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きつおんって知ってる? | 吃音
あなたは吃音(きつおん)をご存知だろうか。
「吃音」と漢字で表しても読めない。
そのレベルの認知度でしかないと僕は思う。
吃音は簡単に言うと
思うように発声ができない症状のことである。
100人に1人が発症すると言われており、
決して珍しい症状ではない。
吃音で悩んでいる人はたくさんいるのだ。
ではなぜ、ここまで認知度が低いのか
さまざまな理由が考えられるが
一番の理由は『隠せてしまう』ことにある。
隠れ吃音者と言われる言葉があるくらい
吃音をうまく隠しながら生活している人はたくさんいる。
その人たちが吃音で悩んでいないのかというと
そういうわけではない。そこが吃音のミソなのだ。
「隠せてしまう」とはどういうことか。
吃音者は吃音と付き合う年数が多いほど
良くも悪くも吃音の扱い方がわかってくる。
簡単に言うと、
自分の苦手な言葉がわかるのだ。
この状況でこの言葉は確実に吃音が出る。
この状況でこの言い回しは吃音が出やすい。など
自分の吃音の出る状況を理解、予測できる。
人と話をする中で
吃音が出そうだと感じると「言い換え」を行う。
言い換えとはテクニックのひとつである。
「今日の朝」→「今朝」
「ありがとう」→「感謝してます」
こんな形で意味の変わらない、
言いやすい単語に頭で変換して会話をする。
こうすることによって相手は違和感を感じない。
テクニックに関しては後述するが、
吃音者はこうしたテクニックを駆使することによって相手から変に思われないようにしているのだ。自分を守っているともいえる。馬鹿にされたくないからね。
隠せてしまうとはこういうことである。
このnoteでは
①吃音について
②僕と吃音
③吃音を抑える方法
④吃音者が家族や身近な人に求めていること
この4部構成でお届けする。
そしてこのnoteは
②〜④を有料設定にさせてもらっている。
僕自身、そして僕の家族についての話を包み隠さず公開していくため。
吃音について
吃音(きつおん、どもり)は、
話し言葉が滑らかに出ない発話障害のひとつ。
発症の原因は大きく分けて2つある。
○発達性吃音
○獲得性吃音
そして吃音の9割は発達性吃音。
悩みの多くは発達性吃音の延長線上だと言える。
以上の理由から発達性吃音に着目して話を進める。
以下が発達性吃音の特徴である。
・2語文以上の
複雑な発話を開始する時期に起きやすい。
・2~5歳で発症する場合がほとんど。
・吃音になる確率は幼児期で8%前後。
・発症率に言語による差はほとんどない
・成人になって吃音に悩む人は100人に1人。
・男性に多い。
吃音には大きく分けて3つの種類がある。
○連発○伸発○難発
この3つである。順に説明していこう。
症状① 連発とは
繰り返しとも言われます。
「ぼ、ぼ、ぼ、ぼくが」
「おか、おか、おか、おかあさん」
このように初めの音や
言葉の一部を何回か繰り返す話し方。
「おかあさん、おかあさん、おかあさんがね」
このように言葉全体を繰り返したりする話し方。
「ぼ、ぼくは」など一回だけ繰り返すこともあり、吃音でない方もよく出てしまう話し方である。
症状② 伸発とは
「ぼーーくがね」のように初めの音を引き伸ばす話し方。これは連発とは違い、吃音以外の人にはあまりみられない症状。
吃音者特有の話し方と言える。
症状③ 難発とは
吃音の最終形態と言えるでしょう。
吃音で悩んでいる人の多くはこの少女に悩んでいます。連発、伸発を経て難発になる人がかなり多いのだ。例外なく僕もその1人。
言いたいことがあるのに最初の言葉が出づらい。ムダに力を込めてしまう話し方。
身体を揺すりながら話すとか
口を大きく開けたまま止まってしまうとか
息を荒げて話す場合もあります。
普通ではない。と目で見てわかる。
だからこそ吃音者はこの症状で悩む人が多い。
さて、ここからが本題。
【僕と吃音】について書いていこう。
○どんな気持ちで吃音と向き合ってきたのか。
○吃音を抑える方法。
○僕なりの吃音との付き合い方。
○吃音の誤魔化し方。
○とりあえず切り抜ける方法。
○家族の支え。
こんなところを中心に話を進めていく。
大前提として僕は吃音が嫌いだ。
吃音を肯定するつもりはサラサラない。
吃音があったからこんな良いことがあった
なんてそんなこと言うつもりもない。
そんなものはないからだ。
あえて言うなら馬鹿にされたくないから人に優しくなれる程度のことだろうか。
吃音がありつつも
僕は普通に会社員として働いてる。
学生時代に恋愛もたくさんして
今では結婚をし家庭を持っている。
控えめに言ってとても幸せだ。
吃音があってもいわゆる
普通の幸せを手に入れることはできる。
少しでもあなたの、そしてあなたの大切な人のチカラになれたら嬉しい。このnoteを読むことによって吃音との向き合い方、吃音者との付き合い方を自分なりに見つけられるはずだ。
そして吃音者が周りにいる方にとっても新しい発見がある。
吃音者がいかにして吃音と出会うのか、
どのような苦しみを経て今を生きているのか。
あの時のあの言葉が頭から消えない。
当時のことを思い出して書き進めた。
本当にこの世は理不尽だ。悔しい。
何も悪くないのに。何で僕だけ。。。
吃音!?そんなもん忘れちまえ!!
では、始めよう。
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