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「発見 OH!KUMA写真ワークショップ」第1回開催しました。

12月16日土曜日、師走も押し迫る中、第1回「発見OH!KUMA写真ワークショップ」を開催しました。ワークショップと言いつつ、写真講座ではなく、福島県大熊町という地方都市の魅力、宝物をみんなで探し出そうというプロジェクトです。
大熊町は福島第1原発が所在するエリアで街の大半が未だ帰宅困難エリア。
それでも周りを豊かな自然に囲まれた素敵な街です。

スマホ縛り

今回のワークショップでは撮影機材をスマホのカメラ機能に限定しました。
参加したメンバーがどんな眼差しで大熊の町を見ているのか?それをシンプルに
表現してもらうことをテーマとするため、本格的なカメラを使わず、あえて
スマホのカメラ機能を活用することにしました。

みんなスマホでパチパチ

地元の方によるガイド

発見OH!KUMA写真倶楽部は、地元大熊出身の方や、在住されている方に、自分の街「大熊」をガイドしていただき、ガイドの方のお話を伺いながら、クラブメンバーが想いを馳せて写真を撮るプロジェクトです。今回は、かつて大熊町に映画館があった場所や、町民の憩いの場であった聖徳太子神社を巡りました。また、常磐線
大野駅にはかつてどんな役割があったのか?トリビアも交えながらのツアーと
なりました。

ガイドの方のお話を熱心に聞くクラブメンバー

視点の違いを楽しむ

発見OH!KUMA写真倶楽部は、参加者それぞれが一人一人の視点を持っていること、みんなで撮ると同じ場所でも全く違う写真が撮れること、そこに優劣はないこと、をテーマとしています。まずは街中のツアー前に集合会場の周辺で練習撮影。みんなの見ているものが違うことを、参加者みなさんに楽しんでいただきました。

さっそくみんな下を見たり、姿勢を変えてみたり

雨模様がなんと晴れ

当日は雨模様の天気予報。午後から雨は上がるとの予報でしたがそれでも曇り。
と、思っていたら撮影を開始したお昼頃から太陽が顔を覗かせ。
絶好の写真日和となりました。

まさかこんなに晴れるとは!

大熊町に聖徳太子??

大熊町には聖徳太子神社があります。大熊町と聖徳太子の由来は謎ですが!
震災の影響で手入れもされておらず、普段であれば鳥居のところで引き返すところ、ガイドの方の案内でかつて社があった場所まで行きました。
大熊町民にとって春の花見の場所だったところが、草木が生い茂ってしまった状況に。参加メンバーみんなが想いを馳せました。

整備をしていないため。何も見えませんが、本来なら絶景ポイント

みんなでワイワイガヤガヤ

撮影終了後はみんなでそれぞれの写真について、撮影した思い、セレクトした
思いを語っていただき、みんなで感想を述べ合う場としました。
みんなそれぞれの視点の違いにビックリ。「え、そんなところあったっけ?」
「あ、確かにあちらから見ると、そういう写真になるかも」というような会話も
弾み。時間の都合で一人一枚を選んでいただきましたが、セレクトした写真に
メンバーの思いや個性が反映されていて、大変興味深い時間となりました。
宝物、ちょっと発見できたかも、です。

みんなの写真で「あーでもこーでも」楽しい時間

次回活動予定

「発見OH!KUMA写真倶楽部」は今後季節ごとに年に4回実施する予定です。
大熊町は現在急ピッチで復興が進むエリアと、「白地地区」とも呼ばれる帰宅困難区域が重なり合っています。
原発被災の影響が未だ深い街ですが、何が正しくて、何が間違っているのか?ではなく、大熊町の今現在を撮影することで、過去に想いを馳せ、未来を夢見る活動にしていきたいと考えています。
次回は3月を予定しています。

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