」の新たな役割
一つお聞きしたかったことの中に、これからの時代の「お金」と「豊かさ」についてがあります。
例えば、インドネシアの物々交換が主流の村に残る銀細工の技術を、世界に通用するブランドにしていく過程ですごく大きな可能性が引き出されていく感動がありました。一方で、もともと助け合い文化があり、それなりに幸せに暮らしている地域に現金収入が一気に増えることで「お金」はどのような「豊かさ」に変わり、それを可能にしたのは何で、これから発展する途上国は今の先進国の発展の形とどのように変わっていくと感じられますか?ということ疑問が湧いてくるので質問させていただきました。
というのも、これからどのように「お金」と向き合っていくか、迷っている自分がいるからです。
その時頂いたお答えを自分なりに解釈すると、
資本主義の流れはきっとこれからも変わらない。
けど、お金の役割は変わっていく。
なぜなら、欲しい「物」だけでなく、
その「物」の奥にある世界にまで心を留める方が増えてきているから。
「かわいい」「素敵!」と思うものが
それを作った人たちも大切にされて創られ、
その地域の自然から大切に頂き大切に紡がれ、
そして、妥協のない質を追求されたものにお客様が惹かれていく。
更に買った人たちのストーリーも
作った方々に届けられ
作ってくれた人と買った人とが繋がって行ける。
お金ってそんな、買う人と作る人のストーリーを結ぶ
コネクターにもなっていくんだと、感じました。
例えば、多くの日系企業がバングラデシュに参入しても2年で諦めて撤退していく様子を見て山口さんは「時間軸って絶対もっと長くないといけない」とおっしゃいます。なぜなら「2年とか3年で人の可能性は拾えないし、開花できない」からと。
というのも、例えば、字が読めないスタッフさんにどう伝えるか、タイムカードをどうするか?
その時、マザーハウスがとったのは、自分の名前を英語書けるようになるところから始められたとのこと。
自分の字を書けたスタッフさんの喜びって
すごく大きいんじゃないかなと
想像するだけで暖かい気持ちになってきます。
けど、チャリティーとしてではなく
本当に「物」がいいから購入する。
商品の良さとともに
そんな一つひとつのストーリーもがブランドになっていく。
そしてそんな「ブランド」にお金が流れていく。
物を通して知らない世界が身近になっていき、
遠く離れていてもつながっていることが実感もてる機会として物があり、
そのお金が更に遠く離れた人たちの豊かさにつながっていく。
物がある程度不自由なく手に入れることができると、
次は物を通して感じるそんなストーリーが
心も空間も豊かにしてくれる。
そんな時代になっていくのかもしれないと、
感じました。
講演会での気付きはここには書ききれないですが、
後一つ気づいたのは、
自分も自分の想いに正直にやってきたことを振り返ってみようという勇気を得たことです。
遠回りだらけの私ですが、そんな軸で振り返ることで、
自分の中に自分を語る新しいストーリーが作れそうな気がしてきました。
このような機会をつくってくださった発達科学コミュニケーションラボのみなさま、そして貴重なお時間を割いてくださった山口絵理子さま、本当にありがとうございました!
私もよちよち歩きですが、一歩づつ行動続けていこうと思います。